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農業従事者の超高齢化による将来の農業の可能性とは?
- 日本の農業は超高齢化しており、今後10年以内にほとんどの農業従事者がいなくなると予想されます。これにより耕作放棄地が増える可能性があります。
- 一方で、今から農業を本格的に始めれば将来的には数少ない農業従事者になることができ、増えた耕作放棄地を活用し多くの農作物を扱える可能性があります。
- 将来的に日本の農作物の需要は減少すると予想されますが、日本の高品質な農作物を海外に売ることも可能性のひとつです。農業には十分なチャンスがあると考えられます。
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兼業農家の方でしたら農業事情はかなりご存知と思いますが、非常に厳しいのではないでしょうか。 確かに農地は都会では考えられない位安く借りたり買入れたり出来るでしょう。 但し其処から得られる収入も、普通の米麦大豆等を作るだけだったら考えられない位少ないのではないでしょうか。 TPPやその影響下の農業等については次の回答での検討結果を参照下さい。 http://okwave.jp/qa/q7215863.html TPP参加 これからの日本 ==> http://okwave.jp/qa/q7215863.html TPP ######## >80時間は10a:約1000平方メートル==1反当りの作業時間です。 これで取れる米は約7.5--8俵程度、7.5*60kg=450kg, 200円/kgとして売値9万円程度にしかなりません。 これから農機具農薬肥料代等が約50%とすると手取り4.5万円、560円/時間程度で最低賃金以下です。 農家平均耕作面積は1.2ha程度であり、米作単独では960時間の作業で4.5*12=52万円の収入程度にしかなりません。 これでは子供を学校に通わせる事も出来ません。 昔から冬等の農閑期の出稼ぎや兼業、鶏飼育や野菜(果物花)等の作物栽培等でどうにかやり繰りしていた状態です。 ######## 一反:約1000平方メートル当り一万円程度の安い値段で借りる事が出来ても、農家の平均耕作面積:1.2ha当りの米の収入から12万円の借地料を払ったら40万円程度の収入にしかなりません。 これは労賃も入った年間手取り値で利益が40万円ではありません。 以上のように米生産単独等の農家では非常に厳しいです。 >日本の高品質の農作物を海外に売って出る これもニッチ商品として少量を海外の景気が良い富裕層に売っている範囲では成り立つ商売でしょうが、問題が多いのではと思われます。 放射能汚染、牛肉等の口蹄疫問題、果物類の植物検疫問題などの関係で、相手国が輸入禁止や厳重な検査を要求して来て輸出が暫く止まる事も考える必要がありそうです。 或いは高価である程度纏って売れるとなれば、相手国の中での生産が始まりそうです。 他国内で日本の種子や苗を使って生産を始める(イチゴ等)、商社等が積極的に種子やノウハウを移転して商売を始める(カボチャ他)等もありそうです。 それでも新鮮な野菜類や果物類など工夫すれば生計を立てられると思われます。 或いは高齢化は問題ですが、都会での仕事が少なくなった場合や定年後に農村に帰り、利益は出なくても農作物を生産するといった場合もあるでしょう。 いずれにしろ、農村は国土保全、環境保護、食料安全保障等の視点からヨーロッパ等の先進国と同様にある程度の保護は必要です。 ただ単に経済性が成り立たないので安く輸入出来る食料さえあれば良い等と言っていたら、既に輸出入では赤字になってきていますし、数年後から拾数年後には資本収支迄含めても赤字になってしまいそうです。 世界の人口は増加していますが、環境の悪化や水飢饉等で食糧生産の増加はあまり期待できそうにありません。 このような事柄も含めて農業問題は国民全体の問題として考えていく必要があるのではと思われます。
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- PU2
