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古典翻訳:オデッセイア第3巻
“Telemachus, some of the words you'll find within yourself, the rest some power will inspire you to say. You least of all —I know — were born and reared without the gods' good will" (著者:Homer(ホメロス).書名: The Odyssey(オデッセイア) 出版社:Penguin Publishing Group. ) 英文は、父であるオデッセウスを探しにスパルタまで来たテレマコスがスパルタ王メネラウスを目前にして、「王族相手にどう話していいか分からない。」と弱音を吐いた時に、メントルに化けたアテネのアドバイスです。 なんか勇気が湧く言葉なので、心に残ります。このアドバイスを皆様ならどう訳しますか? 試訳:「テレマコスよ、言うべきことは己の内に必ず見つかるだろうし、それでたらぬ言葉は導く力が教えてくれよう。あなたほど、神に愛されて生まれ育った人はいないのだから。」 個人的に、私の試訳はなんとも満足がいきません。英文の感動を日本語文でも味わえるような日本語文の例を教えてください。 よろしくお願い致します。 (あまりにもBA選びが難しい場合はBAを選びません。)
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- Nakay702
- ベストアンサー率79% (10024/12548)
「質問者からのお礼」ありがとうございます。 >≫ホメロスの詩自体が「現世を享受し、来世を嫌悪する」作風と言われ、そこに登場する英雄たちはまさしく「俳優」でした。 >確かにそうですね! まさに俳優でした。そう言えば、ソクラテスかアリストテレスか忘れてしまったのですが、ギリシャ神話の神々や英雄が「人間すぎる」全知全能の神ならば、こうあるべきなのに詩人どもが勝手に神々を汚している、みたいな話もありました。 ⇒そうなんですよ! まさに、「人間すぎる」って感じですよね。「Imago Deiとして人間を造った」の逆で、まさしく、「Imago Humaniとして神を造った」の観ひとしおです。 >≫「テレマコスよ、お前とて、2語3語なら口を突いて出てこよう。あとは、神と無縁であったことなどないお前だ、神意が力添えとなってくれようぞ。」 >こちらの方が、私は好きです。それにしても、さすがナカイさん、作風も変化自在ですね!! こういう文章が私も書きたいのですよ。 ⇒ありがとうございます。古典と見るや、やたら韻文(もどき)にしたくなるのが悪いくせでして…。 お褒めいただいたことに気をよくして、ここで第3弾: 「テレマコスよ、片言隻句なれば己が内にも見つかろう。あとは、不思議の力に頼るがいいさ。神々とともに生まれ育ったお前ではないか。」 >≫『オデュッセイア』を種本として、ジョイスが翻案した『ユリシーズ』(ユリシーズはオデュッセイアの英語読みだとか)は、翻訳(丸谷才一他)によると1000ページを超える大作ですが、 >残念ながら、もう何年も前から読もうと思っていて読み始められていない作品の一つがユリシーズです。名作品らしいので時間があったら読んでみたい作品です。 残念ながらお役に立てません、いつかまたユリシーズについても話題で盛り上がりたいですね。 ⇒そうですね、その節はぜひよろしくお願いします。 因みに、その最終章(第3部、18「ペネロペイア」の部分)の「すべてひらがな書き」で「一切句読符号がない」翻訳とはこんな出だしです。 「そうよだってあさのしょくじをたまごをふたつつけてベッドのなかでたべたいなんてかれがいったことは…」(p.393)、おっとカタカナもありましたね。最後はこうです。「…あたしのちぶさにすっかりふれることができるようににおやかにそうよそしてかれのしんぞうはたかなっていてそしてええとあたしはいったええいいことよイエス」(p.459)。 それでは、またよろしくお願いいたします。
- SPS700
- ベストアンサー率46% (15297/33016)
お言葉ありがとうございます。 名誉博士号をもらった人は、スタンフォード大学(最近のNYタイムズでは privilege factory) でPhDの博士号を取った、正真正銘の東大出、だそうです。まあ他にもおいでになるようですが、アメリカが憲法が変えにくいように小細工したのが、変な優等生にまともに解釈され、たぶんに遅れて実を結ぼうとした時の穂先をよそに利用された、というあまり自慢にもならない成り行きで、今日は韓国、明日は日本、というのが気がかりです。 阿呆の寝言でした。今後とも宜しくお願いします。
お礼
ご回答ありがとうございます。 >>時の穂先をよそに利用された、というあまり自慢にもならない成り行きで、今日は韓国、明日は日本、 まあ、何と言いますか、よくありますよね。そういう事って、、、、。 米国の大学の大学の事はあまり知らないのですが、どこでも大学って一緒ですね、、、。 では、また時間ができました時に質問しますので、またよろしくお願い致します。
- SPS700
- ベストアンサー率46% (15297/33016)
これ、困った時にお世話になっています。 A little learning is a dangerous thing; Drink deep, or taste not the Pierian spring.
