• ベストアンサー

「満ちる」と「満つ」の文法と慣用に関して

miirumatsuの回答

回答No.1

「文法的に外れている(誤っている)」とは、どこにも言っていないのではないでしょうか。 筆者は、「通用する」「しない」を論点にしています。 標準語として一般的に「通用する」用法と、日本語として標準的といえるかどうかは疑問だが、慣用的には用いられていて、西日本訛りの影響もあろう用法とについて述べている文脈だと思います。 >「満つ」の未然形に打ち消しの助動詞「ない」が接続していると考えると文法に合っていませんか。 合っていますし、筆者もそう言おうとしています。 「満つ」はタ行四段活用の動詞です。 口語として考えれば「五段」と言っても間違いではないのでしょうが、「満と-ウ」というオ段の活用形が現実的には未然形に存在していないので、筆者は、そこを敢えて口語の五段活用であるといわずに、文語の四段活用であるといっているのです。 >文語の「満つ」と口語の「ない」が混交しているのが、いけないのですか。それとも、ここに誤りがあるとは述べていないのでしょうか。 ここに誤りがあるとは述べていません。 どこにも、「いけない」とは言っていません。 >2 <意に満たぬやつ>について。 文法上は「満つ」の連用形に「ぬ」が接続したもので、正しくは<意に満ちぬやつ>だと考えます。著者も、そう述べているのだと考えます。 違います。 口語の標準語の文法上というのであれば、タ行上一段活用の動詞「満ちる」の未然形に「ぬ」が接続して「満ちぬ奴」となります。 連用形に打消しの助動詞「ぬ」は接続できません(打消しの「ぬ」は未然形接続です)。 筆者は、「ない」であれ「ぬ」であれ、「満ちる」に打消しが接続する場合は、タ行上一段活用の「満ちる」の未然形ではなく、タ行四(五)段活用の「満つ」の未然形が接続する場合が、慣用的には多い、と述べているのですし、事実もこれに則しています。 筆者が比較しているのは、 「満ちる(タ行上一段活用)」 と 「満つ(タ行四(五)段活用)」 の両方の活用をもつ同義の動詞について、です。 以下の 「足りる」「借りる」「飽きる」も、「満ちる」と同様、全て上一段活用の動詞ですが、 「足り-ナイ」  「借り-ナイ」  「飽き-ナイ」 「足り-マス」  「借り-マス」  「飽き-マス」 「足りる」    「借りる」    「飽きる」 「足りる-トキ」 「借りる-トキ」 「飽きる-トキ」 「足りれ-バ」  「借りれ-バ」  「飽きれ-バ」 「足りろ(よ)」 「借りろ(よ)」 「飽きろ(よ)」 (ただし、「足りる」の命令形は、意味上、存在しえないでしょう) の上一段の活用のほかに、 「足ら-ナイ」  「借ら-ナイ」  「飽か-ナイ」 「足り-マス」  「借り-マス」  「飽き-マス」 「足る」     「借る」     「飽く」 「足る-トキ」  「借る-トキ」  「飽く-トキ」 「足れ-バ」   「借れ-バ」   「飽け-バ」 「足れ」     「借れ」     「飽け」 上のような、四(五)段活用としての活用ももっている、「マルチ動詞」の仲間だといっているのです。 ただし、口語の文法では、「ない」「ぬ」に接続する時以外は、これらが四(五)段活用を起こす例はないでしょう。 格言やことわざは、文語のうちと考えるべきだと思いますので。 (「足るを知る」「虎の威を借る狐」等)

sono-higurashi
質問者

お礼

ANo.2も拝見済みです。合わせてお礼を述べます。 質問文の2は、とんでもない誤りに気付きました。質問を1、2に分ける必要はなく、2も1に吸収されるべきでした。 原因は「ぬ」「ず」です。とうとう、ヤッテシモウタといったところでしょうか。(*)の認識がない時点では、何処かしらに文法上の誤りが有る筈だとの呪縛が災いして2をデッチ挙げたのかも知れません。私は信用の置けないヤツだと自覚しました。 >>日本語として標準的といえるかどうかは疑問だが、慣用的には用いられていて、西日本訛りの影響もあろう用法・・・・・・・(*) この一言で、多分全面的に解決したと思います。 <定員に満たない><意に満たぬやつ><一歳に満たない子>、これらが「標準的といえるかどうかは疑問だ」とは些かも考えていませんでした。<満ちない><満ちぬ>同様、全く標準化しているとばかり受け取っていました。また、これらが「西日本訛りの影響」だとも知りませんでした。そのため、何故わざわざ慣用と断るのか理解できず辻褄合わせに悩みました。(*)の事情があるのであれば、よく読み下せます。 (*)に異論のある方があってはいけないので、念を入れる意味で24日(日)までは締め切らないでおきます。 有り難うございました。またの機会にもよろしくお願いします。

sono-higurashi
質問者

補足

締め切るに当たって 識者にとってはANo.1、ANo.4、 ANo.5は同じことを述べていて差異はないのかもしれません。仮に、著者が何番の回答を読めば原文に手を入れる気持ちになりそうか。この視点で2つを選びました。何れ劣らぬ善意に兄弟の序をつけるのは忍びないですが、システムの上から止むを得ないのでポイントの件は、ご勘弁下さいませ。

