• ベストアンサー

ブラケット

量子力学のブラケットについて質問します。 ある本では、演算子Aの行列要素の計算のさい<φ|Aψ>というように表記していて、それは 積分で表示すると∫φ*Aψdτに対応するようなので、これは<φ|Aψ>においてAはψにしかかからない と解釈しております。ところが、大学の講義で「演算子は行列だからケットベクトルにもブラベクトルにも かかる」と言っているのを聞き、よく分からなくなっております。A|ψ>=a|ψ>というのはよく目にするのですけど<ψ|Aというのは何なのでしょうか?ブラベクトルがよく分かりません。

noname#21234
noname#21234

質問者が選んだベストアンサー

  • ベストアンサー
  • eatern27
  • ベストアンサー率55% (635/1135)
回答No.1

線型代数の言葉に置き換えると |ψ>:ベクトルx <ψ|:ベクトルxの転置の複素共役(x†と書くことにします) 演算子A:行列A のように対応します。 >大学の講義で「演算子は行列だからケットベクトルにもブラベクトルにもかかる」 線型代数の言葉でいえば、行列は、縦ベクトルにも、横ベクトルにもかかる、といっているだけです。(縦ベクトルには左から、横ベクトルには右から、という違いはありますが) つまり、線型代数で、x†Ayというものを、(x†A)yと捉えてもx†(Ay)と捉えてもよかったように、<φ|A|ψ>を<φ|(A|ψ>)と捉えても(<ψ|A)|ψ>と捉えてもいいんですね。 線型代数でx†A=(A†x)†であったのと同様に、<φ|A=(A†|φ>)†となります。従って、<φ|A|ψ>=∫φ*(Aψ)dτ=∫((A†φ)*)ψdτとなります。 もうちょっと高級(?)な説明をするとしたら、 任意のψに対して、<φ|A|ψ>=<φ'|ψ>となるような<φ'|が<φ|A という事になります。

noname#21234
質問者

お礼

御回答ありがとうございました。 ということは、行列要素とは行ベクトル×行列×列ベクトルのことだと思えばよいのですね. 私は、演算子というのは微分とかも含んでいるから、 <φ|A|ψ>が左にもかかるなら「微分をどうやって右から左にかけるのか」と思っていたのですけど、 <<、<φ|A|ψ>=∫φ*(Aψ)dτ=∫((A†φ)*)ψdτ これで納得いたしました。ただのφAψというものがあったとして、 微分等含んだAが左にかかるということはできないけど、<φ|A|ψ>ならば行列だから左にもかかることができ、Aがφにかかるということを積分で実行しようとしたら∫((A†φ)*)ψdτとすればいいということなんですよね? 大変わかりやすい回答ありがとうございました、非常に参考になりました。

関連するQ&A

  • 量子のブラケットについて教えてください

    現在大学生です。 自分の専攻とは異なるのですがブラケットの計算ができるようになりたいです。 ブラベクトル、ケットベクトルの導入から書かれていて 演習の解答が充実している参考書などがありましたら教えていただけますか? そもそもブラベクトル、ケットベクトルが何なのかもよく分かっていませんので 勉強する前にどのようなものかを簡単に説明していただけるとうれしいです。

  • Dirac表記の意味は?

    量子力学で なぜわざわざDiracの表記に直して計算していくのか教えてくださぃ! ブラとケットで表すベクトルですが 波動関数を状態ベクトルにする利点やDiracの力を使ぅことで計算しやすくなる とか 考え方が分かりやすくなる とかあるのでしょぅか・・・? そもそも なぜDirac表記が作られ 一般的に用いられているのかも知りたぃです☆

