アルバイトの採用にいたる基本的な流れを説明します。
アルバイトのやり方として、まずアルバイト探しから始めます。
どんなアルバイトをしたいか?アルバイトを探す手段としては以下の方法が考えられます。
1.知人に紹介してもらう
2.アルバイト情報誌から探す
3.お店にあるアルバイト募集の張り紙から探す
4.インターネットのアルバイト情報サイトから探す
まず、4はアルバイト経験の有無を問わずあまりオススメできません。
1の知人からの紹介のアテがあるならその方に直接いろいろと聞いたほうがいいと思います。
一般的には2と3で探します。3の場合、アルバイトをしてみたいお店をまわってみましょう。コンビニや本屋、飲食店、ビデオ店など一般的に誰もが考えるアルバイトのお店はたいてい入り口近くにアルバイト募集を告知する紙が貼ってあったりします。
4の場合、アルバイト情報誌は、有料のものと無料のものがあります。無料のもので充分ですが、有料のものでもかまいません。両者の違いは、情報の量、質が少し違う程度です。アルバイトではなく就職を考え一般的な正社員になることを視野に入れているなら話は少し変わってきますが、ただのアルバイトでしたら無料でも有料でも本当にたいした差もないので特に気にしなくてよいですし、それでも有料にこだわるなら、本屋で立ち読みでも充分です。
無料の情報誌は、駅、本屋、コンビニ、レンタルビデオ店、大型のスーパーなどにおいてあることが多いです。表紙には「Town Work(タウンワーク)」「From A(フロム・エー)」「an(アン)」「DOCAN(ドカン)」などと書かれています。無料のものはご自由にお取りくださいなどと書いてあるでしょうし、有料でも数百円程度です。有料でいいのならコンビニや本屋なら確実にどれかはおいてあります。
また、例外として、新聞の広告に、アルバイト募集のチラシが混ざっていることもあります。ただし、こうした広告は毎日あるわけではないのでここでは省きます。
上記の手段で、興味があるアルバイトを見つけたら、次はアプローチしなくてはなりません。その方法は以下の2つです。
1.電話でアルバイトをしたいことを伝える
2.直接、店に出向いてアルバイトをしたいと伝える
2の方法はあまりオススメできません。理由は恥ずかしいからです。度胸があるならかまいません。あとは、そのお店が自分にとって深いなじみがあり、従業員の方や社員、店長の方と顔見知りであるようなら直接出向いたほうがいいかもしれません。
1の場合、電話で「もしもし。お忙しいなか、申し訳ありません。わたくし、アルバイトの情報誌を見て(店舗に貼ってある募集の紙を見て)、お電話かけさせていただきました。担当の方はいらっしゃいますでしょうか?」と聞けば担当の方を出してくれます。その後で、まずは相手が名前と年齢、連絡先を教えてくださいといってくると思います。それから面接の日取りを決めると思うのでスケジュール帳を用意しておきましょう。このとき、注意しなければならないことがあります。電話をかける時間帯です。たとえば、飲食店でアルバイトをしたいと思ったとき、土曜日日曜日、またお昼の時間や夕方6時~8時頃はご飯時、お客がよく来るお店が忙しい時間帯だということは予測できますね?そういう時間帯にはかけないのがマナーです。これは店や業界によって異なるため、できるだけ事前に店に何度か足を運んでヒマな時間帯を把握し、その時間帯にかけるようにしましょう。
次に、履歴書を用意します。
たいていは、面接の日取りを確認したあとで、では履歴書をもって○日の○時に来てくださいということを言われます。例外として、履歴書はこちらで用意した紙に面接時に書いてもらいます。ということを言ってくる場合もありますが、大半は、持参してくださいといわれるはずです。
