• ベストアンサー

リボン型マイクの振動

veryyoungの回答

  • veryyoung
  • ベストアンサー率75% (65/86)
回答No.4

回答No3へのコメント拝見しました。ご提示の効率計算値、その四分の一が正しくありませんか。2.5mVは無負荷電圧だと思います(推奨ロード1.2kΩ以上となっており整合電圧表示では無さそうです)。整合状態では電圧半分、結果、効率 1 % 弱になりますね。ところで、効率の視点は興味深いです。 効率が悪いのはリボンが暖簾に腕押しの音波筒抜け状態になっているからです。リボンに適正な電気的反力(制動抗力)を与えるだけの負荷電流が生じていないのです。まず、リボン裏側に抗力となる媒質が無い姿を想像して下さい。それが在るかのようにリボンが抗力を代替してこそ、音響と電気間がインピーダンス整合され、到来音波の全エネルギを電気として取り出せた事になります。裏面にも感度を残す場合は、反射 25%、透過 25%を許容し、出力 50% というのが効率上限を与える最適整合、リボン反力になりそうですが、何れにせよ、リボンの電気抵抗が大き過ぎて、発生起電力に対し十分な負荷電流、電気的反力が望めないのです。磁束密度増加は勿論有効ですが、電気抵抗に改善策はないでしょうか。リボンを厚くして電気抵抗を下げようとすると慣性質量が増大し、高域応答が損なわれます。現状の3dBダウン上限周波数foを試算してみましょう。1.8μmアルミ薄膜の単位面積質量 2700*1.8E-6 = 0.005 kg/m^2 の音響インピーダンスが、表裏合算媒質音響固有インピーダンスに一致する点として概算します。 400*2 = 2*π*fo*0.005 と置いて、fo = 25 kHz が得られます。厚みはすでに限界、電気反力適正量への増加は不能です。効率を上げる為には、帯域、マグネットの磁束密度と共にリボンの導電率/比重 が制約になる事が知れました。 ダイアフラムを用いても、本質的に効率は上がらない筈です。ボイスコイルを高磁束密度下に置ける一方で平均比重は増大します。ちなみに巻き数の自由度は解決策にはなりません。巻き数を2倍にすれば起電圧2倍ですが、同体積の下、断面積1/2倍で線長2倍、出力抵抗値が4倍となり有能出力電力に変化はありません。高域を諦めない限り導体体積は増やせず、やはり、電気反力不十分は必至です。ご紹介いただいたダイナミックマイクSM58の変換効率も大差ないのは納得です。 速度型、圧力型というのは、音響対電気インピーダンス不整合の最たる対極状況と推察されます。意地悪な見方をすれば低効率の別称です。音響と電気がインピーダンス整合し高効率なら、速度とか圧力とかの区分は消失します。 スピーカーもシングルコーンでフルレンジならば、上述マイク同様、ボイスコイル抵抗損の塊で、効率1%近辺かもしれません。実情は帯域分割することで、インピーダンス整合、高効率化に対する自由度を得ているように見えます。

sirasak
質問者

お礼

整合状態では効率 1 % 弱になるのですね。 スピーカーの効率1%は92dB/wなので納得できます。 効率が悪いのはリボンに適正な電気的反力(磁力による制動抗力)を与えるだけの負荷電流が生じないのですね。 裏面にも感度を残す場合に関係すると思いますが、 指向性マイクの圧力傾斜形の説明では背面に逆相の遅れた音が前面の振幅を抑える働きをして低音ほど1/f倍に低下するとされるのは背面に音が回るのが原因のようです。 ですが、音流(粒子速度)の振幅は低音ほど1/f倍で大きいので相殺されてフラットになるから振幅変位と出力電圧が比例するコンデンサー型では音流に沿う形でフラット出力できていると思います。 でも、ダイナミック型では低音ほど1/fの大きな振幅の速度にしないとフラット電圧に出来ないので低音ほど1/fで大きく振幅出来るようにfo(Fs)を低くしたり共振度合いを調整しているようです。 リボンの高域応答が実用上十分な25 kHz位になるのですね。 ダイアフラムを用いても効率が上がらないのも同感です。 空気は1リットルで1.2gしかないので音波の媒体としては効率が悪いのだと思います。 本質的に、粒子速度(音流)を感知して指向性が在る速度型マイクと, 音圧を感知する全指向性の圧力型マイクとに2分類されています。 コンデンサー(静電)型とダイナミック(動電)型の変換特性区分では構造や効率の違いなどもあると思います。 詳細解説の先例が見当たらないので大変参考になります。 回答ありがとうございます。

