羅針盤と火薬と紙は中国の発明品です。
羅針盤は、遅くとも周の時代の終わり頃にはその原型があります。現在見ることが出来る形に近いものは、遅くとも漢王朝の終わり頃(三国志の時代)には登場するようです(易などにとって方角は必要不可欠なものだったため)。
火薬は、例えば三国志の諸葛孔明が戦で使っているくらい、昔から使われているようです。いわゆる「黒色火薬」というもので、大体200年くらい前までの火薬はほぼこの種類だと思って間違いありません。
紙は、漢の時代には存在したようで、文献で確認できるだけでも三国志よりも前の発明品です。いまでいう和紙に似たものだったようです。
印刷術は、金属製の活版印刷技術は西洋で発明されましたが、それ以前の木版などの印刷技術は中国で発明されています。時々韓国の方が「金属製活版印刷は朝鮮で発明された」と言っていますが、確実な証拠は見当たらない上に存在しても早期に廃れたと考えた方が良さそうです。
これらが後にシルクロードを通って中国から西洋に伝わります。
紙と印刷技術は聖書の印刷を容易にし、宗教改革へとつながっていきます。火薬は銃の発明と鉱山の開発を進めさせ、羅針盤の「発明」は大航海時代の到来を告げるものでした。
※補足しておくと、漢の時代が西暦前 3 世紀~紀元後 3 世紀、周だと更にそれ以前、ということになります。三国志の諸葛孔明は大体西暦 3 世紀頃の人です。
> それとこれ以外に古代中国文明とはどんなものがあるんですか?
有名なものを一つだけあげるとすれば、陶芸品になります。
大航海時代以降、中国の陶器が西洋に伝わり、必死に真似したのが西洋の陶磁器です。例えばマイセンなんかが有名です。マイセンは1700年頃のお話で、日本の有田焼なども影響を与えた、といわれています。
お礼
養蚕?もこの頃からだったんですか~♪ 勉強になりました