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火薬の歴史について
ルネッサンスの三大発明のひとつに火薬がありますが、 これは実はヨーロッパではなく、中国の発明だと教わりました。 最近そのことについてふと疑問に思ったことがあるのですが、 ギリシアの火ってありますよね? これは東ローマ帝国で7世紀ごろにつくられたらしいですが、 中国の火薬は宋の時代だから10世紀以降ですよね。 明らかにローマの方が早い気がするのですが… しかも、ギリシアの火は古代の文献にあったのを復活させたものですから、 実際はもっと前から火薬は発明されていて しかも発明された地域は中国でなくてヨーロッパ(ギリシア)になると思うのですが… どうなんでしょう… やっぱり火薬ってヨーロッパの発明になるんでしょうか…? どなたか火薬の歴史について詳しい人がいたら解説お願いします。
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- wiz0621
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ギリシャ火の製法は現代では完全に失われており、後代の研究家により 推察による再現が行われているだけです。 (海上でも鎮火しないことから、タールを利用した兵器と考えられています) これを火薬と言っていいのかについては議論が分かれると思うのですが 少なくとも、東ローマの製法が後代に影響を与えていないことは確かです。 「発明」という言葉はもちろん「物の作り方を最初に考えた」 という意味もありますが一般には「物の使用法について最初に考えた」 場合にも用いられる言葉でもあります。 「ルネサンス期の三大発明」というのは何を言っているのかというと つまるところ、技術的に後代に与えた影響が大きいものについて取り上げて いるに過ぎません。そしてルネサンスの「火薬の発明」とは、正確に 表現するならば「火薬の使用法の発明」つまり「火薬を使った様々な戦術の 発明」と言い換えて良いと思います。 宋代の霹靂砲や震天雷、モンゴル軍の「てつはう」は、 オスマントルコがウルバン砲として大砲そのものを完成させる基礎理論を 構築し、オスマントルコによる東ローマ攻略戦はヨーロッパに衝撃を もたらしました。ヨーロッパではその対抗策として、 それまで城壁に頼っていた戦術そのものを転換させ、 火砲の集中運用を編み出すことになります。後のライフリングなどの 更なる改良を経て、ヨーロッパは世界支配を実現することになります。 後代に与えた影響力を考慮すれば間接的には中国やイスラム圏。 直接的にはヨーロッパのルネサンスの影響が大きいのです。 製法すら失われているギリシャ火ももちろん発明ですが、 これは単に「より昔にあった」だけです。 歴史がより重視するのは影響力のほうであると思います。
- caesar-x2
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ルネッサンスの三大発明は発明ではなく改良であると 教科書に書いてあったはずです。 羅針盤・火薬・活版印刷のすべては中国が最初です。 またルネッサンス期にいう火薬は、火薬そのものを見つけたというんじゃなくて 火薬の利用に革新があったということで、 具体的には火砲の発達をさしています。 火薬そのものは宋・元代に本格的な実用化がなされて、 イスラム経由でヨーロッパに入っています。 またギリシャの火は、タールといくつかの薬品(硫黄、酸化カルシウムなど)をまぜた 火炎放射器のことで、火薬ではありません。 化学性の火ということで水ではきえないものです。 ギリシャの火をギリシャ火薬と呼ぶのは、化学的な違いを理解しないで 現象だけを見た人が間違って呼んだものです。 黒色火薬は酸化反応による急激な燃焼でしかないに対して、 ギリシャの火の化学反応は、爆薬の原理の方に近いですから、 全く別の系統になります。 日本の教科書等で、火薬がヨーロッパの発明などと書いてあるものは ないと思います。「三大発明」のほうがほとんど教科書に採用されない 用語です。
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回答ありがとうございます。
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