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技術士(機械)について
私の父は、ある大学で教育(工学)に携わっております。 その父は「理系分野では博士やPEは評価されるが、技術士は国際的に評価されない」とあまり技術士の資格を認めません。 父の言うことを信用しないわけではないのですが、父はずっと大学に残って今の仕事をしているので、現場で実際に働いておわれる方にもお話を伺いたくて質問いたしました。 実際に技術士はあまり評価されていないのでしょうか? なお、機械分野でお願いします。
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機械部門ではありませんが、事情は分かるので回答させて頂きます。 お父様の仰っておられることは、過去から現時点までにおいては概ね当たっています。ただし、日本国内でも米国のPEを取得できますが、日本国内では実質的な意味がありません。PEに相当する日本の資格が技術士と位置づけられています。技術士の略式英名はPEJpとなります。但し国家試験のレベルは、PEは技術士補程度なので、技術士のほうが実力は上と認識されています。なお通常部門の技術士が受験できる「総合監理部門」というのがあって更に上位資格となっています。 数年前に監督官庁が文科省に変わってから、行政も資格者の活用を始めており、今後は段々と必要不可欠な資格になってゆくと考えています。現時点でも有能な人は、市町村などからの監査業務などかなり重要な仕事をこなしています。私の友人(機械部門)は保険会社の依頼を受けて事故調査や裁判にも関わっています。但し、技術士には総合力が必要なので専門技術オンリーの人には活躍の場が少ないです。将来も同じだと思います。 国際資格には「APECエンジニア」という資格があります。技術士と一級建築士は申請すればAPECエンジニアになることが出来、世界に通用する技術資格保有者となれます。 JABEE制度のことはご存知でしょうか。大学のレベルを国際的に通用するレベルと承認する制度です。多くの大学(工学部)でJABEE認定のための改革を進めています。この制度と技術士制度とは密接しています。JABEEコース修了者は一次試験免除、および、大学教員の中に技術士資格者が必要となっていますが、大学の先生で技術士の方が極めて少ないので、今は企業内や個人の技術士が講師として呼ばれています。私もその一人です。 技術士試験はかなり難関ですが、是非挑戦してください。 「日本技術士会」のホームページもご参照下さい。
お礼
詳しく説明して下さり、大変参考になりました。 ありがとうございました。