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短歌の解説。<白鳥は哀しからずや~

d-dropの回答

  • d-drop
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回答No.5

 こんばんは。 >この短歌の意味がよく理解できません。 >美しい短歌なので、知りたくて~。  文学も含め芸術作品は、「意味」を「理解」するものではないように思います。  sebadesuさんは、「美しい」といっておられますよね。  極端なこといえば、それでもういいのだと思います。この歌に触れることによって「美しい」という情感が、sebadesuさんの心に浮かんだんですから。とてもすてきな気持ちだったでしょう?  でも、それじゃ、まだ片付かないんですよね。  それはきっと、ご自分の感じた情感が、「美しい」ということばに収まりきらなくて、なんかちがう、なんかちがう、と思ってらしゃるのでは?  で、「自分の感じたものは何だろう」と思われて、調べ始めたのではないですか?  そこには、自分の感じたものが、すてきなものだったから、なにかの方法で、確かなものにしておきたい、という思いがありませんか。  ここまで如何でしょう。そんな感じでしょうか?  一応、そんな感じだ、ということで、お話を進めさせていただきます。  あなたが感じた情感は、あなただけのものです。あなたでなければ、感じられないものです。  だから、こたえは外にありません。教えるなんてできません。  でも、その情感を、どうやって正確なものにするか、ということのアドバイスめいたことは、できます。  ひとつは、ことばにすること、もうひとつは、画像にすること、で、自分のものとして、捉えることができます(他にも、音楽にする、とかあります、楽器ができる人はね、sebadesuさんがなにかできるなら、それでもいいと思います)。画像にするっていうのは、平たくいえば、絵を描くということです。  どれがご自分にいちばんあっている表現法方だと思われますか? あるいは、どんな方法での表現をしたいですか?  まあ、ことばで、というのはいちばん多いでしょうね。  さて、絵で、とか、音楽で、というのは、これはそれほど説明するより、絵筆を持ったり、楽器を抱えて(ギターとかならね)始めちゃえばいいわけです。試行錯誤しながらね。面白いのは、やってるうちに、ぜんぜん違う感じのものになっちゃう場合もあるってことです。この歌は「青」が基調ですが、黒になる人もいるでしょうね。それが、その人の感じ方なら、それはいいんです。  音楽もそうでしょう。いろいろな和音を鳴らしてるうちに、これ! というのが鳴る。で、それに合う和音をつなげ、旋律をのせてゆく、といった感じにね。  ことばもそうなんですよ。自分のなかの情感にしっくりくることばを探す。脳みそのすみずみまで走りまわってね。で、みつかったことばをつないでゆく、ストーリーにしてもいいし、詩みたいになってもいい。  やってみてください。  参考までに、私の言語化の道筋を書きますね。  まず、広い青の中に、一点の白が滑ってゆく。空も海も深い青で、よけいに白鳥の白が眼を射る。(と感じたんです)目を射るほどの白は?(とまたしばらくことばさがし)主張かな、白くいることの主張。でも、あんな青のなかで、自己主張するのは、意味があるのかな(とまた感じて)それに白って色は、科学的にいうと「色がない」ってことだと聞いたことがあるぞ(と理屈、やっぱり多少はこういうことも必要)そうか、染まらないぞ、ていう主張なのか(と感じて)え、でも、羽を休めるところあるのかな(感情+理屈)きっと白い場所でないと留まらないつもりなんだろうな(と感じて)でも、そんなところ、ないだろう(理屈……かな)心細いだろうに(感情)でも、白鳥は、白い場所があると信じて飛んでるんだよな(ここで「信じる」ってことばが不意に出てきました)だから哀しいはずはないか(連想)でも、そういう存在って、見てて哀しいな(感情)そうか! 歌の「哀しからずや」って、白鳥が哀しいんじゃないんだ、見てるこちらが哀しいんだ(やっと纏まってきた)。でも、「信じてる」のがなんで「哀し」いと感じるんだろう(理屈)きっと「信じ」ざるを得ないような状況に白鳥があるからだろうか(直感)そういえば、空と染まろうとしたって、空は果てしない、海と染まろうとしたって、おぼれるだけだ(理屈)だから、「白い地」があるって信じるしかないのか(理屈)  白い地はないかもしれないけど、せめて白い船があって(「船」は「土地」からの連想として出てきた)そこの船員さんたちも、やさしい人だといいな(やっと、イメージが、自分のなかにおちつきました)。  反省=ちょっと「理屈」が多いかな。  どうでした?  長くなりました。乱文陳謝

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