キリシタンの方々へ、神について

質問

キリシタンの方に神について質問があります。
聖書に書いてある通りの全知全能の神が存在すると仮定して、神がこの世界を創造した理由はなんだと思いますか？
地球外（宇宙スケール）の事象を含めない話に限るとこの世界は不平等で醜い事象（戦争、飢餓、貧困、格差etc）が現在、過去に数え切れないぐらいあります。それでも神は寛大な愛をお持ちになっていると信じている方がいらっしゃいますが神が全知全能だとするとその未来をわかっていて世界を創造した事になりますよね？どんなに良い理由であろうと結局はこの醜い事象を過去、現在そして未来に起こる事をそのなんらかの清い理由の前に容認した事になりますがキリシタンの方にとってはこの事は何の重要性もないんでしょうか？もし重要ではないなら神は寛大な愛など持っていない事を認める事になると思うのですが。。。

回答No.13

BluesHeart

＃３の回答がおおむね妥当なところだと考えています。

ところで、こういう話があります。
ある男が「神なんて何をしたのかわからないじゃないか」と言いました。
そこで「では太陽をみてごらん」と言う人がいました。
男が「目がくらんで太陽を見ることなどできるもんか」というと、
「神様の作った太陽すらみることができないなら、わからないのも当然ですね。」と言われた。
ということです。

世界の森羅万象をご存知の質問者さまには解説は不要と思いますが、
「神様というのは人間ごときが論評する対象ではない」ということです。人と神の関係性についてはヨブ記をお読みください。

なお、以下は私見です。
まず「原罪とは自由意思のことである」と理解しています。人間社会の中で最後まで守られなければならないものは自由（意思）であることに異論はないと思います。（誰の？というところには議論の余地はありますが）
人間は自由意思を持たずに生きることはできません。奪うこともできません。どのような状況下でも一人の人が発揮する「自由な意思」によって尊厳が生まれ、善がおこなわれ、感動を呼び起こし、伝説となっていきます。
イエスは「その自由意思の使い道として愛すること」それが「原罪からの救い」という観念を述べたのだろうと考えているのです。
ですから「心が綺麗か？汚いか？」が「原罪の有無」では関係ありません。「心が綺麗」でも自由意思があれば「原罪」がある、ということです。
そして、「愛」をユダヤ的完璧主義で人々に求めているのが「神」という「愛の自己矛盾を体現している存在」というように理解している、というわけです。

以上、蛇足として私見を述べましたが、質問者様の仰る通り現世は濁世です。であればこそ「愛」の発揮されるべき場が無数にある、とも言えます。私たちは大きな試練をいただいて「自分の愛」を試す機会の満ちた世界を生きています。
これが、神様がこの世を作った理由であり、神の恵みであり、我々の歓びです。

ご納得いただけましたか？