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※ ChatGPTを利用し、要約された質問です(原文:クライメートゲート事件の真偽)

クライメートゲート事件の真偽と気候変動の原因について

xiansuiの回答

  • xiansui
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回答No.1

クライメート事件で流出した多数のメールの中に、CRUのフィル・ジョーンズ所長が20世紀半ば過ぎからの気温下降を意図的に隠す事で、80年代からの世界的な気温の上昇を誇張するデータにごまかし(trick)があった事を示唆したものがありました。 同所長らは、同研究所から流出した電子メールが「本物」である事を認めたうえで、疑惑について声明を発表して、使われた単語としての「trick」は「新データの追加を意味する言葉」で、データ全体をごまかしてはいないなどと釈明しました。 以下長文になりますが説明します。 樹木は主に、春から秋にかけてよく生長しますが、気温が高い年ほどよく生長するので、その年の年輪の幅が広くなります。 なので、樹の年輪を調べれば、温度計測定以前の気温が推測できます。 しかし、1960年代からは、温度計での気温は上がっているのに、年輪幅が狭くなるという現象が起き始めます。 (1990年頃には約3℃にまで広がります。) この、いわゆる「逆向き問題」は「IPCC」(気候変動に関する政府間パネル)の報告書でも言及されているので、秘密でも何でもないです。 理由は不明なのですが、1960年代以降は年輪は気温の推定に使えなくなった訳です。 そこで、ジョーンズは1000年間の気温の変化を表すグラフにおいて、1960年までは年輪、それ以降は温度計の測定値を用いる事にしました。 重複になりますが、メールの「トリック」とは、偽装や隠蔽の意味ではなく、科学者の間では問題解決の戦略を意味します。 ジョーンズは、実際の測定値と矛盾するグラフを実際の測定値を用いて修正した訳で、それを「トリック」と呼んでいるのです。 また、「IPCC」の気温変化グラフは、複数の科学者が作成したグラフを色別に重ね合わせてあり、誰かのグラフを特別視していません。 ジョーンズだけが、データを隠蔽しても無意味と言う事になります。 (そもそも、「逆向き問題」は多くの気象学者が知っているので隠蔽など出来ません。) その後、英国議会下院や科学評価パネルが調査し、不正の事実が無いと報告した訳です。 日本では、最初の「クライメート事件」発覚のニュースだけが大きく報じられ、ジョーンズらの疑惑を晴らす続報はほとんど報じられていません。 その為に、日本では不正確な記事や、間違った紹介がなされているのが現状です。 なので、「クライメート事件」に関しては「Wikipedia」の方が正しい事になります。 以下余談です。 なぜ二酸化炭素が地球温暖化の原因と考えられているのかは「他に容疑者がいないから」です。 有史以来の気温の変化は、太陽活動が関係していると考えられます。 (黒点の数が地球の気温と密接な関係があるらしいです。) しかし、20世紀の太陽活動を見ても、太陽黒点が増大しているとか、太陽からの放射量が増大しているなどの兆候はありません。 つまり、20世紀の温暖化の犯人は太陽ではありません。 有史以前の気候変動は「ミランコビッチ周期」が原因という説が有力ですが、こうした変化は何千年もかけてゆっくり起こるものなので、短期的な気温上昇の原因とは考えられません。 それに対して、二酸化炭素の濃度が増えている事だけは、ハッキリしている訳です。つまり、最も疑わしくないか?と考えられるのは二酸化炭素な訳です。 という事は、二酸化炭素原因説が間違っている可能性もありますが「間違っている」と決めつける事は出来ません。 (間違っているという前提で二酸化炭素対策をおろそかにすると、手遅れにもなりかねません。) なので現状では、二酸化炭素が地球温暖化の原因だと考えて対策を考えていく事が、有意義な事だと個人的には考えています。

TAKAMEYAMA
質問者

お礼

xiansui さま、懇切な解説ありがとうございます。  そうすると、クライメートゲート事件そのものがもともとナンセンスな事件だったということでしほうか。  中公新書:「気候変動とエネルギー問題」の著者、深井有氏は物理学専攻の学者のようですが、気象学の専門家ではないようです。彼はクライメートゲート事件で日本で報道された部分だけを取り出して地球温暖化の原因は二酸化炭素ではないと決めつけてしまってこの著書を書き上げてしまったということなのでしょうか。  信頼が置けそうな中公新書で誤ったことを書いたということになるのかもしれませんが、これは放置できない問題のように思えますね。

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