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赤紙(召集令状)と入営通知書の違い

pem42391の回答

  • pem42391
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回答No.3

まだ締め切ってないので、また書きます。質問者自身かどうかはわからないけど、誰か1人か2人はこれを読むかもしれないし・・・。 『日本陸軍がよくわかる事典』(PHP文庫 2003年10月21日 第1版第5刷 ISBN4-569-57764-4)という本を、先日たまたま読みました。その142ページにこんなことが書いてあります。 (以下引用)> 田舎などでは役場の兵事係がピンク色の召集令状を配って歩いた。そして受領印を押させた。対象者の多い都会では、一銭五厘の郵便ハガキで召集令状を受け取りに来いというハガキを出すこともあった。ハガキを持っていくと、やはり受領印を押させて令状をもらった。<(引用終わり) この文をそのまま信用するならば、一部でハガキによる通知はあったようだし、そのハガキが今回の質問である「入営通知書」なのかもしれないということになります。 ただねぇ、ちょっとこの本もねぇ。私がざっと目を通したところ、何か変だな怪しいなと思う点が10や20どころの話じゃないですね。著者は“太平洋戦争研究会”となっていて、実際の執筆者はそのメンバーである森山康平という1942年生まれの人物ただ一人のようです。「事典」とは銘打ってますが、文体からしても情報の種類からしても随筆みたいなもんで、雑誌記者あがりだという初老のオッサンが勢いで書き飛ばしているのは明白で、どれだけ資料で裏を取ったのかはわかりません。 引用した部分だけをみても「ハガキで召集令状を受け取りに来いというハガキを出す」なんて、国語の先生なら迷わず減点するような悪文そのものです。まともな本を作る人たちなら、こんなのは編集者か筆者が校正のときに直さないのは恥です。それをノーチェックで本にしてしまうような、やっつけ仕事の「事典」にはこう書いてある、というのを発見したので参考までにお知らせします。 それにしても質問にある映画の中の封書での「入営通知」や、補足で書かれた平岡公威さん(筆名:三島由紀夫)が受け取ったという電報の「入営通知」の説明にはなりませんね。好意的に解釈すれば、ハガキか封書か電報かは役場の担当者の判断に任され、いろいろな方法があったのかもしれません。しかしながら、映画の描写は嘘っぱちかもしれないし、電報の「入営通知書」は公的なものではなく、親族からの私的な通知であるかもしれない(これは現物を見たいもんです)という可能性もまだあると思います。補足で挙げられたもうひとつの例、北海道の郵便局員が自分宛のハガキの「入営通知書」を受け取った話は、私もNo.2の回答の前に見てます。だって「入営通知書」でネット検索すればすぐに出てくる日本の例はこれと合わせても1つ2つぐらいしかありませんから。あとはほとんどキムだのパクだの日本じゃない国の話ばかり。だからこそ私はネットで出てくるお爺さんの思い出話は、ハガキの「入営通知書」のソースとしてはやや弱いと書いたんです。「召集」じゃなくて「招集」という初歩的な誤変換を放置してあるレベルのサイトですし、日記を書いている人ならわかってもらえると思うんですが、忙しくて書けなかった数日前のぶんを記憶だけで書くことあるでしょ、あとでチェックしてみるとほんの数日前のことでも記憶だけに頼るといいかげんな事を書いていて、事実と食い違っていたなんてよくありますよ。悪意ではない勘違いですよね。 ここまで書いて「なんだこいつ、あれも信用できない、これも嘘かもしれないとネガティブな回答ばかり」と思われるかもしれません。しょうがないんですよ。ともかく日本の軍隊に関して戦後の日本では、変なイデオロギーのせいで情報が歪みまくりましたから。軍隊(とくに陸軍)を非人道的な存在の典型にしないと世間が許さないという風潮なんで、イメージでいいかげんなことを書き散らす人が多すぎるんですよね。それで私はどうしても慎重になります。yoshinobu_09 さんは他の質問を見ても日本の軍隊の制度的なものに興味を持たれているようですが、私の場合、趣味のひとつに戦前・戦中のナマの文献を読むというのがあります。たいしたことをしてるわけじゃなく、国会図書館の近代デジタルライブラリーで読めるものを読む、アジア歴史資料センターで読める法令、公文書などに目を通すということをしてるだけです。知りたいことが必ず出ているわけではないし(むしろ無いことが多い)、法令などは大変に読みづらいもので根気が必要ですけどね。ただ、ナマの歪められていない資料に慣れてくると、ネットの雑文とか金儲け主義の書籍とかが胡散臭いものに思えてくることもしばしばです。 http://kindai.ndl.go.jp/ http://www.jacar.go.jp/

yoshinobu_09
質問者

お礼

ありがとうございます。 貴方のようなこだわりを持つ方は大変貴重と存じます。 映画の件は原作にあたる必要がありそうです。 もしかしたら「入営通知書」という公的書類はなく、 召集令状在中の封書のことを指すのかもしれません。 「一銭五厘の郵便ハガキで召集令状を受け取りに来いというハガキ」 たしかに怪しいですね。 昭和12年4月1日に郵便ハガキは二銭に値上がりしています。 支那事変が同年7月ですから、一銭五厘の時代には対象者はそんなに 多くはいないと思いますが。 次のようなものがありました。 「召集アリ直グ役場ニ来タレ」上野役場からの令状 http://www.pref.mie.lg.jp/FUKUSHI/heiwa/shiryou/03-07.htm 青紙は郵送されたものもあったようです。 http://blog.goo.ne.jp/nagoya-jp/e/ff4c19c1ed95a164dfb6fedaad309d58 http://katarazuni.blog20.fc2.com/blog-category-33.html 召集令状在中封書 http://isokaze.blog75.fc2.com/blog-entry-391.html 兵事(事務)はがき一銭五厘 http://isokaze.blog75.fc2.com/blog-entry-390.html

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