お礼
ご回答ありがとうございます。 日本語でも「生兵法は大怪我の基。」と言いますものね。 でも、 A little learning is a dangerous thing; Drink deep, or taste not the Pierian spring.の方が、「Drink deep」が入っている分「よし、もっと勉強するぞ!」という気分になれていいですね。 日本語の「生兵法は大怪我の基。」ですと、「あ、専門的な事は分かんないんで。」で、なんでも済ませる人がいるんで、「いや、これくらいは分かってくれよ。」と思います。 人員不足のせいで、最近忙しくてお礼が遅れて申し訳ありませんでした。また、よろしくお願い致します。
- SPS700
- ベストアンサー率46% (15297/33016)
お忙しい中を、色々とありがとうございました。ひとつ聞いてそれで済む源が無い今では、院の終わりの答えがないときはどうするかが役立っています。
お礼
ご回答ありがとうございます。 本当に信用できる情報ソースがあればいいんですけどね。 どうもありがとうございました。
- SPS700
- ベストアンサー率46% (15297/33016)
#2です、補足です。 1。東大病は、東大に合格した途端、天下りを手に入れれば、人生楽なものと思うご本人だけでなく、それを鵜呑みにする周りの人も含まれます。日本国外では、あまり効き目がないようです。 2。ムンジェインが持って行った手土産とは、サムソン、ヒュンダイ、起亜などの代表者を連れて行ったことです。東大を出ても外国でコメツキバッタをして某大の名誉博士号をもらう人もいれば、それを上手に使う人もいるってことでしょう。
お礼
ご回答ありがとうございます。 東大病は、確かにありますね。そして、海外では通用しないんですね!(知りませんでした)(笑) >>東大を出ても外国でコメツキバッタをして某大の名誉博士号をもらう人もいれば、それを上手に使う人もいるってことでしょう。 米つきバッタの似非博士号をとろうという輩いますね(笑)。ああいう人の学歴は信用ならないのですが、履歴書では区別しずらいですよね。 興味深い内容の追伸ありがとうございます。 また、よろしくお願い致します。
- SPS700
- ベストアンサー率46% (15297/33016)
#2です。忘れ物です。 There are lies, damned lies and statistics. はマーク・トウェインの言葉ですが、僕はこれを信じています。 ですから、憲法9条、偏差値、大学の順位、などは第3の嘘です。棚には『満州脱出』『樺太棄民』『西欧の無知・日本の怠惰』などまだ読んでいない本が並んでいます。
お礼
ご回答ありがとうございます。 統計に関しては、ややこしい問題がありますよね。 統計では、ある程度可能性があるかどうか調べる、統計を始める前に、ちゃんとやるとスゴイ大変なので、そもそもする意味があるかどうかを軽く下調べするような計算をします。その調査で、ちゃんと調べたら「XとYに因果関係があるかも?」という可能性がわかり、そこから自分で本格的に統計を取って調べて論文をだすか、「あとは他の人に任せた!」なのか人それぞれですが、その段階で内容によっては皆の興味を引くものだったりすると、大々的に発表されたりしますね。 それで、「統計は信用ならない」となってしまうわけですが、 しかし、本来はその段階では仮説の段階なのに、科学的に証明されたがごとく発表されてしまうのが問題なのですが。 とはいえ、本当に真面目に統計をとるとなると、何十年もかけて何千人もの被験者にたいして行わないといけなくて、お金もすごいかかるので、なかなか予算的に難しいのですよね。 >>棚には『満州脱出』『樺太棄民』『西欧の無知・日本の怠惰』などまだ読んでいない本が並んでいます。 その書籍については存じ上げておりませんが、いつまでも勉強しつづけるSPSさんには、いつも尊敬しております。 また、よろしくお願い致します。
