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ペルセポネ(persephone)」という名前の意味について
- ペルセポネ(persephone)」という名前の意味について調査しました。ギリシャ神話の女神、ペルセポネの名前の意味について質問されています。
- 「ペルセポネ(persephone)」という名前の意味には複数の解釈があります。一部の情報では、「破壊者」「光を壊す女性(人)」または「目も眩むような光」とされています。しかしながら、別の情報源では、「殺す女(perse)」という意味とされています。
- このように、「ペルセポネ(persephone)」という名前の意味には複数の説が存在しており、情報源によって異なる解釈がされています。ギリシャ神話や古代ギリシャ語に詳しい方に詳しい情報をお伺いすることをおすすめします。
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私は神話考古学の研究を個人的にしており、専門がギリシャ神話の中でもペルセフォーネです。 この質問に関しては私から これが正しいとは言うことが出来ません。 ギリシャ本国においてのギリシャ神話学者達による説と考古学、また言語学によって差があることがいえます。また私は一介の研究者に過ぎませんのであくまでも私の知りうる内容を学術的にならないようにお答えとしてあげたいと思います。 解釈は現地でも古代ギリシャ語の解釈など様々があるためギリシャ語-ギリシャ語の時点においても確実ではないという明記がされています。なぜなら、言葉をいくつかに分けたときのそれぞれの意味になる原語を調べることが困難だからです。 そのために解釈がいくつも生まれてしまいます。 ペルセフォーネと日本語で言われているものは原語すなわちギリシャ語でも4通りの名前の呼び方が存在します。またそれ以外にローマ神話でのプロセルピナもあります。このプロセルピナの読み方も又解釈が異なっているようです。 私はあくまでもギリシャ語からの解釈での説明をさせていただきます。ギリシャご表記のアクセント記号は必要不可欠ですが文字化けを起こすので大変申し訳ないですが省かせていただきます。 Περσεφονη / Φερσεφονα / Φερσεφαττα / Πηρεφονεια 以上の4つがあり最初の単語が一般的なものです。 Περσε これは 変化のため、変化の原因、変化による原因という意味があると考えられています。 Πηρσε これは 何百万物変化、あっという間に変化する という意味があるといわれています。 まずこの二つの意味から 変化=破壊 あっという間の変化=光瞬くような瞬間 ととられることがあります。それと同時にこの女神が大地の女神と全能の神の間に生まれ尚且つ冥界の王の后となりそれと同時に少女という意味を表すという大変多くの意味を持つ女神である事から破壊者でありながら光を壊す人であり光そのものでもあるという捉え方があります。なぜならこの女神の上記の生まれなどの意味により文脈によりその意味をどのようにも捉えられるからです。 Φερσε これには 不確かな、疑わしい といった意味があると思われます。 ただしこれに関してはもう一つの捉え方があります。 後半の語の強調、もしくは後半の語のためだけに前に添えられている、という見解もあります。 つまり、後半の φονη / φαττα のことです。 殺す女という説明に関してですが、後半の φονη の ο の上にアクセント記号を置くと現代ギリシャ語で「殺人」という意味になります。 その後半の言葉を先導するために相互関係を一つにまとめたという分析が出来るというものがもう一つの捉え方です。 また前半の文字の中に含まれる ρσ には エリア、場所、どこからか というような範囲を表すような意味があると考えられているます。 つまり御質問されている真偽のほどを申せばどれも正しいと申せます。 それと同時にどれもが不確かであるともいえます。 女神の名前が先に出来たのかそれとも想像された女神の性質、生まれ、立場などから名前がつけられたのかということによって捉え方が異なることもいえます。 なぜなら多くの存在意味を持つこの女神の存在や立場が先にあるならばそれぞれの言葉の意味を含めて名前がつけられたといえます。そうなれば必然的にそれだけ多くの意味をその言葉の中に作ることが出来ます。 また女神の名前が先に出来たのであるならばその名前から神話に関係する立場が作られたことになり、逆に立場と神話での女神の役割が決められてくるのです。 これ以上になってしまいますと御質問の内容とは異なったものになってしまいますし、私も書面として発表をしているわけではありませんのでここまでとさせていただきたいと思います。 大変長くなってしまいましたがお答えになっていれば幸いです。
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- bakansky
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「真偽」まではとてもじゃないが素人の私には分りませんが、ある記事に関連することが出ておりましたので紹介します。 これは Rudolf Wachter という人の説で、その女神の名前の綴りから検討しています。 一般的に流布されているのは Π-/ΦΕΡΡΕΦΑΤΤΑ であるが、紀元前5世紀の花瓶には Π-/ΦΕΡΡΟΦΑΤΤΑ という綴りが見られる。 両者の違いは -ΡΕ- と -ΡΟ- の部分です。ということは、この -E- の部分は、不安定な音価を持っていたとみなすことができる。 そもそも「破壊者(destroyer)」という意味を与えたのは περθ- という語からなのだが、その解釈は科学的な根拠がない(つまり folk-etymological 通俗語源的)であるとしています。 そして、正しい検証をしようとしているようですが、その過程は素人の私にはよく分りません。 とにかく、結論として出しているのが Sheaf-beater という意味であるということ。 つまり、「穂の束をふるう(篩う)者」という意味で、それは穀物の収穫に関係のある女神の名にふさわしいともいえるだろう、としています。 ご興味がおありでしたら、下記の URL をご参照下さい。
お礼
早速回答を戴き、有難うございます。 なるほど、「穂の束をふるう(篩う)者」ですか。大地の女神デメテルの愛娘に相応しい名前ですね。 「破壊者」というのは必ずしも正解ではないのだ、という説があると分かり、やはりいろいろな考えがあるのだなと思いました。 「殺す女」というのも、そういう説があるのかもしれません。 大変勉強になりました。どうも有難うございました。
お礼
まさかペルセポネの研究がご専門の方に回答を戴けるとは思っていませんでした。有難うございます。感激です。 なるほど、実に様々な解釈ができるということなのですね。そう考えると、「この神の名前はこういう意味である」と思い込んでしまうのは、 あまり好ましくないと言えるのかもしれません。 少なくとも、私が訪問したサイトの「殺す女」といういささか物騒な解釈にも、それなりの根拠がありそうだと分かり、何となく安心しました。 かなりきちんとした裏付けを取ってお書きになっているサイトだという印象があったので、根拠のない説とは思いたくなかったのです。 ご本人にソースをお尋ねするのは憚られ、こんな質問をしてしまいました。 詳しくお教え戴き、有難うございました。