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スーチー女史への評価
- ノーベル平和賞受賞を始めとする、欧米諸国に於けるアウンサンスーチー女史への肯定的評価は揺るぎのないものであり、国際的にも注目されています。
- 一方で、彼女の功罪については意見が分かれており、西欧風民主主義に偏りすぎる姿勢や特異な地域性を無視した行動によって混乱を招いたとの指摘もあります。
- また、成熟しない国政選挙による秩序破壊は軍事政権による圧制よりも大きな罪と考える意見も存在します。
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- hekiyu
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お礼
詳細な回答を賜りまして、ありがとうございます。 >ノーベル平和賞は、知らないうちに、平和行動者のためではなく、民主化運動のための褒賞に変貌しているなどの傾向からも指摘できるだろうし、なにより民主化運動指導者によって拡大する騒乱・内紛被害などは『平和』という主眼を亡失しているとしか言えないだろう この点は全く仰る通り、受賞理由に見られる選出側の不可解な客観性、並びに同賞受賞者の言動が、必ずしも平和に寄与していない現実を顧れば、大いなる皮肉と言えない事もないでしょう、特にIAEAに至っては、悪い冗談としか思えない。 >佐藤栄作氏の授賞などは、今になっては、むしろ恥ずかしい話になりつつあるわけだが・・ 氏が同賞を受賞した当時中学生であった私には、その受賞理由が理解出来ませんでしたが、今となっては大いなる茶番としか評価のし様がありません。 >彼女は、古い日本の明治維新のヒステリックなまでの列強意識に近似した『自由主義』意識に憑依され、支配されている、と思えてならない。民主主義の弊害について思慮するだけの能力は彼女には見受けられないわけだが・・・ 論点が多少ずれますが、スーチー女史はひょっとしたら、明治維新前夜を象徴する人物の一典型である、吉田松蔭に似ているのかも知れない、ふとそう考えました。 私は日本史上の誰よりも吉田松陰が好きです、但し彼がいったい何をなしたのか、具体的な軌跡を述べよと問われれば、恐らく答えに詰まるはず。 松下村塾という寺子屋に毛が生えた程度の私塾を組織した以外は、殆んど何もしていない、優れた思想家ですらなく、書生のままこの世を終えたという他ない。 但し彼には強烈な発信力があり、彼が放ったパルサーに帯電されたその門弟達に依り、明治維新が主導された為、日本史上に燦然と輝くBIG NAMEと成り得ましたが、スーチー女史も恐らく実務の才能は無いでしょう、或いは中身すら無い全くの空虚かも知れない。 ただ、吉田松陰の屍を乗り越えて次代の政治家とテクノクラートが輩出した如く、願わくば彼女の出現を契機として、ミャンマーの将来に必用な人材が輩出する事を望みます。 >もっとも問題なのは、押しつけ型の民主主義と批判するような日本の保守系ですら、彼女を支援している現況にある。 >歴史的には、むしろ彼女は抗日運動家の末裔であるのだから、嫌悪感を抱くのが道理であり普通なのだが 世論に阿った結果なのか?、或いはミャンマーの国家的ポテンシャルに思いを馳せた、単なる先物買いなのか?、尚私個人としては、彼女の御尊父アウンサン将軍が有した、ある種のマキャベリズムを好もしく思います。 >その官僚先生体制が、中央集権であるべきか?地方分権であるべきか?という権利主体の違いについては、小生は、”地方分権であるべきだった”とは思う 本件に就いての答えが、私の中にはありませんので悪しからず。 >簡単にいえば、諸外国依存の社会になってしまい、支援する国の支援次第というお粗末な社会になるように思うが、潜在力があるだけに、そうなってほしくない 現状最も危惧されるシナリオであると思われますが、現テインセイン政権はそれなりに国際政治力学を心得ている由、むしろスーチー女史或いはその後継者が政権の座に就いた際、その危険性が高まる気がしますね。 仰る通りミャンマーの国家的ポテンシャルは確かに評価出来る、これからが正念場であるのでしょう。 >質問者の視座が小生からすれば、大変優れているとは思うが、まぁ、おそらく支持者は少ないだろう 個人的見解を全ての方々と共有しようとは思いません、但し私に類似した評価を御持ちの方は少なくないと思われるのですが。