- SPS700
- ベストアンサー率46% (15297/33016)
#2です。補足です。 >>>>やがて、北に移り院の終わりの qualifying exam が最後の難関ですが、これが、答えのない時どうするか、というものでした。なんと答えたか忘れましたが、それ一番ためになりました。 >>興味があります。答えがない時どうするかという課題を私は大学でも院でも出されませんでしたので、どうこたえたものか気になります。 ただ、私のような理系は授業で教えてもらっていない方法を研究でしょっちゅう使わないといけないので、他人の論文を読んで授業で習っていない事を学ぶ方法は、身に着けましたが。 ご興味が、あるということで、どういう時に役に立ったか、を少し申し上げます。院に入ってまず気づいたのはアメリカには信じられるマスコミがなく Oakland Tribune の逆が近いということでした。同紙は今廃刊です。 僕が行ったのは、アメリカ第一のピンク(赤がかった=共産主義の)大学ですが裏の木が鬱蒼とした奥には鍵のかかった鉄の門があって、その奥には原子爆弾の企画に関わる人だけ入れる研究所があり、色々な人がいました。 60年代にはベトナム戦争反対の free speech movement があり、学生デモの時、僕はまだ下っ端で、自室の前の助手室で、プロのデモ屋が院生や助手を前に「いいか、白人がアジアを攻めるのは悪という罪悪感をまず植え付ける」というのを聞きました。 70年台になって日本政府が韓国女性を性奴隷にしたという記事がNYタイムズに出、どうも嘘ッポイと思いました。証拠がない時に少なくとも三つの情報源を比べて、本当は何が起こっているかを考えるのに役立ちました。 例えば、”サザ波”で騒いだのは、図星を指された証拠。学閥主義を消せないのは、ある時の試験で人生が決まる「東大病」が蔓延しているのも。馬鹿げた悪習だと思います。 文ジェインがアメリカ訪問で上手に手土産を持って行って優遇され、菅さんは手ぶらで行って冷遇されているのも、表に出ないがどうもそうらしいですね。裏で操っているのが反日親韓のナントカさんらしいのも見えてきます。 きの時の茂った鉄ですが、
お礼
ご回答ありがとうございます。 >>院に入ってまず気づいたのはアメリカには信じられるマスコミがなく Oakland Tribune の逆が近いということでした。同紙は今廃刊です。 そういう事でしたが!以前もそう言えばその話は伺いましたね! >>学生デモの時、僕はまだ下っ端で、自室の前の助手室で、プロのデモ屋が院生や助手を前に「いいか、白人がアジアを攻めるのは悪という罪悪感をまず植え付ける」というのを聞きました。 私もデモには参加したことがあるのですが、「あれ?こういう集まりになっちゃうの?」と毎回思う感じで、環境問題や、他のどう考えても正しい筈のデモもなんか参加した後は「なんで?こういう感じになる?」と思いました。 私もベトナム戦争は反対ですが、「いいか、白人がアジアを攻めるのは悪という罪悪感をまず植え付ける」と説明されたら「あれ?なんか、イメージしてたのとデモの雰囲気が、、。」と思ったと思います。 >>文ジェインがアメリカ訪問で上手に手土産を持って行って優遇され、菅さんは手ぶらで行って冷遇されているのも、表に出ないがどうもそうらしいですね。 ちょっと忙しくてニュースも最近は追えていないのですが、そういう事になっていましたか。 日本は、そういうの苦手ですよね。 ただ、そういう事を抜きにしてももうちょっと応援したくなる政治家が日本で出てきてほしいですね。 また、今回もありがとうございます。 また、よろしくお願い致します。
補足
すいません、お礼コメントが遅れています。 金曜日以降なら時間を見つけて書けると思います。 すいません、どうもありがとうございました。
- Nakay702