関連するQ&A

  • 「歩ける」「行ける」「表せる」は文法的には何者?

    動詞を可能形にする時、 「食べる」は下一段活用だから、未然形に、可能の助動詞「られる」をつけて 「食べられる」となり、「食べれる」は間違い、 というのは有名な話ですが、最近ふと思ったのが、文法的に考えると、 「歩く」は五段活用だから、未然形(「歩か」)に、可能の助動詞「れる」をつけて、 「歩かれる」となりそうですが、全く聞きません。(間違ってはいないらしいのですが) 「歩ける」(または「歩くことができる」)しか聞いたことがありません。 しかし、「歩ける」と辞書で引いても出てきませんし、 文法的にも解釈できません。 (「歩け(仮定形)」+「る(古語の可能の助動詞)」?そんなまさか……) 他にも、五段活用動詞の仮定形(-e)と正体不明の「る」を組み合わせることで 可能の意をしめす語がいくつかありました。 これらは一体何者なのでしょうか?

  • 古文文法についてお願いします!

    こんにちは、文法についてわからないところがあるのでお願いします 1 「いにしえ見し人は、」 見しは上一段活用連用形と答えに書いてありますがなぜでしょうか?上一段活用ということはわかりましたが、その直後には人という連体詞もきているのに。また活用の表でみても、見しのしは未然か連用になっています。どう区別するのでしょう? 2 「水のあわにぞ似たりける。」この似たりは上一段連用形と書いてあります。上一段はわかるのですが、なぜ連用形なのでしょう? 活用用でもわかりません。 3 残るといへども朝日に枯れぬ。」これは下二段活用ですが、なぜ連用形なのでしょう? たくさん質問すみません。回答お願いします。

  • 否定形でhaveの使い方、文法的に正しい?

    子供が今、海外(アジア)のインターナショナルスクールに通っています。 学校で教わる英文法の中で、私が日本で学んだことから、どうしてもおかしいと思われる用法があるのですが、これは文法的に正しいのでしょうか? 動詞[have]の使い方ですが、時制のHaveではなく、「持っている」の意味でのHaveの場合で、 (例) 1) I have a book. →(否定形)I don't have a book. と、当然ならいます。 ところが、とある国では、 2) I have a book. →(否定形)I haven't a book. (私は本を持っている)  (私は本を持っていない) と、教えています。テキストブックにも記載されています。 私は先生に、2)は誤りで1)が正解だと言うと、 「1)も2)も、文法的におかしくない(「持っていない」という意味2)で)」とのことです。本当でしょうか? Haveを動詞に使う場合は、時制の完了形として、 I finished a job. →(否定形)I haven't finished a job. とはいえるでしょう。 でも、「持っていない」は、Haveという動詞の否定形なので、don't(doesn't, didn't) have ~ でないとおかしいと思うのです。 私が日本で習った記憶はそうで、これしかないと思っていました。 文法として、「ネイティブの国で」2)の用法が正解なことはあるのでしょうか? ちなみに、そのテキストブックはインド製でした(こちらはインドではないですが)。 今回、オンライン授業がいきわたっていて、テストもオンラインなので内容を見てみると、Have(持っている)の否定形として、don't have や doesn't have の選択肢がなく、haven't / hadn't (持っていない)しかないのです。 こちらは旧イギリス植民地だった国ですが、イギリス英語では、これは2)はOKなのでしょうか? 正直、非常にびっくりしました・・・。 子供には、日本では2)は通用しないから、どちらでもいいと先生が言うのであれば1)を書くように、と教えたのですが・・・。 専門家の方、英語ネイティブの国にいらっしゃる方など、ネイティブで通用するかどうか、そもそも文法的に正しいのかどうか(文法というのも慣わしの部分があるかとは思いますが)、お教えください。

  • 「ザ変」は無いけど・・・・・・

    古文で、濁音で終わる動詞について何行何段活用かを問われた場合、行は清音で答えないといけないのでしょうか? 例えば「いづ」の場合、「ダ行」下二段活用ですか? それとも「タ行」下二段活用ですか? 後者を正解としている問題集があったのですが……。辞書や文法書で調べたところ、「ザ変」という言い方は無いということは書いてありましたが、濁音で終わる本格活用の動詞はやはり濁音行になっていたのでよく分かりません。ご存知の方、回答お願いします。

