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古典翻訳:オデッセイア第3巻 

Nakay702の回答

  • Nakay702
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回答No.7

再度の「お礼」を拝見しました。 >(最近の人出不足には困ったものです。おかげで忙しい。) ⇒忙中、陣中お見舞い申しあげます! そんな大変な中、心こもるお礼を書いてくださり、ありがとうございます。 >古代ギリシア人の心意気が、その後も延々と受け継がれて一神教のユダヤ的な宗教的ものと対立しつつも融合して今日でも残っているというのはなんとも考え深いものですね。 ⇒アウレリウス帝の「太陽神」導入が、一神教化への嚆矢だったようですね。 ≫ギリシャ神話の神々、ないしギリシャ・ローマの神々*は、崇拝の対象というよりはむしろ、「人間という観客に対する俳優」 >確かに、そんな感じかもですね。例のごとく、古典好きの歴史弱者の質問者ですので、あまり詳しくはないのですが、私が知る限りですと確かにそうだなあと思いました。 ⇒ホメロスの詩自体が「現世を享受し、来世を嫌悪する」作風と言われ、そこに登場する英雄たちはまさしく「俳優」でした。例えば、(ゼウスとアルクメナの間に生まれた不義の子なのに!)ギリシャ神話中最大の英雄となったヘルクレス、ギリシャ軍の総大将(なのにトロヤ戦争からの凱旋後妻に殺された!)アガメムノン、大戦功をあげるが唯一の弱点の踵を射られて死ぬアキレス、人間理性の化身とされたプロメテウス、人類最初の女となったパンドラなどなど。 ≫力では勝るローマが、文化では一目置く先輩格のギリシャに学んで、移入に努めた結果でしょうか。 >逆に言えば、力で勝っても謙虚に頭脳で勝るギリシアの知恵を受け入れた古代ローマ人の賢さに脱帽ですね。 ⇒古代ローマは、共和国時代に「派遣団」を結成して、ギリシャに送り込んだそうですね。今で言う「集団留学」というところでしょうか。こうして、プラトンやアリストテレスを吸収し、大帝国の基が築かれたらしいですね。 さて、ここで私訳第2弾: 「テレマコスよ、お前とて、2語3語なら口を突いて出てこよう。あとは、神と無縁であったことなどないお前だ、神意が力添えとなってくれようぞ。」 では、今後とも、よろしくお願いします。 おっと、追伸: お二人様。『オデュッセイア』を種本として、ジョイスが翻案した『ユリシーズ』(ユリシーズはオデュッセイアの英語読みだとか)は、翻訳(丸谷才一他)によると1000ページを超える大作ですが、その形式は小説あり戯曲ありで、これまた多様です。不思議なのは、最終章(第3部、18「ペネロペイア」の部分)が「すべてひらがな書き」で、しかも「一切句読符号がない」ことです。つまり、最初から最後まで、ひらがながズラズラ続いているのです(読みにくいったらありゃしません!)。これは「何らかの形で原文に対応しているものと思われます」が、悲しいかな、私は原文を全然知りません。何かご存知でしたら教えてください。

lived_in_room13
質問者

お礼

ご回答ありがとうございます。 >>ホメロスの詩自体が「現世を享受し、来世を嫌悪する」作風と言われ、そこに登場する英雄たちはまさしく「俳優」でした。 確かにそうですね! まさに俳優でした。そう言えば、ソクラテスかアリストテレスか忘れてしまったのですが、ギリシャ神話の神々や英雄が「人間すぎる」全知全能の神ならば、こうあるべきなのに詩人どもが勝手に神々を汚している、みたいな話もありました。 >>「テレマコスよ、お前とて、2語3語なら口を突いて出てこよう。あとは、神と無縁であったことなどないお前だ、神意が力添えとなってくれようぞ。」 こちらの方が、私は好きです。それにしても、さすがナカイさん、作風も変化自在ですね!! こういう文章が私も書きたいのですよ。 >>『オデュッセイア』を種本として、ジョイスが翻案した『ユリシーズ』(ユリシーズはオデュッセイアの英語読みだとか)は、翻訳(丸谷才一他)によると1000ページを超える大作ですが、 残念ながら、もう何年も前から読もうと思っていて読み始められていない作品の一つがユリシーズです。名作品らしいので時間があったら読んでみたい作品です。 残念ながらお役に立てません、いつかまたユリシーズについても話題で盛り上がりたいですね。(私にもう少し時間ができたらいいのですが。) では、またよろしくお願い致します。

lived_in_room13
質問者

補足

すいません、お礼コメントが遅れています。 金曜日以降なら時間を見つけて書けると思います。 すいません、どうもありがとうございました。

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