“左翼”を批判する人たち

質問

みなさんにお聞きします。

“左翼”を批判する人たちは、なぜ批判をするのですか？
左翼になると一体何がまずいんですか？

逆に“右翼”の方たちは戦争は良いことだ、と思われてるんですか。
戦争が起こると、儲かる人達？

世の中のしくみを、
わかりやすく、教えていただきたいー。
暴言はお断りいたします。

回答No.12

tyr134

まず、右翼・左翼というのは、フランス革命期の議会において「王党派（保守派）」の政党（ジロンド派）が右に、「革命派（進歩派）」の政党（ジャコバン派）が左側に議席を占めたのが始まりと言われています。
その後、「伝統的な価値観に戻れ」という人を右翼、「急進的な改革」を求める人を左翼と（お互いが）呼ぶようになっていきました。

何が「伝統的な価値観」で何が「急進的な改革」かは、その国家・地域・論題によって変化しますので、「右翼とは○○という意見を言う人だ」とか「左翼は○○という意見を言う人だ」という（1+1は必ず2であるとというような）普遍的な定義付けません。
ただ、一般的な傾向としては、「右翼＝国家主義・民族主義な立場、保守派」、「左派＝社会主義（キリスト教社会主義含む）共産主義な立場、革新派」となります。

日本の場合は、
右翼＝「皇室崇拝」、「反中・韓・朝・露」「日米安保堅持」「平和憲法の改憲」を掲げる人。
左翼＝「自衛隊反対」「平和憲法堅持」「日米安保反対」「社会民主主義」「共産主義」を掲げる人、あるいは「労働組合運動」「市民活動家」などを指して言う場合もある

などなどがあります。
だた、日本の場合は「左翼＝共産党員やシンパ」といった終戦直後に行われた「レッドパージ（赤狩り）」のイメージがまだまだ強いような気がします。
これは、戦後の日本でGHQの指導の元で民主化が図られるときに、社会主義的な思想から「労働組合運動」が盛んとなり、そこに日本共産党が食指をのばして共産党員やシンパを増やし、その事に危機感を覚えたGHQ側が、圧力をかけ共産主義者の公職追放を行い、その余波として共産党シンパとされた多くの人が会社から追放され職を失ったり、再就職を拒まれたりしたことを指します。
また、その後の「赤狩り」を含めることもあります。
これらは、東西冷戦構造黎明期の当時、米国は反ソ連の前線基地として日本を戦略的に重要視し、反共産主義的な立場で政策を推し進め、日本が東側陣営に走らないようにした結果です。
そこに、自民党など「保守派」が乗っかり左翼陣営を弾圧していきました。
結果として日本政府当局は「共産党」を最重要国家反逆組織として監視し、今現在もその傾向が続いています。
参考『警備警察50年』より
http://www.npa.go.jp/kouhousi/biki2/sec02/sec02_01.htm

とはいえ、最近はそうした「イデオロギー」の違いよりは、レッテル張りのために遣われることが多いようです。
とくに「（ネット）ウヨク」「（ネット）サヨク」などと称される、ある意味での「ネット文化」ではその傾向が顕著となります。
この場合は、

ウヨク＝感情をむき出しにして、反中・反韓・反朝、反朝日新聞etc,,,、を唱え、また、インターネット技術を過大評価し、ネットの情報が新聞などの情報より勝っていると思いこんでる人。

サヨク＝ネット上でウヨクに非難される人々。特に、親中・親韓、反自民党的なな言動をする人を指して言われる言葉。また、ウヨクを非難する人。

どちらも、高度な政治的・思想的なイデオロギーであると言うよりは、感情的な傾向にあり、お互いがお互いを敵視してレッテルの貼り合いをしている感じでしょうか。
、政治的な「議論」や「意見」を言うときには、「味方」と「敵」が居た方が話しやすいため、こうした傾向が形成されていったモノと推察しています。