履歴書は本屋、コンビニ、100円ショップ、などで売っています。「アルバイト用」というのがあるはずなので買いましょう。どんなタイプでも200円程度?もしないと思います。コンビニで買うのが一般的かもしれません。少しずつ書く項目が違ったりすることもありますが、どれでも結構です。自分の書きやすそうなものを選んでください。内容は、簡単な学歴(どこの学校を卒業し、現在どこの学校に通っているかなど)、住所氏名連絡先、自宅からの距離、交通手段、志望動機、長所などです。志望動機や長所といった項目は少し迷うかもしれませんが、就職の面接でもなくただのアルバイトなのでたいしたことを書く必要はありません。
志望動機、「以前から何度か足を運び、店内の清潔な印象に好感をもったから」「社会勉強のために、自分でお金を稼ぐことの大切さを学んでみたいと思ったから」「接客のお仕事に以前から興味があったので」
長所、「責任感があり、最後まで何事もやりとげようとします」「明るさがとりえです」「体力に自信があります」などです。このあたりは、先も言いましたが、就職などではなくてただのアルバイトなので少しくらい嘘が混ざっていても特に気にもされません。そのさい、判子と写真が必要です。判子はあると思いますが(親の判子でけっこうです。苗字が違うとか特殊な事情がない限り問題はありません)、写真は撮らなくてはいけません。ひとつはスピード写真。これは、ある場所にはあるのですが、ない場所にはない気がします。電話ボックスみたいな機械にスピード写真と書いてあるはずですが、近くにあるなら見かけたことがあるはずです。こちらは500円くらいかと。
もうひとつの方法は写真屋さんで撮れます。履歴書用の写真を撮りたいといえばいいですが、写真屋さんだと少し高くなります。私の経験では4枚セットで1500円くらいかかった気がします。写真屋さんによって値段は違うでしょう。自分が写っているからといってプリクラや携帯カメラの印刷紙はさすがにダメです。一般のカメラで撮ったものを切り取って貼るとかもあまり好ましくありません。何か特別な撮り方、貼り方をするとか、たいていはマイナスの働くのでやめましょう。
次は面接ですが、その前にひとつ確認をしておいてください。親の承諾の話です。
未成年は、親の承諾が必要です。また高校生であれば学校の承諾も必要です。あなたが高校生かはわかりませんが、未成年ということで念のため、高校生を想定します。高校はアルバイト禁止の場所も多いはずです。禁止であった場合、おそらく高校の承諾は、よほどの事情(母子家庭だとか)でない限り、とりにくいと思います。ですから、はっきり言って世の大半の高校生のアルバイトは高校の承諾なんかとっていません。そんなことはアルバイトを採用する側のほうもわかりきっていることなので特に問題ありません。ただし、ものすごく厳しい場所では面接時にたまに学校の承諾書を書類で出してといってきます。派遣業などは時々あります。ただし、派遣業は初めてのバイトではオススメできません。とりあえずやめておくべきです。いろんな店や会社に出向くことになってしまうので、それなりのアルバイト経験があることが望ましいです。
少し話がずれましたが、普通の店でも面接のときに「学校のほう大丈夫?」と聞いてくるときもありますが、ここは嘘をついても問題ないです。お店のほうもそんなことはわかっていて建前で聞くだけですから。親の承諾も、同じように、万が一とれない状態であっても、ここで、「大丈夫です」とにこやかに答えれば、わざわざ確認などされたりは絶対にしません。ただ、親の承諾だけは、高校生である場合、なんとしてもとっておくことをオススメします。あとあとでもしも見つかったとき、店を交えてものすごく面倒な問題に発展しかねないので。大学生、社会人であるなら、「未成年は親の承諾が必要」とありますが、ほとんど関係ありません。もし見つかっても、大学生になって親の許可を得なきゃアルバイトもできないのか?といった話になるだけで、家族間を越えての大きな問題に発展することはほぼありえません。