  • ちょっと聞きたいですが、

    4つの回答の中で原文と同じ意味なのはどれですか?教えてください、よろしくお願いします。 彼は試合に負けてしまったので、悔しがっています 1.彼は試合に負けてしまったので、悔しいでしょう 2.彼は試合に負けてしまったので、悔しそうに見えます 3.彼は試合に負けてしまったので、悔しいといっています 4.彼は試合に負けてしまったので、悔しかった 補足 がる [接尾]《動詞五(四)段型活用》形容詞・形容動詞の語幹や名詞に付く。 1 そのように思う、そう感じる、の意を表す。「寒―・る」「めずらし―・る」「不思議―・る」 2 そのように振る舞う、そのようなふりをする、の意を表す。「偉―・る」「得意―・る」

  • 英文法の理解、そして会話

    いつもサイトで文法を教えて頂いている者です。 まず前提として、私は文法が苦手ですが、文法ができないと 幼少期を過ぎている自分は、英語を使いこなせないであろうと考え、文法を勉強をしています。 「なぜ、ここはこういう形なんだ。このingは分詞なのか、動名詞なのか、この訳はすっきりしない」 などなど、性格的に色々考えてしまうところが大いにあるので文法理解を深めるのは性にあってるのかも知れませんが・・・。 そして本題に入らせて頂きます。 ※長文なのでお付き合い頂ける方だけで構いません。 過去、私の周りには英語を話せる人がそれなりにいました。 TOEIC800や900以上の人、留学、ホームステイをしていた人、 英文科専攻の人や外大を卒業をした人、教師資格のある人など様々です。 その大半の人がネイティブとの会話やメールのやりとりもなんなくやってのけてました。 その人たちの中で文法からあてはめて英作するタイプの人は非常に少なく、 ほとんどの人は「文法なんて適当です」ということでした。 例えば、You can open the door usign same pin-code with the key-pad. という文ですが、 なぜ usign なのか to use じゃないのかという私の疑問でも  「to use はおかしい。usingの方がしっくりくる 。」などの返答がくるわけです。 (勿論、今はto不定詞ではダメな理由はわかります) 上記のようなのは極端な例ですが、 「ここは○○の○○用法を使えば良いの?」の話をしてみても、 返って来るのは抽象的な回答が大半です。勿論、正しい英作文は示してくれます。 私は、パターン化している文なら、なんとかですが聞き取ることもでき、返答もできます。 そのパターンとは、今ままで何度となく受けた質問や、何度となくした説明、 要するに経験に基づいたものであり 「多分、またこれを聞かれるんだろうな、じゃあ返答はこれだな」 という感じで、質問や返答の定型文が頭の出来上がっているわけです。 しかし、そこから逸れると(いつもと違う質問内容、そしてそれに伴う返答)途端に話せなくなります。 実際問題、対面で話している時は  「ここでこの動名詞や分詞のingを使うべきか、どっちが正しいのか  今、受けた質問の中のこの用法はなんだ」 だの考えている暇は当然の如くありません。 ゆっくり勉強して得た文法の10%も発揮できていないと思われます。 となると、非常に簡単なカタコト返答しかできないわけです。 あとになって「こう言えば良かったなあ」と思う事も様々です。 とにかく形やフレーズを覚えて、その応用を利かして話せるようになるのも良いとは思いますが、 第二言語の習得を目指すのならば文のしくみや構造を理解せず、単語の入れ替え程度の付け焼刃だと様々な場面で対応が難しくなると思い、 英語学習の基礎として文法に力を入れたいと思ってはいます。 しかしスラスラ話せて、そして文でのやりとりもなんなくできる「文法なんて適当です」という人たちを 目の当たりにして、自分の勉強方に自信を持てなくなっています。 しかし、実際適当ならTOEICで高得点も取れないだろうし、 英文科専攻や外大卒業なども難しいはず。 ならば上記の人たちは、 今までに英語に触れた経験や時間が膨大であり、 それに伴って定型文やフレーズ、イディオムや単語も頭に染み付いており、 その結果、特に”文法を意識せずに話せている” ということが「文法なんて適当です」発言の最大の理由となっているのでしょうか。 私達が昔から慣れ親しみ、完全に使いこなせている日本語でも、 サ行変格活用がどうとか意識はしないですよね。 そういう観点から英文法に力を注ぐことは、そこまで有効でないのでしょうか。 「このingはどういう用法だ、動名詞か分詞かはたまた・・・」ではなく 「これはこういうものとして使われてるから、だから今後はこう使えばいいや」とすべきなのでしょうか。 あくまで不自由なく瞬時に話せるようになりたい、 あわよくばニュースなども聞き取れたら良いなということが目標であり、 私は英語の言語学者になるのを目標としていないのですから。 いつも英語で悩んでいる人たちに回答や解説をしてくださる皆様、 こんな自分に何か良いアドバイスを頂けませんでしょうか。