  • ブラ・ケット演算法がすべての物質波を表すか否か

     私は量子力学のブラ・ケット演算法には、複素数平面上に取り扱える領域と取り扱えない領域がある。したがってブラケットで表せない物質波や物理現象があると考えています。ブラケット演算法だけですべての現象を表せるでしょうか、表せないでしょうか。どちらでしょう。    ブラケット演算法は、物質波を解いているはずですが、連立方程式がエルミート行列に変形できることを仮定したり、ボゾンの正準交換関係、フェルミオンの反交換関係のどちらかが必ず成り立つと特殊な条件を課している。ボソンとフェルミオンはどちらも特殊な性質をもっているので、どちらについても一般的な量子や物質波とはとても思えない。  ブラ・ケット演算法では第1にエルミート行列であることが必須でした。第2に生成消滅演算子の交換関係がボソンとフェルミオンのどちらか一方であることも必須でした。ブラ・ケット演算法では第1と第2の条件が同時に満たされた時に成り立ちます。  ブラ・ケット演算法の対象の方程式には2つの条件があり、エルミート行列であることにつけくわえ、ボソンとフェルミオンのどちらか一方であることを満たしていなければならないのですから、複素平面の特別な小さな領域の中にある関数と方程式、その解の集団にすぎないのです。物質波の複素平面を考えると条件を満たさない領域のほうがはるかに広いはずです。だからブラ・ケット演算法で得られた解は、ほんの一部の方程式の場合だけと私は思うのです。  そしてボソンとフェルミオンは運動量p、座標qからできた演算子の正準交換関係が求められています。それらは量子の運動やエネルギーを表す属性です。だからブラ・ケット演算法では質量、個数、エネルギー、運動量が数式の右辺、左辺に等しく、時間を含む関数では時を隔てても変化が起きず、保存されているはずです。  ところが、アインシュタインの E=mC^2 の質量とエネルギーの変換現象がおきれば、量子は個数、質量を失いエネルギーを得たり、エネルギーを失い個数、質量を得たりおきるので、量子の属性(質量、個数、エネルギー、運動量)がある基準時点を挟んで変動します。  そのときには基準時の前後では属性の数値が異なり、同一値ではないから量子力学の方程式は基準時の前後を分けて連立方程式を立てるように考え直さねばならないでしょう。  おなじことが相互作用のある多数量子が集団となっている系に一部の量子だけに起きればどうでしょう。基準時の前後も分けられず、このような時にはブラ・ケット演算法では一気に書き下せぬはずです。  このような質量とエネルギーの変換現象ではブラケット演算法は万能ではありません。 そのような難しい現象が、周知ではありませんが実際に自然界にも人工にも起きているのです。そして物質波は複素数の関数でできている様子が、円偏波の光線のあることからわかります。交流回路で回転ベクトルの表現をして、複素数領域の方程式を立てねばならなかったように円偏波もマクスウェルの方程式に複素数の関数で方程式を立てねば表現できないことでしょう。そのことからブラケットが万能な解法でないと判断できます。この推論に誤謬があるでしょうか。

  • 量子力学 本 

    量子力学の本で、行列力学、ブラケットについて、詳しく書いてある本を教えてください。今まで、読んだ本は、小出、清水です。

  • 期待値の計算

    量子力学においてブラケット表示を用いて <ψ|H-E|ψ>=0 という変分原理を用いたものがあると思います. ここで,ψ=Qψ1 (Qは演算子) として<ψ|H-E|ψ>=0を具体的に計算すると ∫Qψ1・(H-E)・Qψ1dx=0 となると思いますが,このとき積分の中身はどのような順序で計算すればよいのでしょうか. 候補として二つあげられると思います. (1)(H-E)・Qを先に計算してこれをψ1に演算する. (2)Qψ1を計算してから,これにさらに(H-E)を演算させる. このどちらなのでしょうか.ちなみに,両方試しましたが二つとも異なる答えが出ました.

