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TPPを分かり易く教えて・・・・

tyr134の回答

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  • tyr134
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回答No.5

とくに医療分野がどうなるのかというご質問に絞って回答してみたいと思います。 実は、現時点では医療分野は交渉の名目には入っていません。 ですから、政府は「公的医療制度はTPPの交渉対象になっていない」と説明しています。 ですが、米国通商部は「米国通商代表部は、TPP交渉で公的医療保険制度の運用について透明性と公平な手続きの尊重を求めると明記」していますので、実際の交渉に入ったらなんらかの要望を出してくる可能性は高いと言えます。 日本の保険制度は皆保険制度です、 これは、全ての国民が強制的に保険に入るよう義務づける代わりに、実際の医療サービスを受けるときは、政府が治療費の一部を払ってくれます。 これによって、国民はいざ病気や怪我をしたときにかかる経済的負担が軽くてすみます。 また、「点数制」で医療費を一律に抑えることで、金持ちも貧乏人も同じ質のサービスを同じ額で受けられるようになっています。 一方で、問題となってくるのが「保険外治療」と言われるモノです。 医療技術としては確立され成果が出ているモノの、政府(厚労省)が保険適用を見送っている医療サービスです。 例えば、人口歯を埋め込むインプラントや視力回復させるレーシック、ガン治療に有効だが日本では認められていない薬などなど。 政府からの支援は一切無く、全て自己負担しなければならない医療サービスです。 こうした政府が「認定」してない医療を受けた場合、保険内で賄える治療も保険外とされます。 例えば、虫歯を治療している中でインプラントにした方がより良い結果がでると分かりインプラントを選んだ場合。 今までの治療では保険診療だったので、窓口では自己負担分だけ支払っていました。 しかし、インプラントを受けると、この部分も全額負担となるため、遡って残りを支払う必要があります。 これはあんまりじゃないかといって、「混合診療」を解禁してはという意見があります。 「混合診療」とは、その名の通り、保険治療と保険外治療を組み合わせて行う治療です。 現在では、上の例のように保険外治療をうけてしまうと、今までの保険適用できる治療も全て自己負担となります。 なぜなら、「混合診療」が認められていないので、保険外治療を受けた時点で、その治療が全て保険外になるからです。 では、何故「混合診療」が認められていないかというと、日本の「皆保険制度」の「理念」が崩れるからです。 「理念」が崩れると制度そのものが瓦解しかねません。 「皆保険制度」の理念は全ての人々に同じ質の医療サービスを提供することです。 金持ちも貧乏人も同じ医療サービスが受けられる。 また、「医療は人道」などと言われ、医療サービスを行うのは「人助け」であり「金儲け」ではないという意識があります。 ある意味、資本主義ではなく、社会主義的な考え方といえます。 一方、米国は完全な資本主義的な制度になっており、「医療格差」というのが社会問題となっています。 オバマ大統領は、「皆保険制度」創設しようと試みましたが、保守派の抵抗にあって未だ実現できていません。 何故米国では皆保険制度が作れないかと言えば、やはり医療は「金」になるからです。 高度医療や新薬を高い値段で売る。 あるいは、外資系の保険会社が保険商品を売りまくる。 そうなると、同じ病気でも金持ちは治療を受けられるが、貧乏人は治療を受けられないことになる。 これは、日本の「皆保険制度」の理念から真っ向から対立する考え方です。 なので、「混合診療」でさえ、未だに認められていません。 ところが、TPPに入って自由化すると、米国の製薬会社や医療機器メーカーなんかが「混合診療」を認めろと言ってきたり、新薬を承認するときの基準や手続きを簡略化しろと要求してくるかもしれません。 それに、TPPでは参加国全員一致で合意しなければなりません。 そうなると、米国を初めとした参加国と同じ水準に合わせなければならなくなるとも言われています。 つまり、保険内診療でも米国並みに価格が高騰化するかもしれないのです。 一方で、推進派は「交渉の対象になっていない」とか「自由競争化で価格が低くなる」、「医療研究が活発になって医療開発が進む」などの理由を挙げています。 全く反対の主張をしてるわけですね。 長文・乱文となり纏まりの無い文になってしまい失礼しました。 ではでは、参考になれば幸いです。

ykz0903
質問者

お礼

ご回答ありがとうございました。 ということは良質な医療を受けることが できるのは金持ちだけということですね・・・ 貧乏人は・・・・ アメリカのいうとおりでいいのですかね・・・ ほんとうに・・・ ありがとうございました。

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