関連するQ&A

  • バネの単振動について

    はじめまして。 もしよろしければ回答方法やどんな些細なきっかけでも助かるのでよろしくお願いします。 壁|~~~~○~~~~|壁    バネ 粒子 バネ 質量mの粒子の左右にバネ定数Kのバネを連結しており、それぞれのバネの一端を壁に固定しています。 2つの壁間の距離はLである。 必要ならばバネの自然長aを用いてよい。重力は考えなくてよい。 (1)今右側の壁の位置がバネの方向に、振幅E、各周波数ωの余弦関数に従って単振動し始めた。 粒子の運動方程式を示せ。 ただし、粒子の座標xは左壁から測るものとする。 (2)次に得られた方程式を元のつりあいの位置x=L/2からの変位uに関する方程式に書き直してから、定常状態における粒子の運動状態をもとめよ。 すなわち、粒子の位置を時間の関数として示せ。 という課題が学校の講義で課されました。 私が考えたのは、壁の単振動が x=Ecos(ωt+φ) としてtで2階微分して壁の加速度を出しました。 しかしこの先から分らなくなりました。 壁が動くという問いは初めてなので、混乱しています。 皆さんお忙しいとは思いますが何卒よろしくお願いします。

  • 平面波での音圧と振幅関係

     ufonさんに教えて頂いた 音圧Pa(N/m2)=2π(2x3.14)xf(Hz)x空気密度(1.2kg/m3)x音速(340m)x実効値(0.707)x振動変位(m)の式で振幅の計算が出来るようになりました。 電気音響振動学にもこの式がありましたが詳しい説明はありません。  平面波で音圧が20Pa実効値(120dB)の時に1000Hzでは振幅が0.011mm=11um(ミクロン)であり、 20000Hzで0.0005mm=0.5um(ミクロン)、  20Hzで0.55mmとなりました。   {低音ほど2倍(6dB)/octで振幅が増大している。} http://www.timedomain.co.jp/tech/hifi07/hifi07.html←この記事にそれらしい図があります。  伝声管やホーンで作る音は平面波であり、 同じ音圧では低音ほど振幅が大きいと思うのですが、(振幅は同じと誤解していましたが) 明確に書いてある記事が無く推察しましたので不安なのです。 これで合っているのでしょうか?ご意見をお願いします。

  • 正弦波で角周波数 2πf ω(rad/s)の波形図

    等速回転運動する正弦波(sin)で単振動や音波などで、 角周波数(6.28*周波数*変位)を使いますが、 粒子速度の理解には変位(振幅)が見れる正弦波の波形図よりも 1回転を半円に分けた速度図の方が良いのでは?

  • 流体 振動 工学 の問題です

    振動 流体 の問題です。 音速 p (圧力振動)と音響粒子速度 u (流速振動)の比は比音響インピーダンス z(z=p/u) と呼ばれ、進行波音波中では時間平均密度と音速の積で与えられる媒質の固有音響インピーダンス ρc に等しい。これを用いて次の問いに答えよ。 (1)人が耳を使って聞くことができる最小の音圧は振動数 1kHz の音では 2×10^(-5)Pa 程度とされている。大気圧空気 15℃ の密度を1.3kg/m^3,音速を 340m/s として空気の変位振動を計算し、水素原子の半径(ポーア半径、0.053nm)と比較せよ。 (2)大気圧(10^5Pa)空気(15℃)を伝わる1kHzの進行波音波(音圧2×10^(-5)Pa)の音響強度 I=pu/2 を求めよ。また音響強度 I が地表での太陽光エネルギー流束 1kW/m^2 と等しくなるのは音圧が大気圧の何%のときか。 という問題です。 自分でもやってみましたが、よくわかりませんでした 分かる方教えていただけないでしょうか。

