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現金預金比率と法定準備率

現在の日本や米国の、 現金預金比率、法定準備率、 (あるいはまたその推移) は、どんな感じなのでしょうか? また信用乗数は、上の二つが決まれが決まるはずですが、 実際には、ハイパワードマネーの変化に対して、現金預金比率がかなり柔軟に変化してしまうため、中央銀行にとって、マネーサプライのコントロールはむつかしい、というのが現状なのでしょうか?

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回答No.2

あなたが示したリンクへアクセスすると、たとえば、2019/9の平均残高でみると H=513.8(兆円) M=799.9 C=102.0 D=697.9 のデータがあるので、 信用乗数=(k+1)/(k+r) =M/H=799.9/513.8=1.557 現金預金比率k=C/D=102.0/697.9= 0.146 これより r=R/D=0.590 という計算になる。 預金にたいして60%近くの準備を持っているのかと驚くかもしれませんが、ここでDは要求払い預金(当座・普通預金)だけをとっているのに対し、現実には銀行はこれらの預金以外にも定期預金等を提供し、それらに対しても準備を用意しているので、分子のRにはそれらも含まれていることに注意。上のリンクにアクセスすると、法定準備率の情報もあるのでごらんください。

spongetak
質問者

お礼

ありがとうございます! 大体わかりました。「マネーストック速報(2019年9月)」の、一番下で、残高の欄があり、ここをみるわけですね。いただいた数値とちょっとずれてはいますが、ここだと、M(M1とすると)=800.1,C=102.0, D=698.1, ということになるかと。ただHは、この表には出てこないかと思いますが、これはどこで見るのでしょうか。 準備率のご説明も承知しました。 法定準備率は検索すると、下記のページはみつかります。古いもののようですが。 https://www.boj.or.jp/statistics/boj/other/reservereq/junbi.htm/ wikiによると、法定準備率については、 >現在の日銀の銀行に対する法定準備率は0.05~1.3%であり[3]、各銀行は日銀に預け入れた金額を準備率で除した額を個人や企業に貸し付けることが法的に許可されている。 →とのこと、大体そんな感じなのですね。 日銀のサイトはもう少し国民に対する教育というスタンスも持ってもらえないものでしょうか。基本的なレベルのテキストで勉強した人が、ある程度わかるような。そのへんは民間やアカデミックな部門がやってくれ、ということなのでしょうけど。OKwaveなども含め。

その他の回答 (2)

回答No.3

>マネーストック速報(2019年9月)」の、一番下で、残高の欄があり、ここをみるわけですね。いただいた数値とちょっとずれてはいますが、ここだと、M(M1とすると)=800.1,C=102.0, D=698.1, ということになるかと。ただHは、この表には出てこないかと思いますが、これはどこで見るのでしょうか。 リンクにアクセスしたら、右側の黒いバックのところに「マネタリベース」「マネーストック」という欄があるので、そこをクリックする。Hはマネタリーベースのこと(今はハイパワードマネーという言葉は使わない)、M、C、Dは「マネーストック」の欄をみるが、速報の数字は改訂されることに注意。私が示した数字は改訂(revised)された最新の数字(rが付いている)を用いているので、これで正しいはずです。

spongetak
質問者

お礼

ありがとうございます!

回答No.1

いま、M=マネーストック、C=民間部門(銀行を除く)が保有する現金(=日銀券)、D=民間部門の銀行預金、H=マネタリーベース(ハイパワードマネーともいう)、R=準備(各銀行が日銀内に保有する当座預金と各銀行が自分の金庫に保有する現金)とすると M = C+D H = C+R が成り立つ(恒等式)。 上の式を下の式で割ると M/H = (C+D)/(C+R) = (C/D + 1)/(C/D + R/D) = (k+1)/(k+r) M=[(k+1)/(k+r)]H ただし、 k=民間部門の現金・預金比率 r=銀行の支払準備率 である。いま、k、rが一定なら、MはHに比例し、日銀がHを拡大するなら、信用乗数(k+1)/(k+r)倍だけのMが市場に供給される。なお、rが上昇すると、またkが上昇すると、同じHの額にたいしてより小さいMしか市場に供給されないことがわかる。もちろん、kとか、rは市場の状況に反応して動くので、それを考慮して日銀はHの額を選択する。Hは日銀が買いオペをすると増えるし、売りオペをすると減る。また、日銀が銀行に貸し付けると増えるし、貸付金を回収すると減る。 この簡単な恒等式を用いて、アメリカの1930年代の大恐慌を分析したのが、フリードマンとシュワルツの大著A Monetary History of the United States 1867-1960ですが、第7章のThe Great Contraction, 1929-33の部分は別冊で販売され、「大収縮1929-1933」(日経BPクラシックス)というタイトルで邦訳されているので、読んでみられたら、いかがですか?最近のHやMの動きがどうなっているかは、日銀の通貨データにアクセスすればすぐわかるので、ご自分で分析されてみたらいかがでしょうか?

spongetak
質問者

お礼

ありがとうございます!

spongetak
質問者

補足

https://www.boj.or.jp/statistics/money/ms/index.htm/ これらから割り算すれば、現金預金比率は出ますが、rのほうは、どこで分かりますでしょうか? いちおう自分でもちょっと探して、ぱっと見つからないので、質問させていただいたのです。信用乗数もそれらから、自分で計算しないといけないのでしょうか。まあいいんですが。 これだけ教科書で大々的に出てくるのに、実際の数値を示したり、例を挙げたりが、大変少ないような。テキスト製作者は、抽象論だけ教えるのでなく、もっと具体的・実際的であってほしいと思います。

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