• 締切済み

信用創造について質問です。

ab_initioの回答

回答No.11

>直接金融に移行するとしても、最終的な資金の行き場は、銀行(預金)になってしまうような気がします、 >デフレ局面では株よりも現金を所持していたほうが有利となってしまいます。 すいません、説明が乱暴すぎました。 直接金融に移行すると預金は確かに消えます。 ただし社会には流動性のためにある程度の預金は不可欠ですので、間接金融を全て直接金融に置き換えるわけではありません。 株の信用創造を理解する必要があります。 1.A銀行:現金1000円+貸出2000円+債務2000円、B株主:預金1000円、C株主:預金1000円、Y社:債務2000円 いま、Y社が1株100円で10株を発行しB株主が購入します。 この時、Y社では資本金が増えます。資本金とは返さなくてもよい債務のことです(正確には会計用語を要参照)。 2.A銀行:貸出2000円+債務1000円、B株主:株1000円(10株)、C株主:預金1000円、Y社:現金1000円+債務2000円+資本金1000円、 株価:1株100円 Y社は借金返済を行います 3.A銀行:現金1000円+貸出1000円+債務1000円、B株主:株1000円(10株)、C株主:預金1000円、Y社:債務1000円+資本金1000円 株価:1株100円 Y社の人気が高まり1株200円になりした。C株主はB株主からY社株5株の1000円分を購入します。 4.A銀行:貸出1000円、B株主:現金1000円+株1000円(5株)、C株主:株1000円(5株)、Y社:債務1000円+資本金1000円 株価:1株200円 Y社は新たに5株を発行し、それをB株主は1000円で購入します。Y社は得た現金ですぐに借金返済します。 5.A銀行:現金1000円、B株主:株2000円(10株)、C株主:株1000円(5株)、Y社:資本金2000円 株価:1株200円 預金は減りましたが株を資産とみなせば、株価の上昇で社会全体のお金(資産)は増えています。 株式は資産として認めてられますがそれを保証する債務者が不在であるので1株の値段が0円だろうと100万円だろうと株主同士の合意さえあれば成立します。 つまるところ「株式×株価=時価総額」の全てが信用創造であり、信用創造の根源は株主同士の合意のみです。 なお上記の例では預金がだれも持っていないので極端な状況です。 預金は株式の交換や日々の支払いといった資金の流動のためにに必ずある程度は必要となります。 最も直接金融の進んだ国はアメリカとの個人金融資産の比率の比較は アメリカ 預金:株式=3:7 日本   預金:株式=8:2 (出典:http://stockkabusiki.blog90.fc2.com/blog-entry-883.html) となります もちろん、株式も間接金融の借金返済と同じように株価低下を通じて信用創造の低下が起こります 今、5からY社の人気低下して株価が急に1株50円に戻りました。 6.A銀行:現金1000円、B株主:株500円(10株)、C株主:株250円(5株)、Y社:資本金2000円 株価:1株50円 株価が低下すれば時価総額の信用創造も収縮することが分かります。しかし、このとき企業は何のダメージも受けません。株主は資産を失っていますが、株を売らずにいつか株価が上がれば問題はありません。 問題は間接金融と同じく企業の破産です。 いま、1の間接金融のみと、6での直接金融のみのケースののY社が破産した比較します 1での破産  A銀行:現金1000円+債務2000円、B株主:預金1000円、C株主:預金1000円、 6での破産  A銀行:現金1000円、B株主:資産なし、C株主:資産なし、 6での破産は負の連鎖は投資家本人で終了します。 1での破産はA銀行の債務超過であり、取り付け騒ぎ、銀行倒産、公的資金注入などが起こります。 つまるところ 間接金融の信用創造を維持するには誰かの永久的な借金が必要です。 直接金融の信用創造を維持には株価が永久的に上がり続けることが必要です。 私は直感的にはどちらも困難であることを理解しています。 しかし、間接金融の出した答えは今も続く企業の借金返済と赤字国債の増大です。 おそらくこのままいけば全ての企業の借金が国の借金に置き換わるまで借金返済は続くでしょう。 消去法として直接金融への移行しかないと考えています。 なお、直接金融には社債という手段もありますが、ここでは説明を省いています

hondawara
質問者

お礼

なるほど…丁寧な説明ありがとうございます。 経験に照らしてみると、6での破産は、銀行の債務超過を引き起こすことはないかもしれませんが 企業主体が投資家である場合も多く、またレバレッジをかけた取引をしている投資家が 資金確保のために他の株を売ることになり、連鎖的な信用破壊が起こることに変わりはないように思います。 >直接金融の信用創造を維持には株価が永久的に上がり続けることが必要 ということもあり、なかなかうまい話はないものだなあ、という感想です。 企業の借金返済の流れが止まらないのならば、まだ当分はデフレ圧力のかかる局面が続くということですね。

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