  • インタネットであんなにいろんな情報を送っている電気信号はどんなしくみで

    インタネットであんなにいろんな情報を送っている電気信号はどんなしくみで映像や文字を伝えられるんですか?電波も同じだと思うんですがもしかして人間の脳からの命令も一種の電気信号ですか?ものが見えたり聞こえたりするのも電気信号で変換して神経から伝えられてるんですか?電気信号の電気とは電子の粒子がどういうふうになって情報を変換して伝えられてるんですか?音が聞こえるのは空気中の空気が振動してるから聞こえるんですよね、電気信号の場合はどうなんですか?すみません全然わかんないです。教えてください。

  • 画像データ、画像処理について質問です。

    アナログ画像の信号という概念が理解できないでいます。  以下、こちらの勝手なイメージで記載しますので、間違っていれば、訂正願いたいです。  音のアナログの信号はなんとなくイメージできます。音は波なので、音が生じるとマイクの振動板が震えます。振動板がどの程度震えたかを電気信号に変えます。  たとえば、高い声を検出して、早いスピードで振動板が震えれば、同様に高いヘルツで電気信号を出力。。遅いスピードで震えれば、低いヘルツで電気信号を出力。また、大きな音を検出すれば、大きな幅で振動板が揺れ、その幅の分大きな振幅で電気信号を出力。といった具合です。  そして、作成されたなだらかな波の電気信号を標本化符号化して、デジタル信号に変えるのだと理解しています。  画像の場合は、どうでしょう?画像のデジタルデータの知識が、ビットマップ画像しかないためでしょうか、ビットマップのまえの画像のアナログ信号がイメージできません。カメラで撮影したあと、どのような物が、信号がカメラ内に保存され、ビットマップデータ(デジタル)となるのでしょうか?  自分の理解を整理するために、質問させていただきましたが、アナログ画像というよりもカメラの原理を調べたほうが良い気がしてきました。それでもなにかアドバイスいただければ幸いです。よろしくお願いします。  駄文読んでいただきありがとうございました。

  • 電磁場と光の関係

     マクスウェル方程式によれば真空中で振動する電荷は磁場を変化させ、磁場の変化は電場を変化させ磁場電場が連続的に生成し、その波いわゆる電磁波が光の正体だなどという記述をいろいろな書籍で見かけます。  1.ここで磁場と電場がそれぞれ波をつくっていることは理解できるのですが(以下の内容を疑問に思っているということは理解できていないのかも知れません)、それを合わせて電磁波などという一つの波として伝播速度が光を同じだから、光は粒子ではなく波であるとするということが分かりません(あわせて一つの波にしているのではないとは感じますが)。つまり電磁波は2種類の異なった波が伝わっているということなのに物理書などではそれが一つの波であるかのように扱っているように見えるのです。 「電場の波と磁場の波とどちらが光か?」と問うことはできないのでしょうか(もちろんできないのだろう なとは思うのですが、この二つを合わせたものを電磁波、光というということの意味がわからないのです)。 電場の波の変位は電場の強さと方向を、磁場の波の変位は磁場の強さと方向を表すものであって、普通に光を考えるときによく見るような横波で変位が光の強さを表す波とは異なるものであると思うのですが、前者(電場変化と磁場変化の伝わり)から後者(光そのもの?を考えるときに使う波動)はどのようにしてでてくるのでしょうか。  2.また光を波として考えるとき通常の波のように山と谷がありますがあれは、実際に、何かが人間の感覚のレベルでは感じられない振動しているのか、それとも回折や干渉を説明するため、また光を量子力学で波長h、振動数vを導入して扱うためのものであって何かが振動(山谷を繰り返している)わけではないのでしょうか。  両方の質問とも、光は電場と磁場の伝わり合いであり、光がまた一つの波をつくっているのだと思いますが、電場変化、磁場変化を表す波(電磁波の伝播を表す波)と光の強度を振幅の変位にとった波とはいかなる関係にあるのかということなのです。  電磁気の本には光は電磁波の伝わりとして書かれて終わっていて、光を波動として回折、干渉などを考える本ではいきなり光は波動であるとして波長や振動数を導入しており両者の関係がよく見えてこないのです。この方面にお詳しい方もしお時間ございましたら、見当違いの質問かも知れないのですが、教えてください、よろしくお願いします。