- ベストアンサー率79% (10024/12548)
再度の「お礼」を拝見しました。 >(最近の人出不足には困ったものです。おかげで忙しい。) ⇒忙中、陣中お見舞い申しあげます! そんな大変な中、心こもるお礼を書いてくださり、ありがとうございます。 >古代ギリシア人の心意気が、その後も延々と受け継がれて一神教のユダヤ的な宗教的ものと対立しつつも融合して今日でも残っているというのはなんとも考え深いものですね。 ⇒アウレリウス帝の「太陽神」導入が、一神教化への嚆矢だったようですね。 ≫ギリシャ神話の神々、ないしギリシャ・ローマの神々*は、崇拝の対象というよりはむしろ、「人間という観客に対する俳優」 >確かに、そんな感じかもですね。例のごとく、古典好きの歴史弱者の質問者ですので、あまり詳しくはないのですが、私が知る限りですと確かにそうだなあと思いました。 ⇒ホメロスの詩自体が「現世を享受し、来世を嫌悪する」作風と言われ、そこに登場する英雄たちはまさしく「俳優」でした。例えば、(ゼウスとアルクメナの間に生まれた不義の子なのに!)ギリシャ神話中最大の英雄となったヘルクレス、ギリシャ軍の総大将(なのにトロヤ戦争からの凱旋後妻に殺された!)アガメムノン、大戦功をあげるが唯一の弱点の踵を射られて死ぬアキレス、人間理性の化身とされたプロメテウス、人類最初の女となったパンドラなどなど。 ≫力では勝るローマが、文化では一目置く先輩格のギリシャに学んで、移入に努めた結果でしょうか。 >逆に言えば、力で勝っても謙虚に頭脳で勝るギリシアの知恵を受け入れた古代ローマ人の賢さに脱帽ですね。 ⇒古代ローマは、共和国時代に「派遣団」を結成して、ギリシャに送り込んだそうですね。今で言う「集団留学」というところでしょうか。こうして、プラトンやアリストテレスを吸収し、大帝国の基が築かれたらしいですね。 さて、ここで私訳第2弾: 「テレマコスよ、お前とて、2語3語なら口を突いて出てこよう。あとは、神と無縁であったことなどないお前だ、神意が力添えとなってくれようぞ。」 では、今後とも、よろしくお願いします。 おっと、追伸: お二人様。『オデュッセイア』を種本として、ジョイスが翻案した『ユリシーズ』(ユリシーズはオデュッセイアの英語読みだとか)は、翻訳(丸谷才一他)によると1000ページを超える大作ですが、その形式は小説あり戯曲ありで、これまた多様です。不思議なのは、最終章(第3部、18「ペネロペイア」の部分)が「すべてひらがな書き」で、しかも「一切句読符号がない」ことです。つまり、最初から最後まで、ひらがながズラズラ続いているのです(読みにくいったらありゃしません!)。これは「何らかの形で原文に対応しているものと思われます」が、悲しいかな、私は原文を全然知りません。何かご存知でしたら教えてください。
お礼
ご回答ありがとうございます。 >>ホメロスの詩自体が「現世を享受し、来世を嫌悪する」作風と言われ、そこに登場する英雄たちはまさしく「俳優」でした。 確かにそうですね! まさに俳優でした。そう言えば、ソクラテスかアリストテレスか忘れてしまったのですが、ギリシャ神話の神々や英雄が「人間すぎる」全知全能の神ならば、こうあるべきなのに詩人どもが勝手に神々を汚している、みたいな話もありました。 >>「テレマコスよ、お前とて、2語3語なら口を突いて出てこよう。あとは、神と無縁であったことなどないお前だ、神意が力添えとなってくれようぞ。」 こちらの方が、私は好きです。それにしても、さすがナカイさん、作風も変化自在ですね!! こういう文章が私も書きたいのですよ。 >>『オデュッセイア』を種本として、ジョイスが翻案した『ユリシーズ』(ユリシーズはオデュッセイアの英語読みだとか)は、翻訳(丸谷才一他)によると1000ページを超える大作ですが、 残念ながら、もう何年も前から読もうと思っていて読み始められていない作品の一つがユリシーズです。名作品らしいので時間があったら読んでみたい作品です。 残念ながらお役に立てません、いつかまたユリシーズについても話題で盛り上がりたいですね。(私にもう少し時間ができたらいいのですが。) では、またよろしくお願い致します。
