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アメリカの金本位制復活について

sudacyuの回答

  • sudacyu
  • ベストアンサー率35% (687/1961)
回答No.1

 全くナンセンスな説ですね。  金本位制を取っていたアメリカが、金本位制を廃止したのは、1971年のことでドルショックと呼ばれ、8月15日に発表されたドルと金との交換停止を宣言し、ブレトン・ウッズ体制の終了とそれに続く変動為替相場制の開始を誘発したのですが、その経過を知らない人の発言としか思われません。  第二次世界大戦の一人勝ちで、大債権国になったアメリカが、ベトナム戦争の戦費垂れ流しで経済がガタガタになり、債務が増えてアメリカ国債を乱発し、ドルがどんどん安くなっていったため、フランス政府がドルで持っていた外貨を金に変えてもらいたいと申し出たのをきっかけに、世界各国がドルを金にかえるようにアメリカに申し込んだため、金とドルの交換を停止したのです。(今回のリーマンショックも、ブッシュによる戦費垂れ流しが原因です。)  アメリカの借金はその時と比べてもはるかに巨額になっており、部分的兌換と言っても、4分の1程度では収まりません。アメリカが他国に垂れ流したドル負債は巨額で、10兆ドルを超えているのは確実でしょう。  ですから、アメリカのがFort Knoxなどに保有する公的な数千トンの金塊も、今の相場で1グラム4000円弱なので、トン40億円ですから、30兆円ほど、つまり3000億ドルほどのレベルでしかありませんから、とても足りません。  もし、円ドルの為替レートが現在の1ドル90円のレベルから1ドル120円のアメリカバブル経済の頃の相場よりもさらに下がれば、70兆円規模の日本の為替安定基金もドル売り円買いに動きますから、1ドル=300円になることはありません。  また、日本が仮にドルを金に変えなくても、産油国や中国が保有する数兆ドルのアメリカの債券の一部を金に変えれば、あっというまにアメリカの保有金はゼロになってしまい、兌換する「金」がなければ、金本位制など意味がなくなります。  また、現状のアメリカ経済は、1000兆円(=10兆ドル程度)の外国に対する借金を、常にインフレ(3%程度)にすることで、実質30兆円近い不労所得を外国から得続けるシステムとなっています。  つまり、金本位制に復帰すれば、世界各国からの30兆円というインフレによる裏税収がなくなり、現状の軍事力を支えることもできません。  ですから、どう考えてもあり得ない経済政策です。

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