  • 光のうなり

    光のうなり ある流体中において、流体と等速度で移動する粒子にレーザを当てて流体の速度を測定する方法。 レーザは、ビームスプリッタによって主光と参照光に分けられ、同位相のまま交差角θで粒子に向かう。参照光はそのまま観測器に入るが、主光は粒子によって散乱され、そのうち参照光と同じ角度で観測器に向かうもののみが入る。この散乱光は粒子の速度によってドップラー効果による周波数の変化が起こっており、観測器は散乱光が入ってきた瞬間に参照光と散乱光のうなりを観測する。 今、ある流体中の粒子に対し、波長λのレーザを交差角θで照射したところ、観測器では周波数fのうなりを観測した。流体の速度vを求めよ。 ただし、光の速度cが流体の速度vに比べて十分に大きいものとする。 速度vの光の方向に対する角度はsin(θ/2)であるから、速度はvではなくvsin(θ/2)である。また、ここで「うなり」といっているのは、暗いところから暗いところに変わる回数であるから、振動数の差はf/2である |ν'-ν|=f/2・・・(1) ν'=ν(1-(v/c)sin(θ/2))・・・(2) (1)と(2)より ν|1-(v/c)sin(θ/2)-1|=f/2 ∴v=(c/ν)f/2sin(θ/2)=fλ/2sin(θ/2) この解答の(1)の右辺がfではなくf/2になる理由が理解できないでおります。「暗いところから暗いところに変わる」というのが、どうして1/2につながるのかということです。通常の音波のうなりの式|ν'-ν|=fを導く過程と何が違うのか、教えていただけないでしょうか。 この質問に対して、 まだ精査していないのですが、直感での第0次回答ですみません。 > 常の音波のうなりの式|ν'-ν|=fを導く過程と何が違うのか 「検出している物理量が何か」が違うのではないでしょうか? 光の場合、とかく忘れがちなのですが、「検出している物理量」は振幅変化ではなく、"強度"、すなわち振幅の2乗です。それに対し、音波ではマイクロホンから得られる信号は"振幅"ですね。cos波を2乗すると、その周期は元の周期に対して...?  どうですか? という解答をされてます。 この解答が理解出来ないので、誰か教えて下さい。 仮に、振幅y=Asin(wt)とおきます。(1)式 強度は、振幅の二乗かつ半角の公式より、y^2=(A^2)×(1-cos2wt)/2となります。(2)式 すなわち(1)の周期(T)に対する、(2)の周期(T´)は、T´=(1/2)×Tと表せます。(3)式 (3)式を変形すると、1/T´=2/T すなわち、f´=2fとなり、(1)式の右辺のf/2になりません。 よろしくお願いします。

  • マイクの振動板振幅はこのように考えて良いでしょうか

    マイクは指向性があるのと無いのと2種類あって、 感知特性では静電のコンデンサー型と導電のダイナミック型があります。 それぞれの方式で周波数が違うとマイクの振動板がどのような振幅をするのかを 考えて図にしてみました。 色々ご意見願います。

  • リボンブラウスのリボンをなくしてしまいました

    リボンブラウスのリボンをなくしてしまいました。 首もとにリボンのついたブラウスが、最近流行りですよね。私も気に入って着ていたのですが、あるブラウスに付属していたリボンをなくしてしまいました。 とても気に入っていたので、ただのブラウスとして着る気になりません。 本当にみんな着ているし、もしかしたら首もとのリボンだけ売っているお店があるのではないかと思い質問しました。東京・横浜近郊で、そのようなお店をご存知でしたら教えて下さい。よろしくお願いします。 ちなみに生地は黒のサテンです。