補足
すいません、お礼コメントが遅れています。 金曜日以降なら時間を見つけて書けると思います。 すいません、どうもありがとうございました。
- SPS700
- ベストアンサー率46% (15297/33016)
#2です。補足です。 >>補足ありがとうございます。 なんせ英語カテで一番英語力があるのはSPSさんですからね、SPSさんと意見が分かれると不安になりました。 いえね。これは僕の過去の教育に関係があります。初めて渡米した1953年は、北加に共産主義大学、南加にそのフットボール分校で馬鹿が行くUCLA、という構図で、入る時に「外国人のための英語」をとる必要があるかどうかの試験がありました。 で僕はその試験には通ったのですが、日本に帰った時の参考のため、と出ました。外国の大学の基準が違うのに気づいたのはその時です。隣に座っていたタイの名門を出た学生は、「お前宿題すんだか」と聞くので「うん」「どれ見せろ」と普通の紙を閉じたのを見せました。 彼は一目見て「そりゃダメ」とせせら笑い「俺のはA+だ」と、見せてくれたのが赤の表紙に金色の文字や龍を描いたキンキラキンのものでした。彼は「お前のがA+で、俺のがDー?」とカンカンに怒っていました。 やがて、北に移り院の終わりの qualifying exam が最後の難関ですが、これが、答えのない時どうするか、というものでした。なんと答えたか忘れましたが、それ一番ためになりました。 いつもながら、Nakay さんと質問者さんの訳には、脱帽のほかありません。僕のは、つつけばつつくほど壊れるので、捨ててください。
お礼
ご回答ありがとうございます。お礼が遅れて申し訳ありません。 >>外国の大学の基準が違うのに気づいたのはその時です。 これには、私も経験があります。(笑) >>彼は「お前のがA+で、俺のがDー?」とカンカンに怒っていました。 いつの時代にもそういう人いますね。すごい分かります(笑)。 >>やがて、北に移り院の終わりの qualifying exam が最後の難関ですが、これが、答えのない時どうするか、というものでした。なんと答えたか忘れましたが、それ一番ためになりました。 興味があります。答えがない時どうするかという課題を私は大学でも院でも出されませんでしたので、どうこたえたものか気になります。 ただ、私のような理系は授業で教えてもらっていない方法を研究でしょっちゅう使わないといけないので、他人の論文を読んで授業で習っていない事を学ぶ方法は、身に着けましたが。 >>で僕はその試験には通ったのですが、日本に帰った時の参考のため、と出ました。 留学前に高度な英語力を身に着けさらに英語圏で暮らしているのですから、さすがすごいもんだと思います。 私も相当英語力には自信があるのですが、SPSさんのはまた別の次元ですからね。 また、質問してはお礼が遅れるという事もあると思いますが、今後ともよろしくお願い致します。 SPSさんの名文も楽しみにしております。(チップがきれましたので、届き次第送ります。)
- Nakay702
- ベストアンサー率79% (10024/12548)