そして、もうひとつ注意することがあります。それは、「校則で禁止されているのに、万が一、アルバイトしていることが学校に見つかったときの対処法」です。学校によっては、本当に最悪のパターンですが停学といった処分をくだされることもあります。あなたの通う高校がどの程度、校則が厳しいのかはわかりませんが、万が一にも「停学」なんかくらったら、それこそ将来の進路に悪い影響を与えてしまうはずなのでそのあたりのことは事前に調べておきましょう。もちろん、調べるといっても先生に聞くなんてことをしないように。禁止されてるアルバイトを始めますと先生に暴露するようなものなので。ここは信頼できる友人、先輩、後輩などから過去にアルバイトを見つかった生徒がどのような処分をされたかなどの情報を仕入れておくことをオススメします。校則のゆるい高校ならそれほど気にすることはないんですけどね。対処法のひとつとしては、学校から遠いところでアルバイトを探す、お客さんを相手にしない裏方のバイトを探すなどいいかもしれません。もちろん、大学生、社会人であるのなら、学校の承諾は必要ありません。ちなみに余談ですが、私は数年前、高校生の頃、禁止されているにもかかわらずアルバイトを見つかりました。でも、たまたま見つかった先生が話のわかる人だったので、それほど大げさなことにならず、アルバイトを辞めただけですみました。まぁそんな話はどうでもいいことですが、たいていの学校は禁止はされていても、それほどうるさく言われないとは思います。アルバイトを社会に出るための経験として良い意味で見てくれる先生は多いです。まぁその話はいいでしょう。
次は面接です。これが最後です。
アルバイトの面接の時間は30分程度が主流だと思ってください。多少の時間の増減はありえます。何を話すかといえば、たいした話はしません。世間話の延長です。アルバイトは実際、誰でもできることです。そこまで人をしっかり見ようなどと思ってるところなど基本的にはありません。
たとえば、あなたの名前は?と聞かれて、うつむいて無言でいるような態度をとったりだとか、すごく極端なことをしないかぎりは問題ありません。確かに、アルバイト採用にもこだわるところがなくはないですが、たいていは、そこはコンビニやスーパーのような「店」と評される場所ではなく「会社」と呼ばれる場でのアルバイト採用の場合です。初めてのバイトで「会社」はやはりオススメできませんが、もしそういったところを考えているのであれば、少しレベルがあがると思ってください。
一番、アルバイトの面接で聞かれることは「いつから働けるか?」「何時から何時まで働きたいか?」「いくらくらい稼ぎたいか?」「どうしても出れない曜日や時間や日にちはあるか?」「家からはどうやって通うか?(交通費を支給してくれるところならば、いくらかかるか?)」などです。
また、月の初めからじゃないと働けないということはありません。ただし、店にも都合があり、たとえば、すでに今月の分の他のアルバイトの人たちの予定が完全に決まっている場合などに、わざわざ新人のためにその人たちの予定をかえてまで無理に今決まっている予定のなかに組み込むといったことをしにくいだけです。それじゃあまだ決まっていない来月から予定にくみこんでいい?ということです。
ただし、人手が本当に足りていない!少しでもはやく新人に仕事を教えて一人前になってほしい!という気持ちが店のほうにあれば極端な話、「明日から仕事に入れる?」みたいなことを言われることもあります。そのあたりは実際に面接に行くまではわかりません。たいていは、あなたの出られる日が、店にとって人手のたりない日と重なるならば、採用されます。また、それが重ならなければ、どんなに優秀で一緒にバイトしたいと思わせる子であっても、今はその曜日と時間は人が足りてるからごめんね、ということになるだけです。
以上が、アルバイトをするための流れのすべてです。
さて。質問にあるように、ぜんぜんわからないということだったので、できる限り教えたつもりです。非常に時間もかかったし、夜も遅くなってしまいました。というか朝になってしまいましたΣ( ̄□ ̄;)!!
眠たいです。ほんとに眠たいです。こんなにがんばったのでどうかポイントください。それじゃあ失礼します。