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中国が遅れていた訳

mig15fagotの回答

回答No.1

まず言葉の定義が必要ですね 「遅れている」というのがアメリカ・ヨーロッパ型の経済発展をしているかどうか?  ということで考えますね 19世紀初頭には中国はまだ世界の大国でした。 ヨーロッパとは違う形ではありましたが・・ 19世紀に、イギリスは対中国貿易で大赤字だったのですが、これに対して当時のイギリスはインドで麻薬を栽培してこれを中国に輸入しました。 当時の清国政府はこれに対して役人を派遣して輸入された麻薬を没収して燃やしたのですが、これにいいがかりをつけてイギリスが起こしたのが「アヘン戦争」ですね。 イギリスは国の小ささを利していち早く産業革命が進んでいたので、新型の武器を大量に投入し、兵力はインドなどから投入したわけです。 戦後イギリスを始め列強は中国に対して 「自分たちの理屈」 だけが正しいという前提で対応し、 中国の植民地化が始まったわけです。 これは日本に対しても多少当てはまるところがあって、日本でも不平等条約の改正のためにヨーロッパ型の六法(つまり、列強の「自分たちの理屈」に日本の社会を当てはめる道具)を整備し、周知させて、運用させるのに40年かかっています。 第1次世界大戦の結果、今のアメリカの地位にあったイギリスは没落し、ロシアはソ連になりました。 このため、イギリスとロシアの極東での覇権を前提としていた日本の外交は行き詰まり、中国との長い戦争が始まりました。 しかし、ここで日本に誤算が起こります。 1:中国に毛沢東・周恩来・林彪・鄧小平などの「中国型共産主義」の思想を持つカリスマが現れたこと 2:中国の一般庶民(特に農村部)では西欧型消費生活が浸透していなかったため(つまり生活水準が低かったため)「食べる米さえあれば日本と戦う」という状態になってしまったこと この2つの誤算の故に日本は敗れたわけです ところが、第2次世界大戦後の世界の覇者 アメリカは共産主義がキライでしたから徹底的に中国を無視するわけですね 中国はソ連と仲良くしたりもしましたが結局袂を分かち独自路線をとりはじめました。 この独自路線を可能にしたのも「中国の生活水準が低かった」ことです 国土の大きい中国では、1つの法体系を浸透させるだけでも(日本では40年かかっている)長い時間がかかります。 当然、アメリカやヨーロッパ型の法体系を浸透させるのにも時間がかかるわけです。 (経済は、外国と遜色のない法体系が末端まで浸透していないと発展しないしできないので、これが1つの理由です) 毛沢東という大きなカリスマが生きていた頃から、中国の国内では権力闘争が展開されました (法が整備され「法の支配」が権力者にまで浸透しないと、国は「法治」ではなく「人治」になり、権力者が恣意的に権力を使うことで、大虐殺が始まったり内乱になったりします) この権力闘争を見ていた当時の中国の若手官僚は 「まず第一に権力者から「虐殺の権利」や「内乱の権利」を取り上げないといつまでも国はこのままだ」と考えました。 毛沢東が死んで初めて鄧小平という「法治」に理解の有る権力者がでてきて、中国は発展をはじめたわけです。 最近の発展の大きな理由は、日本と戦争していた当時の生き残りのじいさんが次々と死んで、中国が内乱状態になったりしないという条件が整って、文化大革命当時の若手官僚や、鄧小平政権下で育成されたテクノクラートが、「頭の上の重し」がなくなったからです

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