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日本の敗戦と原発事故が似ている

booterの回答

  • booter
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回答No.9

この問題については色々な観点がありますが、重要な事ですので浅学の身ですが回答します。 文藝春秋2012年9月号の新世界地政学-文化と機構文化-(船橋洋一)より引用 -----  福島原発事故を調査・検証する国会事故調(東京電力福島原子力発電所事故調査委員会)の黒川清委員長が、報告書(英語版)の「委員長からのメッセージ」で「この災害はメード・イン・ジャパン」であるとし、「その根本原因は、体制順応、お上崇拝、計画への固執、集団主義、島国根性など染み付いた日本文化のありようにある」と書いた。  そして、「もし、この事故の責任を別の日本人が負ったとしても、結果は同じだっただろう」と結論付けた。  この「メード・イン・ジャパン」論をめぐって内外で議論が起こった。  ジェラルド・カーチス米コロンビア大学教授は、「文化によって行動が決まるのならば、誰も責任を取らなくても良い。問題は人がした選択であり、その文化的背景ではない」と批判した。  英フィナンシャル・タイムズ紙は、「チェルノブイリ原発事故の後、日本の政治家や技術者は事故原因がソ連の設計や運用にあると判断し、日本の原発の安全性を検証しなかったことが(フクシマの)悲劇につながった。他国はこの過ちを繰り返すべきではない」と指摘した。 ----- 私は海外からの批判もうなずけるのですが、黒川氏が言いたかったのは、既存組織による構造的問題の残存であり、これの改良、乃至は解体と新規構築を行わなければ、問題が根本的に解決しないという点を述べているように思われます。これを船橋氏は「おそらく黒川氏は、文化と言わずに機構文化というべきだったかもしれない」と簡潔に極めて上手くまとめています。 上記のように、海外からのリーダーにおける運営責任論と、日本内部での組織機構問題の根本原因論による解決策の齟齬が見られるのですが、(-ここからは私個人の意見になります-)、これらの問題に関する根本原因に日本人の無責任さという単純な結論でまとめてはいけないと考えています。 上記の黒川氏の指摘のように、「その根本原因は、体制順応、お上崇拝、計画への固執、集団主義、島国根性など染み付いた日本文化のありようにある」という指摘には私は概ね同意です。この上記「集団主義」に少しスポットを当ててみましょう。集団主義を私なりに解釈すると、誰も進んで責任を取らない人間によって構成される集団(無責任集団)、という事になるのですが、それでは責任を取る、という事はどういう事なのでしょうか。 これについては私の経験談を少しお話させて下さい。 私が以前の職場で職場ルールに反した運用を、私の先輩から押し付けられそうになった際、「大丈夫、責任は俺が取るから」とその先輩より言われたのですが、その先輩が行っていた違反行為に対し、先輩自身があまりにも責任という言葉を極めて安直に用いた事に対して内心憤慨した私は「いや、責任という言葉は本当は違反をせぬよう、取らないようにして、正しい行動を能動的に行う為に責任者となるのが本当であって、違反を前提としている状態で使う訳ではないですよね」と違反行為を押し付けられそうになった私は、自分の怒りを抑えられずに言ってしまった事があります。その先輩の行動を許容していたその時の職場も噴飯ものですが、私個人の感覚としては、責任という言葉を肯定的に捉える文化が日本の企業には無かったように思います。 対してアメリカの例を出しますと、以前黒人でありながら国務長官となり、統合参謀本部議長時代には湾岸戦争を指揮したコリン・パウエル氏は、その自著、「マイ・アメリカン・ジャーニー」の中で、進んで自分と周囲への責任を取る彼自身の性格が上長より認められたという記述があります。これは進んで責任を取るというのは、組織の正しい行動の為に間違いを犯さぬようきちんとした運用を行う、と言い換えても良いでしょう。 そして前述の私の先輩などは、同じ責任という言葉を使うにしても、上記パウエル氏の正しい行動を進んで行う、という事とは真逆の「違反を許容し、露見した場合(仕方ないから)罪を被る」という事をしていたのです。 私個人の経験談も踏まえてのお話ですので、これは一般論ではありませんが、こうした責任に関する思想性があるのが、日本と海外の差ではないかと思います。 