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構文に就いてお尋ね
原文はJane Austen:Pride and Prejudiceです。 次は、Elizabethへの叔母Mrs,Gardierからの手紙の一節です。 Nothing was to be done that he did not do himself,though I am sure your uncle would mostly readily have settled the whole. Nothingからhimselfまでのことでお尋ねします。 that以下は名詞節(主部)、Nothing was to be doneは述部と理解し、次のように変形、理解しても良いですか。 That he did not do himself was to be done nothing. 直訳:彼がしなかった事は何も為されなかった。 意訳:彼は全てを取り仕切った。 それからto be doneと be done の違いも併せて教えてください。
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こんにちは。4/3のご質問ではご丁寧なお返事を有難うございました。 だいたいの解答は出ていますが、少し補足します。 ご質問1: <that以下は名詞節(主部)、Nothing was to be doneは述部と理解し> (1)このthatは関係代名詞で、先行詞はnothingになります。 (2)Nothingは関係詞の中で、目的語の働きをしていますので、目的格の関係詞になります。Nothingをthat節内に戻すと、 he did not do himself nothing になり、nothingはdoの目的語になります。ただ、ここでは二重否定になっているため、違和感のある文になっています。(この用法については下記参照) (3)関係代名詞のthat節は名詞nothingを修飾していますから、「形容詞節」になります。 ご質問2: <次のように変形、理解しても良いですか。 That he did not do himself was to be done nothing.> No.1の回答にある通り、 Nothing that he did not do himself was to be done. となります。 ご質問3: <直訳:彼がしなかった事は何も為されなかった。 意訳:彼は全てを取り仕切った。> (1)直訳は「彼がしなかった事で、なされなかったことは、何もなかった」となります。 (2)意訳はよくこなれた訳になっていると思います。これは二重否定の文ですが、二重に否定することで、強い肯定を表しています。従ってこの文を下記のように書き換えることができます。 例: Nothing that he did not do himself was to be done. →Anything that he did himself was to be done. =Whatever he did himself was to be done. 「彼が自分でしたことは全て、なされた」 (3)この受身の訳を、すっきりとした能動の訳にしたのが、ご質問文で提示されている「彼は全てを取り仕切った」という意訳になります。 ご質問4: <それからto be doneと be done の違いも併せて教えてください。> (1)単に「なされた」という受身の文なら、主節の動詞はwas doneでいいわけです。 (2)ここはwas to be doneの部分は、正確にはwas toとbe doneに分断されます。つまり、受身の意味「なされる」はbe doneで表し、was toは慣用句be toの過去形になっています。 (3)be toにはいろいろな意味がありますが、ここでは「運命」の用法と思われます。正確には、「彼が全てを取り仕切る」という「規則的な習慣」が、まるで運命のように決まっているかのようなニュアンスを醸し出していると思われます。 (4)意味は、「~することになっていた」という、運命的な義務感を暗示するような意味になります。ただ、そのニュアンスを含みながらも、特に訳出しなくてもいいと思います。従って、意訳の通りで結構です。 以上ご参考までに。
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- merinoon
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ちょっと補足修正します。 "to be done"じゃなく"be to V" (Nothing was to. . . .)の部分が「することになっている」(be suppose to V)です。「すべきだ」という方が強くて、より適切かもしれませんね。つまり「彼が自分でする以外、(周りは)何もしてはいけなかった」というかんじかな。
お礼
merinoon様 二回にわたり御指導本当に有難うございます。 既に大学生の時に読んでおられた由、きっとお若い方なのでしょうね。 私は戦中派で当時英語は敵性語としてろくな勉強をしませんでした。 ここ数年来、こつこつ勉強している状態です。 大変ご丁寧なご回答、ヒントを賜り勉強になりました。重ねて御礼申し上げます。
- merinoon
- ベストアンサー率28% (17/60)
Pride & Prejudice懐かしいです。大学時代にやりました...。でもシェークスピアなんかと比べると、個人的には少し陳腐に感じてしまいました。評価は高いですけどね。 さて、このthat節は、本来冒頭"nothing"を修飾するものです。語順であらわすと、 Nothing that he did not do himself was to be done, . . . . でもSが頭でっかちで、SとVが離れすぎてわかりにくいですよね。だから分けているのです。あとthat節の中身はnews valueという点でも後ろに持って行くべき情報ですね。 訳はいいと思います。 "to be done"は未来「~することになっている」。"Nothing was supposed to be done"みたいなもの。一方"be done"(Nothing was done.)は、単なる受動態、「何もされなかった」です。 だからこの文のニュアンスとしては、(前後の文章を読んでいないので確実なことはいえませんが)、「彼が自分でする以外には、何もなされることにはなっていなかった」つまり、「(周りは)何もしてはいけなかった」という感じで、彼の権限がとても大きかったことが伺われます。ただ、”訳”の場合、必要以上に訳者が情報を入れるわけにもいきませんから、相談者さんの書かれている意訳で、よいと思いますが。
お礼
この度も大変明快なご懇篤なご回答を賜り深謝申し上げます。 英語に対する理解が一段と深まった思いです。