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中和について
同濃度の酢酸と塩酸が同体積ある。 これらの水溶液について ・それぞれの水溶液を中和するために必要な水酸化ナトリウムの物質量は等しい ・酢酸のpHの方が塩酸のpHより大きい(酢酸の水素イオン濃度[H+]は塩酸の[H+]より小さい) とあったんですが なぜ酢酸と塩酸の水素イオン濃度が違うのに 中和するために必要な水酸化ナトリウムの物質量はなぜ等しいのですか?詳しくお願いします
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それぞれの酸は次のように水溶液中では電離しています。 CH3COOH ⇔ CH3COO^- + H^+ HCl ⇔ Cl^- + H^+ 塩酸は強酸といわれ水溶液中では上の式では右側になって存在しますが、酢酸は弱酸といわれそのほとんどは式の左側になって存在しています。塩酸に比べて酢酸はほとんど電離していないのです。 同じ濃度の塩酸と酢酸を比べたら塩酸の水素イオン濃度が高く、酢酸の水素イオン濃度が低いことになります。 pHというのは-log[H^+]であらわされますので酢酸溶液のpHは塩酸溶液のpHよりも高く(大きく)なります。 一方、水酸化ナトリウムで酢酸や塩酸を中和する場合には式の右側の水素イオンが水酸イオンと反応して水になるわけです。 酢酸について考えれば右側の水素イオンが中和によって減少していきますので、それを補うように反応は右側に進むことになります。すなわち酢酸中のすべての水素原子が中和に使われることになります。塩酸についても同じことで同じ濃度の酢酸および塩酸溶液の中和においては使われる水酸化ナトリウムの物質量は同じになります。 それに対して、pHはそれぞれの酸の電離の状況によって決まることになります。
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#1のお答えが非常に分かり易いので追加するところと言えば、 酸の解離定数(高校では電離定数)KaもしくはpKa(=-logKa)について勉強して下さい。
- org1
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中和するのは確かに水素イオンですが それが初めから全量水溶液中に存在しているのが塩酸(イオン濃度は高い) 99%貯金してなくなると小出しにしてくるのが酢酸です(イオン濃度は低い) 電離度の違いですが… いずれにしても潜在的な水素イオンの全体量は塩酸も酢酸も変わらないのです したがって中和に要する塩基の当量も等しくなります