「質問者からのお礼」を拝見しました。 >≫テレマコスよ、もし言葉涸れなば、>「涸れなばば」とは、なんという言葉選びの天才!!! そうなんです。「涸れなば」なんです!!///>≫汝が胸に問いたまえ。>またまた、小説では見るけれども、中々でてこないタイプの名文ありがとうございます! ⇒お褒めくださり、ありがとうございます。久々に西洋文明の源流の一端を垣間見た気持ちになりました。何気ないように見える表現の詩的な魂が心の琴線に触れる感触さえ抱きます。 >≫耳もとに、内なる声が、聞こえて来よう。>ギリシアの時代からある、現代小説でも見かける欧州のこの考え方は、どこに源流があるのでしょうかね~?なんかかっこいいのですが、語源というかもともとの考え方は、何だったのか気になるところです。 ⇒「もともとの考え方」、それは自然とともにあった古代ギリシャ人の心意気、そして、その後のヘレニズムとヘブライズムとの相互影響、両者間の対立と融合・弁証法的展開の結晶かも知れませんですね。 >≫もし不足のあらば、汝が幼きよりむつみし、神々に問いたまえ。>ギリシアの神様に対してギリシア人が抱いていた気持ちってのどんなものだったのでしょうね? 多神教なので、日本人が八百万の神々に抱いているようなものなのでしょうかね~?///>≫心に、御声の力が舞い降りて来よう。>「人事を尽くして天命を待つ」、どこの国でもある考えなのでしょうが、なんだかギリシア的言い回しの方が私は好きです。 ⇒ギリシャ神話の神々、ないしギリシャ・ローマの神々*は、崇拝の対象というよりはむしろ、「人間という観客に対する俳優」のような趣があったのかも知れませんね。ですから、これらの神々は、「演技し、戦い、罪を犯し、恋し、嫉妬」するんですね。日本人が八百万の神々に抱く感情と共通(例えば、スサノオノミコトがヤマタノオロチを退治する場面など)するものがあるかも知れませんね。ホメロスの詩『イリアス』・『オデュッセイア』の中で家族関係に構成されたギリシャの神々が祭られているという「オリュンポス神殿」は、日本で言えばさしずめ「出雲神社」といった相関でしょうか。 *ローマ神話には、ギリシャ神話の神々にそれぞれ対応する神がいますね。力では勝るローマが、文化では一目置く先輩格のギリシャに学んで、移入に努めた結果でしょうか。もともとローマの神々は、事物(木、石、水、動物、人など)に内在して現象を支配する力「ヌメン」から生まれてきたそうです。例えば、Junoユノは女に内在するヌメンから生じた女神、というように。ところが、その後これがギリシャ神話に感化されてHeraヘラに同化し、他の神々とともにパンテオン(万神殿)に祭られた、と聞きます。 ちなみに、以下、ギリシャの神々とローマの神々を並べてみました。Hera=Junoのように、等号を挟んで左辺がギリシャ神、右辺がローマ神です。 @男神→ Zeus=Jupiter:最高神(神々の父)、Apollon=Apollo:太陽神、詩・音楽の神(好青年の代名詞)、Hermes=Mercurius:商業・発明の神、Poseidon=Neptuno:海の神(Zeusの兄で、彼以前の大神)、Dionysos=Bacchus:酒の神、Eros=Cupido:恋愛の神、Cronos=Saturnus:農業の神、Ares=Mars:戦いの神、軍神、Hades=Pluton:火の神///@女神→ Hera=Juno:最高女神、Artemis=Diana:月の女神(美女の代名詞)、Athena=Minerva:知恵の女神、Afrodita=Venus:愛と美の女神、Eos=Aurora:暁の女神、Eris=Discordia:不和・争いの女神…。 以上、少々本題からそれましたが、ひまにまかせてのお遊びでした。 (ご一瞥後は、どうぞご自由にご処分ください。) >ナカイさんの名訳もまた味わい深いものでした。今回もまたありがとうございます。 ⇒ワインを味わいながら、Symposiumの原義を思い、古代ギリシャ・ローマ饗宴の席に列席した感覚を楽しみました。こちらこそありがとうございました。
お礼
