企業の資金調達方法選択基準とは?

このQ&Aのポイント
  • コーポレートファイナンスの勉強をしている者です。資金調達方法の選択基準について質問させてください。
  • 企業が資金調達をする手法をデッド、エクイティ、転換社債の三択から選ぶ判断基準について数式を用いて説明している本や教科書をご存じありませんか。
  • 具体的なケーススタディでそれら数式を使い、どの資金調達方法が最善か検討した経験がないので理解に自信が持てません。そのような機会を与えてくれる本や問題集を探しています。
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企業の資金調達方法の選択に関する本や問題集

コーポレートファイナンスの勉強をしている者です。 資金調達方法の選択基準について質問させてください。 企業が資金調達をする手法を、 ・デッド(社債・借入) ・エクイティ(増資) ・転換社債 の三択から選ぶ判断基準について 数式を用いて説明している本や教科書をご存じありませんか。 利害関係者へのリターンはWACCに含まれるような数式で 表わされるのかなと想像しています。 しかし、具体的なケーススタディでそれら数式を使い、どの資金調達方法が最善か検討した経験がないので理解に自信が持てません。 そのような機会を与えてくれる本や問題集を探しています。 よろしくお願い申し上げます。

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回答No.1

コーポレートファイナンスの勉強をされているなら、最適基本構成の理論という章や分野に行き当たるはずです。 たいていどの本でも以下の説明がしてあります 1.MM理論 ・どのような調達手段を選んでも、企業価値を変えることはできない(=資本コストを変えることはできない)。 ・だから株式、負債などの最適な構成を考えることは意味がない。 ・ただしこれには倒産なし・法人税なし・倒産なし・取引コストなし・情報の非対称性なしといった前提条件があります。 2.MM理論の修正 ・倒産がある場合  → 倒産コストが最小になるような資本構成が存在する ・法人税がある場合  → 負債の節税効果を考慮すると負債比率100%になる ・倒産+法人税  → トレードオフ理論=節税効果と倒産コストが均衡する資本構成が存在する ・取引コストがある  → 証券の発行コストが最小となる資本構成が存在する ・情報の非対称性  → 情報の不足度が小さい調達手段から利用される=ペッキング・オーダーの理論  → 市場が過大評価しているタイミングで株式を発行する=タイミング仮説 これらはいずれも専門文献ではすべて数式で表現されていますが、簡単ではありません。特に転換社債などが入る場合はややこしくなります。一般論が存在しなくなるので、実証分析で理論の妥当性を検証します。実証分析で用いられる数式などは研究者によって千差万別ですが、日銀の「金融研究」や郵政研究所の所報などに載っています。内容が高度なので、まずはブリーリー=マイヤーズのコーポレート・ファイナンスの教科書などを参照しながら結論部分などを眺めてみるといいでしょう。

wakuross
質問者

お礼

なるほど! 非常に丁寧でまとまった回答して頂きありがとうございます。 おっしゃっていただいた文献を読んで理解を深めようと思います。

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