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現状でも安く農地は借りられるよ。 ただ売る事は地主はまずしないです。 だって金に困ってなきゃ安く売る必要ないからね。 宅地並みの価格で買ってくれる人が出てくるのをひたすら普通は待つよ。 よって売り地の農地ってそれなりのわけありだよ。 それに農産物の輸出ってそんなに簡単に出来ると思う? 海外で売る力があるというのなら国内で店構えて売った方が 効率よくないかな? もしかして海外もよくある国内の直売所みたいに委託に出せば 売れるって言う甘い考えしていない? そんな甘いわけ無いのはちょっと考えればわかると思います。 海外販売ができる力のある商社ってそれをするくらいなら 現地で安い人件費使って日本の方法で生産させる事選びますからね。 (それを輸入してくる事だって考えられる。) よって少なくとも市場に出したりしてどこかに委託販売している 今まで通りの農家ではお先は暗いと思うよ。
お礼
大変詳しくご回答いただきありがとうございます。 海外に売って出るというのは、極端な話ですよね。 ただTPPというのは、そのような可能性も秘めているのでは?と思っていたので、 質問事項に入れてみました。 たしかに個人レベルではどうも出来んだろ、ってことは分かっているのですが・・・ ご回答いただきありがとうございました。
- bismarks05
- ベストアンサー率33% (221/666)
回答 >今から農業を本格的に始めると、将来的に数少ない農業従事者となると思います。 そうすれば相当に増えた耕作放棄地を安く借りる、もしくは安く買うことができ、 多くの農作物を扱い、多くの農作物を売ることが出来る(他に作る人がいないから)。 農業に十分なチャンスがあると思うのですが、どうでしょうか? 希望的観測にすぎない 耕作放棄地を簡単に手放すならば、すでに国土の多くの耕作放棄地は整理・統合されているだろうが、現実には整理・統合されずに、政治的に統合・整理の補助金が投下されているのが現実である。 http://www.maff.go.jp/j/wpaper/w_maff/h18_h/trend/1/t1_2_2_03.html 農業法人化は希望的観測が多いようだが、耕作放棄地が整理・統合できない理由は極めて簡単で (1)大規模化するにも、飛び地農地では生産性向上に帰結しない (2)耕作放棄地を耕作地に復帰させるコストが莫大である (3)借し手の意向などの土地神話 ちなみに、自給的農家の逓増は今後も想定されることからも耕作地の整理・統合には相当な変革が必要になるだろう TPPは劇薬としてそれらの可能性を期待できるが、土地神話・土地信仰の日本人が簡単に土地を手放すとは思えない。 賃貸契約に過ぎない能作地貸与も、契約の誠実な履行において問題が大きい なお、基本的に耕作放棄農地の多くは中間山地であって、農業法人が目指す「大規模化」は絶望的である 高付加価値には資本集積が前提条件になるが、個人のレベルで資本確保するにも限界はあるだろう 第一、銀行は高付加価値型農業への貸付を行うとは到底思えない。 以上のことから、希望的観測に過ぎないことを指摘しておきたい ただし、徹底的に合理化する政策で就農人口を制限するなどの極めて非民主的な手法によって農業の将来は開けなくはない、とは思うが・・・・ >現在の日本の農業は完全に衰退産業と思いますが、今が本当の底で、 上記のことを考えると、今後は上昇傾向になっていくのでは?と私なりに考えています。 上昇しえる部門は存在しえるとは思う。ただし農業全体で上昇する根拠は希薄だろうし、希望的観測にすぎない。 >将来的に農業で生計を立てれたら、と考えており 意向にはレベルがあろう 例えば、農業助成金を前提にして生計を立てる場合と、今後一切の助成金を宛てにしないでは話の次元が異なる。 戸別所得補償の適否は別にして、すでに日本の農業が行政助成に強く依拠している現状から思慮するべきだろう 詳しい以前に、当事者であるなら農水省レベルの基礎資料をベースにして知識を培うべきだろう。 基礎知識なき希望的観測で「挫折する」のは単なる蒙昧無恥にすぎない
お礼
大変詳しくご回答いただきありがとうございます。 確かに私の質問は希望的観測であります。 私自身、農業が私の希望通りすんなりと上昇していく産業とは、思えないのですが、 お詳しい方々のご意見を聞けて参考に出来たら、と思っていました。 今後の参考に致します。ありがとうこざいました。
お礼
農業の今後は厳しいのは分かっているのですが、 だれかがやっていかないと日本の農業が無茶苦茶になる、と思い、 希望的観測も踏まえ、質問してみました。 大変参考になるご回答いただきありがとうございます。 今後の参考にいたします。 ありがとうございました。