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ロゼッタストーン以外の解読の鍵は無かったの?
ロゼッタストーンは同じ内容を3つの言葉で記してあったため、古代エジプトの言葉、ヒエログリフを 解読する鍵となりましたが、その他に鍵となりうる物は見つからなかったのでしょうか? それともロゼッタストーンのように多言語で書かれている物は見つからず、ロゼッタストーンは まさに奇跡の石だったのでしょうか?
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> ロゼッタ石発見以後から今日まで、そのような多言語で書かれた他の物は発見されてないのでしょうか? エジプトの象形文字と他の言語とが併用された文献という意味では、私はロゼッタ石以外には知りません。ヒエログリフ自体は、今では、読むことは困難ではないようです。 エジプトの象形文字以外の場合の多言語を併用したものという意味でなら、いろいろとあります。古いところではベヒストゥンで発見されたシュメールの楔形文字の場合が有名です。古代ペルシア語、バビロニア語、エラム語のそれぞれが、それぞれ楔形文字で書かれていました。 目を東アジアに転じると、ここにはさまざまな古代文字があり、数言語併用のサンプルが見られます。たとえば中国の居庸関の遺跡のトンネルには仏典の一部が漢字、サンスクリット文字、ウイグル文字、チベット文字、パスパ文字、西夏文字の6種類の文字で記されていて、これが西夏文字解読の手掛かりになったりしました。他にもありますが、興味をお持ちなら、中野美代子『砂漠に埋もれた文字』(ちくま学芸文庫)など読んでみられると面白いかも。
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- bakansky
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3つの異なる文字で表記されたものはロゼッタ石が始めての発見であるはずです (1799年)。 それまでは象形文字は神秘的な概念を表す記号だくらいの認識だったわけですから、「ことば」 を表したものだというだけでも大変な 「発見」 であったわけです。 ロゼッタ石は碑文でしたから、王さまの名前なんかも入っていました (その部分は楕円の線で囲まれていました)。 すると、たとえばギリシャ語の部分に書かれている王さまの名前の音と比較することで、そのそれぞれの文字の持つ音価が判明したわけで、それを手掛かりにして他の文字の音も研究していったわけです (古いエジプト語はコプト語にある程度受け継がれていると見て、文法的な面などもそれをあてはめていったわけです。シャンポリオンはコプト語、アラビア語、ギリシャ語など、多数の言語に通じていましたから、ロゼッタ石の価値を見抜くことができました)。 それ以前にはそのような発見がなかったといえると思います。
お礼
回答ありがとうございます。 なるほど、やはりロゼッタ石の発見が初めてだったのですね。 王の名前という短い単語から、誰も読めなかった言葉を解読するなんとも驚きです。 ちなみにロゼッタ石発見以後から今日まで、そのような多言語で書かれた他の物は発見されてないのでしょうか?
お礼
いろいろと教えてくださって、また参考文献も挙げていただきありがとうございます。