  • 【量子力学】エルミート共役と複素共役など

    量子力学が相変わらず難しすぎて、どこがわからないのかわからないという状況なのですが、 少し糸口になりそうな部分がわかったような気がするので質問させて頂きます。 複素共役を考えると、ブラケットでは、例えば  (1) (<ψ|A|φ>)^* = <φ|A^†|ψ> となり、同じものを波動関数の式では  (2) {∫ψ^*Aφdx}^* = ∫φ^*Aψdx (全空間で積分ということでdxとしています) のように書かれると思うのですが、エルミート共役はどのようになるのでしょうか?  (3) (<ψ|A|φ>)^† = ?  (4) {∫ψ^*Aφdx}^† = ? という意味です。 私が今思っていることとしては、「内積をとった(ブラケットが閉じた)もの全体に対するエルミート共役」 という概念を考えること自体がおかしいのではないか、などと考えているのですが…。また逆に、  (5) {A|ψ>}^† = <ψ|A^†  (6) {A|ψ>}^* = ? という疑問や、更にこれを波動関数の式((2)みたいな式のことです。何と呼ぶのかわからない…。)で書くとどうなるのか、 などなど、もう何も分かってない気がしてきます(^^;; とりあえず質問は上記の通りなのですが、(2)のような表記の意味がどうにもよくわからっていないというのが正直なトコロです。。 ブラケットなどの行列力学のような書き方は比較的しっくり来るのですが…。 波動関数というもの自体が、「関数だからベクトルじゃないの??」とか、 「順序とか関係なく、[ψ,φ]=0でいいの??」とか…。もうなんだか混乱しすぎ…orz という感じなので、どうかお救い下さい。 恐らく質問文が既にいろいろ間違ってたりするのでしょうが、何とか汲み取ってご教授くだされば幸いです。 いろいろ質問が多くなってしまいましたが、よろしくお願い致します。

  • ユニタリ行列って??

    ユニタリ行列ってなんですか?ユニタリを満たすと、量子力学や、線形代数学において、どのような意味をもつのでしょうか?行列の要素に簡単な数値を用いて説明してもらえるとうれしいです。 次の文章は、自分で調べてみたけど、いまいち意味がわからなかったことです。 複素正方行列をUとすると、そのエルミート共役がその逆数に等しいとき、ユニタリと呼ばれるんですか? U^†=U^(-1) (1)エルミート行列Aの対角要素は相似(ユニタリ)変換により、要約される。 D=U^†AU ここでUは列が行列Aの直交ベクトルであるユニタリ行列で、実数対角行列で、対角要素は行列Aの固有値である とありました。

  • 行列の積 内積 の関係について

    行列の積 内積 の関係について 行列の積と内積は同じであると説明があったのですが、 よく分かりません・・・ 例えば、A=(3、-2,1),B=(4,6,7)のベクトルの内積は A・B=(3×4)+(-2×6)+(1×7)=7となるのですが、 行列の積は(1行3列)×(1行3列)で計算できません。 どちらかのベクトルを転置化すれば計算できるのですが・・・ 列ベクトルや行ベクトルは転置しても同じベクトルなのでOKと言う事でしょうか? 内積の演算結果はスカラー(数値)で、行列の積の演算結果は 行列と認識しているのですがこの認識は誤りでしょうか? 列ベクトルや行ベクトルの積の場合はスカラーとなるのでしょうか? A=(3、-2,1),B=(4,6,7)において、ベクトルBを転置化してtBとすれば A×tB=(7)となります。これはスカラーとなりますでしょうか? (追加質問) また、以前ノルムに関して質問させて頂きました。 ご回答頂いた内容で大凡理解できたのですが、追加で一点だけ質問させて下さい。 VのベクトルAに対して、ノルムは ||A||=√(A・A)とされますが、これを||A||=√(A^2)と表記するのはおかしいのでしょうか?

  • 経路の積分

    大学の物理化学の講義で、「経路の積分」というのが出てきました。 微積分の「線積分」のことでしょうか。 ググると、「ファインマン経路積分」とか出てくるのですが、まだ量子力学まで習っておらず、こんなに難しい話と思えません・・・。

  • 量子論の計算方法

    量子論の計算において離散量で有限の場合は行列表示、連続量をあつかう場合は積分を用いて計算します。しかし一次元調和振動子の場合などはシュレディンガー方程式を変数変換してエルミート多項式をとけばエネルギーが求まりますが、この場合は消滅生成演算子を用いてH=aa*+1/2(無時限化しました)とおいてからa*を固有ベクトルにかけて計算すれば特殊関数を用いるよりもはるかに簡単にエネルギーを求めることができます。この方法は非常に便利なのですが、量子論のほかの計算(たとえば井戸型ポテンシャルや粒子の散乱等)には用いることができません。どうして調和振動子だけこの方法が適用できてほかのケースには当てはまらないのでしょうか。その理論的背景にはどのようなものがあるのでしょうか。わかる方がいらしたら教えてくれませんか。