そして更に追求すべき疑問が沸きあがります。 なぜこうした思想性の差異が出てくるのでしょうか。 月並みではありますが、これはキリスト教の有無の差、もっと言えば文化的機構「コルプス・クリスティアヌム」の有無の差ではないかと思います。「コルプス・クリスティアヌム」という言葉をあまり深く把握しないままこの言葉を使ってしまうのですが、「コルプス・クリスティアヌム」とは、欧米圏に見られる思想性の事で、これらはギリシャ哲学、ローマ法、キリスト教から為るもの、となります。あるいは、ここから債権問題に悩む南欧を除きたいのであれば、近代精神の有無と言い換えられるかもしれません。近代精神とは、エルンスト・トレルチの論文「近代精神の本質」によると、古代、キリスト教、ゲルマン精神、近代精神の順に生じた四つの根本要素によって構成される、と論じているようです(私は「近代精神の本質」は未読です)。 これらの精神には、物事を合理的側面から分析し、物事の真理をつきつめて、それを現実に応用するという傾向があります。 対して日本でもそれらが完全に無いとは言いませんが、民族的性質からその傾向は弱いと言えるのではないでしょうか。 これは海外の宮殿における平面幾何学的な庭園の設計と、日本における侘び・寂びを重視した日本庭園の設計(日本庭園を造る方は、植えた木の将来の成長まで見込んで配置を考えるのだそうです)を見れば理解が深まるのではないでしょうか。 あるいは、マンホールに模様が書かれているのは見た事があるかもしれませんが、数学的な模様の書かれたフランスのマンホールと、桜やスズメの絵が描かれた日本のマンホールを見ても良いでしょう。 さて、話しを少し戻すと、こうしたキリスト教を含む文化からは何が生まれるのでしょうか。それは正義などの諸概念の定義を哲学的、法律的、思想的に明確にし、これらを実現するという行動です。私の個人的意見ですが、これにより、「組織運営」と「リーダーシップ」の文化が発達したのではないかと考えます。 そして、いろは歌などに代表される諸行無常など、日本には「正義などの諸概念とは時代によって移り変わり、不変のものではなく、人間自身によってその定義を突き詰める事ができない」「10億年後には現在の人間の行動など意味がなくなる」という思想が根底にあり、更に下手に現場の人間が優秀であって組織がまわってしまっていた為、「組織運営」と「リーダーシップ」の文化とその学問的研究が、アメリカと比較してどうも過去の日本では意気軒高ではなかったのではないか、というのが私の意見です。今日の日本では組織論などはさかんでない事はないのですが、その引用文献はどうしてもアメリカのものが多くなります。 ただ、それらをしてアメリカを全て見習え、そして日本にはその資質が無い事を理解すべきだ、という事を言いたいのではありません。 日本にはかつて優れたリーダーシップを執った偉人達が沢山いましたし、今現在もそれらは続いています。また、それらのリーダーシップを発揮した人間には、実際に動く母体が複数の人間によって組織されていたのですが、それらが上手く機能していたという証左でもあります。 日本と日本人には素質と資質があります。しかし不足しているのはリーダーシップ研究、組織研究、そして更に遡れば機構的文化と、民族的思想性になります。 日本という国は何かを生み出す土地ではありません。正義・資本・主義・競争などの概念は欧米から輸入しましたし、文化源流は中国です。ゼロの概念はインドですし、根本的な概念を発明して世界に展開したという例はあまり無いのではないでしょうか。しかし、それらを上手く取り入れてそれらを育てて展開する、改造して自分のものにする、という事については非常に長けている国だったので、この機構的組織とその民族的な根本原理に関してもその身に取り込み、変容する事が今後可能なのではないかと予想しています。 できるだけ噛み砕いて書きましたが少々難解な文章だったかもしれません。 浅学のまま記載した為、ツッコミどころがあるかもしれませんが、お気づきになりましたらご指摘下さい。 不明点については追加でご質問下さい。

thomasimai3
質問者

お礼

まさに浅学の私にはかなり難解な内容でしたが、参考になりました。アメリカはベトナム戦争を終結させたことからみても自浄能力は高いと思いますが、他のヨーロッパ諸国はどうなのか不明です。

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