日本には、どうして終身刑がないのか

質問

死刑と無期懲役との間で悶着が起こることがままあります。なぜ、いつまで経っても、その間の距離を埋める終身刑という制度が導入されないのでしょうか、どなたか教えてください。

回答No.10

kannzou001

外国はどうだか知りませんが、日本は罪人を更正させる為の施設として設置しています。

つまり刑務所とは「更正施設」なのです。
（現在の刑務所が本当に罪人が更正できるような運用がされているのかは、多々疑問がありますが置いておきます。）

そして何故死刑になるのかと言うと、裁判で「更正不可能」と判断されたから死刑になります。（その更正できるのか出来ないのか？その判断は正しいかと言う議論は置いといて、現在の法律ではそのようになっています。）

そのため、死刑囚は刑務所には入りません。何故なら、刑が執行されていないからと言う理由と、刑務所は更正可能な人しか入れないので、更正不可能な人は入れません。その代わり刑が執行されるまで拘置所に措かれます。

そこで、終身刑ですが、更正可能なものは刑務所（更正施設）へ、不可能なものは・・・これは仕方がありませんが行く場所がありません。すなわち死ぬしかないのです。よって死刑になります。

終身刑はどのような人がなるのでしょうか？

更正可能ならば、20年だろうと30年だろうとその刑期があれば更正出来るという判断なのでいずれは世に出てきます。更正できない人は説明どおり死ぬしかありません。終身刑はそう言う人も刑務所に一生入れるということでしょうが、残念ながら刑務所は更正可能な人が更正する施設のため、そのようは人は入れる事が出来ません。

つまり、日本の刑務所のあり方で言うと終身刑は「矛盾」するのです。
このような理由で、日本には終身刑は無いのです。

お礼

日本は罪人を更正させる為の施設として設置しています・・・ですか？そんな事ないです。刑務所は隔離目的で運営され、その中での生活平穏は遵守事項と懲罰によって維持され、更正プログラムは存在しません。更正を目的の中に入れているのは少年院までですね。ご回答ありがとうございました。