- ベストアンサー
操業度差異について
工業簿記2級の勉強をしています。 製造間接費配賦差異のうち、操業度差異がよくわかりません。 そもそも、私は「固定費というのは、操業度に関わらず一定」(定数) という理解をしています。 しかしだとすればなぜ、シュラッター図において、 予定配賦額にしめる固定費の部分(図の下側)が、固定費率を比例定数とする実際操業度の関数になるのか、 ひいては予算許容額から予定配賦額を引いた、操業度差異が生まれるのかがわかりません。 独学なので、つまらない思い込みや勘違いをしているのだけかもしれませんが、 どなたか説明してくださるとうれしいです。
- みんなの回答 (1)
- 専門家の回答
質問者が選んだベストアンサー
あなたが今学習されている全部原価計算では、 単位あたりの製品原価を算定するために、固定費も無理やり単位あたり いくらになるかを計算して製品に配賦することになります。 ただし、固定費は操業度に関わらず毎期一定額発生するものなので 単位あたり固定費という概念は本来存在しないものであり、製品原価 計算の観点から単位あたり固定費という概念を擬制しているだけにすぎ ません。 原価管理の観点からは、予算許容額を統制基準として予算差異により 製造部門の活動を管理すべきといわれてます。 つまりまとめると、 製品原価計算目的のためには固定費を変動費化した予定配賦額を用います。 原価管理目的のためには予算許容額を用います。 2つの異なる目的を同時に達成しようとすることから、予算許容額と 予定配賦額の差として操業度差異が生じます。 あなたの疑問はもっともですが、直接原価計算においては製造固定費を 期間原価として扱い、変動製造原価のみから製品原価を計算することに なるので、この分野を学習したら疑問は解消されるでしょう。
お礼
ありがとうございます!! 疑問を自分で言葉にして、さらにご返答を得たことで理解がだいぶ深まりました。 一人で勉強しているとすぐ行き詰って、最後まで理解できるのか不安になりますが、 丁寧なご回答に励まされました。これからもよろしくお願いします。