  • 「…してもらいんだ」という文はどういう意味ですか

    「XXしてもらいんだ」という文はどういう意味ですか みなさん、こんにちは。日本語を勉強している外国人です。 最近、ウエブページを読んでいるとき、「XXしてもらいんだ」という文は見かけました。 そして、私はグーグルして、以下のような文が出てきました。 たとえば、 「よっぽど吉田は皆に戦士やってもらいんだな!」 「嘘も簡単につかれて矛盾してるし話はすぐ広がるしあー結局みんな疑っちゃう。もっと純粋に人を信じたいし信じてもらいんだほんとは」 「それはともかく、ゴウザウラーはひいき目を差し置いても本当に素晴らしい作品なので、今の子たちにもぜひ見てもらいんだよな。」 など。 その「もらい」は動詞「もらう」の連用形ですよね。 その「んだ」は「のだ」の音便でしょう。 こうなったら、「XXしてもらいんだ」というような文は文法的に誤っていると思います。 これは本当に誤りなのですか。 あるいは、なにか私が知らない文法や慣用表現があるのですか。 どうか教えてください、本当にありがとうございます。

  • 「早春賦」という歌の歌詞について

    こんにちは。困っていることがあります。 「早春賦」という歌の歌詞の中で、文法的によく分からない箇所があるのです。それは、 春は名のみの 風の寒さや 谷の鶯 歌は思えど 時にあらずと 声も立てず 時にあらずと 声も立てず の、「歌は思えど」(歌おうと思ったけれど)という部分です。 「歌は」の部分が「歌(名詞)」+「は(助詞)」なのか、それとも文語ハ行四段活用動詞「歌ふ」の未然形なのか、判断に苦しんでいます。もし後者だとして、未然形にそんな用法があるのでしょうか? ご存知の方がおられましたらご教授ください。よろしくお願いします。

  • 仙台弁を教えてください

    こんにちは。 仙台の方言を調べています。 地元の方や、ご出身地の方、教えてくだされば助かります。 1、「怖がる、怯える」は、何か特有の語がありますか? 2、「そんなに」は、「ほいなに」でいいですか? 3、「寝ろ!」と強く命令するのは?   「寝さい」は比較的丁寧な命令だと聞きました。   同じく、「来い!」と強く命令するのは?  4、「~ねばない」「~ねげね」(~しなければならない)の使い方が、もうひとつ良くわかりません。未然形接続と考えていいのですか? ・書かねばない、書かねげね(五段活用) ・食べねばない、食べねげね(下一段活用) ・生きねばない、生きねげね(上一段活用) ・勉強しねばない、勉強しねげね(サ変) または、 ・勉強せねばない、勉強せねげね(サ変) ・来(こ)ねばない、来(こ)ねげね(カ変) この通りでいいですか? サ変は、「し」と「せ」と、どちらに接続するのですか? 5、「~だごって」の使い方が、もうひとつ良くわかりません。   ~ならば、~だったら、という意味に解釈していますが、   実際にどのような用法で用いるのか、ピンときません。 ・「それならば」は? ・「思ったら」は? 幾つか用例を挙げてくださると、たいへんありがたいのですが・・・ 6、「~さる」の使い方が、もうひとつ良くわかりません。   ~できる、という意味に解釈していますが、   実際にどのような用法で用いるのか、ピンときません。 ・「寝ることができない(眠れない)」は? 7、「けんのんたがり」は、「剣呑たがり」でしょうか。   心配性、という意味ですか?   神経質、潔癖症、(異常な)きれい好き・・・   等の意味にも使われますか? 以上です。 このうちの幾つかでもいいので、ご回答いただけるとありがたいです。 ご協力をお待ちしております。

  • やりかたっらば、と やりたければは似て非なるもの?

    やりかたっらば、と やりたければは似て非なるもの?? (1.原因のばは四段活用あ行の音には付かない 2.そもそも已然形につくばと未然形につくばは全く意味が違う? 3.語感の使い方もニュアンスが違う 4.二つは正規文法では違うかもしれないがそれをあまり重視していない人もしくは一般的には誰もが同じだと思うだろうか?) 日本語カテゴリー皆さんの ご回答のほど、 お待ちしております。