すいません、お礼が遅れました。(最近の人出不足には困ったものです。おかげで忙しい。) >>それは自然とともにあった古代ギリシャ人の心意気、そして、その後のヘレニズムとヘブライズムとの相互影響、両者間の対立と融合・弁証法的展開の結晶かも知れませんですね。 古代ギリシア人の心意気が、その後も延々と受け継がれて一神教のユダヤ的な宗教的ものと対立しつつも融合して今日でも残っているというのはなんとも考え深いものですね。 some of the words you'll find within yourself, the rest some power will inspire you to say. という言葉は神など信じていなくてもなんとなく勇気が湧く言葉ですが、一神教でも受け入れらるというのも分かります。 beauty is the eye of the beholderと言う言葉もありますが、今回の質問の文も、ある時は「勇気が湧く言葉」として、ある時は「宗教的な言葉」として、色々と読む人の解釈に任せて現代英語の表現(と言いますのも、似たようなセリフを映画などでよく耳にするので)にまで残ってしまったのかも知れないと考えると不思議な運命もあるものだと思いますね。 >>ギリシャ神話の神々、ないしギリシャ・ローマの神々*は、崇拝の対象というよりはむしろ、「人間という観客に対する俳優」 確かに、そんな感じかもですね。例のごとく、古典好きの歴史弱者の質問者ですので、あまり詳しくはないのですが、私が知る限りですと確かにそうだなあと思いました。 >>力では勝るローマが、文化では一目置く先輩格のギリシャに学んで、移入に努めた結果でしょうか。 逆に言えば、力で勝っても謙虚に頭脳で勝るギリシアの知恵を受け入れた古代ローマ人の賢さに脱帽ですね。昔の人の偏見にとらわれない優れたものを取り入れる考え方には現代人も見習って欲しいものです。 (コロナ対策をみていますと、ついそう思ってしまいます。) 今回もまた、楽しい交流をありがとうございます。 また、よろしくお願い致します。
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お礼
いつもお礼が遅れて申し訳ありません。ご回答ありがとうございます。 >>「Imago Deiとして人間を造った」の逆で、まさしく、「Imago Humaniとして神を造った」の観ひとしおです。 全くそうですね。 どうしても人間が作った痕跡がのこってしまいますよね。(笑) >>「テレマコスよ、片言隻句なれば己が内にも見つかろう。あとは、不思議の力に頼るがいいさ。神々とともに生まれ育ったお前ではないか。」 今回も素晴らしい名訳をありがとうございます。powerを「不思議な力」と訳されましたか!そうなんです、不思議な力なんですよね! まさにピッタリです! こういう言葉がパッと出てくるか出ないかで訳文は本当にかわってしまいますよね。私は出てこないので、「これじゃない!」と毎回自分の訳文に思う日々です。 >>因みに、その最終章(第3部、18「ペネロペイア」の部分)の「すべてひらがな書き」で「一切句読符号がない」翻訳とはこんな出だしです。 これは一体どうしたわけで??? これは俄然原文に興味が湧きますね。オデッセイアを読み終えたら、今度はユリシーズで質問しようと思います。 と、ここでコメントを終えようと思っていたのですが、「古典ならネット上にあるのでは?」と思い、ちょこっと探してみましたら、、、、ありました。 https://en.wikisource.org/wiki/Ulysses_(1922)/Chapter_18 早速拝見してみますと、なんとビックリ!!! 一文がなんちゅう長いセンテンス~~~~!!!!!! 一文がこんなに長いと読みにくいったらありゃしない! 一文の長さでギネスに載るんじゃ???と思える長さです。 この「年越しそばでもこんなに長くないよ」と言いたくなるような区切りがない長い文を再現しようとして、「最終章は全文ひらがな」という方法を思いついたのでしょうね。 こういう独創的な手法で書く作家さん大好きです。 是非時間ができたら、読まないとと思いました。 お陰様で今回もまた勉強になりました。 ありがとうございます。 また、よろしくお願い致します。