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鬼の角の数について
ki-toto--の回答
- ki-toto--
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結論から言えば、あまり意味はないのではないでしょうか。 1人(?)の特定の鬼に対して、そのような姿で描かれる理由を推測することは可能だと思います。しかし、一般的な鬼のイメージに対しては、恐ろしい姿を想像したときのバリエーションのひとつ、というだけではないだろうかと思うのです。 以下は細かい理屈付けですので、不要でしたら無視してください。 他の方もおっしゃっているように、「おに」という言葉は、「オン(隠)」が語源になっているという説が通説のようです。 「穏」は隠れるという意味で、つまり姿の見えない存在です。 鬼は蓑を着たり、笠を被ったりした姿で現れることもあります。 枕草子に「みのむし」のことを「鬼の生みたりければ」と書くのも、そのイメージからきています。 ちなみに、昔話に「隠れ蓑」を着て透明になる話がありましたが(細かいことが思い出せません……)、蓑と姿が見えないという組み合わせは、きっと蓑を着た鬼のイメージと関係があるのでしょうね。 一方で、姿のある鬼も少なくありません。出雲風土記には一つ目の鬼がでてきますし、今昔物語集にも姿のある鬼が出てきたはずです(手許に資料がないので正確なところがわかりません)。宇治拾遺物語の「鬼に瘤取らるる事」には赤かったり、黒かったり、目が一つだったり、口がなかったりと、なんともいえない姿の鬼が出てきます。 姿のある鬼は、大概恐ろしい姿をしています。 また、童姿の鬼というのもいます。源頼光に討たれた大江山の酒呑童子という鬼がいますが、このように名前に「童子」と付く鬼がいるのは、鬼が童姿であるからだ、ということらしいのです。 ただし、この酒呑童子は絵巻物か何かで、確か、肌の色が赤くて、他に描かれた人が子供に見えるくらい身体が大きくて、目のたくさんある姿で描かれていたような気がします。覚え違いだったらごめんなさい。 このように見ていくと、角があるかどうかなんて些細なことのようです。 恐ろしい、姿の見えない鬼の姿を想像したときに、人にはありえない肌の色だとか、大きさだとか、角だとか、牙だとか、目が多いとか、少ないとか、バリエーション豊かに考えたということでしょうか。 その際に、角が1本だったらどんな性質だとか、2本だったら……というのはあまり関係がなかったのでは、と思います。
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