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がっつりという言葉について
昔は使われていなかった新しい言葉が次々と出てきて戸惑うことがあります。最近若い人ががっつりという言葉を使いますが、むかしはがっちりと言っていたものでしょうか。この言葉はがっちりとしっかりとから合成されたものかとも思いますが、昔からあるがっかりという言葉とは全く関係がないようにも思います。しかしがっつりという言葉を自分では決して使いませんので、この言葉を聞くたびに何か違和感があります。がっつり世代の前後で感じ方が違うのでしょうか。
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確かに「がっつり」という言葉を、全国的に広く耳にするようになったのは最近のようですが、昔はまったく使われていなかったかといえば、そうでもないようです。 明治31年(1898年)から翌年にかけて「国民新聞」に連載され、のちに出版されてベストセラーになった徳富蘆花の小説「不如帰」に以下の表現を発見しました。武男の母親「お慶」が武男に浪子を離縁するよう迫る場面です。念のため国会図書館のデジタルコレクションにあった明治36年の民友社版から引用します。(以下引用:かっこは原文ではルビ)「青空文庫」でも確認できます。 母は徐(おもむろ)に口を開きぬ。 「喃(なあ)武(たけ)どん、わたしも最早(もう)大分衰弱(よわい)ましたよ。去年(きよねん)の僂麻質斯(リウマチ)でがつつり弱い申(もう)した。…」(引用終わり) この「お慶」は鹿児島出身という設定ですので、鹿児島の方言として使っている可能性もありますが、19世紀末に一世を風靡した小説にすでに「がっつり(がつつり)」という言葉が登場していることは確かです。 作者の徳富蘆花は鹿児島県に隣接する熊本県の南端の水俣の出身でした。なお熊本市では「がっつり」という言葉は昔から「ちょうどぴったり」という意味で使われていましたが、「不如帰」の「がつつり」はこの意味ではなく、現在使われている意味に近いと考えられます。
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- g27anato
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時代による言葉の変化に慣れてしまってるせいか、特に抵抗感もなく耳に入ってしまいます。 いつの頃からか「ガツガツ」とか「がっつく」という言葉が使われてきてます。 その辺りが語源となってるのかも。 多分、ニュアンス的な合成が無意識に為されたものなんでしょうね。 「食べ物を勢いよく口の中に送り込む時の様」を擬音表現した言葉が由来となってるような気もするのですが…。
お礼
私もがっつくとかがっつきという言葉がしっかりなどと合成合体したのではないかろ思ったりします。あれこれ想像することも楽しいいと思います。
- hue2011
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がっつりというのは食べるときに使います。がっしりとかがっちりとは意味が違います。 カロリーたっぷりの肉なんかにかじりついてわしわし食べるのが「がっつり飯」です。 この言葉でないと表現できないことがあるから、方言からでてきたらしいけど一般用語になっていったものだと思われます。 たっぷり、だったら分量の話になるし、がっしりだったら食べることには使いません。 がっしりでもがっちりでも意味がちがいますから、そしてもちろんしっかりという言葉とは関係ありませんから、それらは使わないんです。 中身の中身、骨の奥まですべて味わうのががっつり、です。 がっつり理解した、というのは深い意味まですべてつかんで把握したという意味になります。かみついてむしゃむしゃやって覚えた感じです。しっかり覚えたというのとはニュアンスが違います。 もちろん「がっかり」とは何の関係もありません。 音が似ているコトバを言い違えていると考えるのは間違いです。 明らかに新語なんです。 最近の表現でサッカー選手の応援なんかで「半端ない」というのがあって、これは明らかに「半端じゃない」の略表現ですから、こういうのは攻撃してもいいと思いますが、がっつり、は独自の意味と用法がありますから、許すべきだと思います。
お礼
ご教示を読ませていて、思い出しましたが「がっつく」という言葉がありますね。これは食べ物に意地汚く執着するという意味ですね。こっちは関係ないでしょうか。ひょっとしたら餓鬼と関係あるかなと思いました。
- kimamaoyaji
- ベストアンサー率26% (2801/10379)
日本語俗語辞典によると がっつりとは「たっぷり」「しっかり」「十分」「思いきり」「思う存分」と同意に使われる言葉で釧路出身のラジオDJ“やまだひさし”が全国区の番組で使用し、広まった 熊本地方では、量や長さに関して「ちょうど」「ぴったり」といった場合に使われている。 相撲用語のがっぷり はしっかりと組み合うさまで、熊本地方の「ぴったり」や「ちょうど」に近いニュアンス。 がっちりは 頑丈そうな体型やすきまなく組み合うさまで相撲のがっぷりと似ている。 つまりがっつりは マスコミによって掘り出され、違う意味に使われだした言葉です 同じようなことで「いいかげん」という言葉があります、本来はお湯の温度などが「良い加減」であったものが、俗語として「いいかげん」=てきとう、おざなりという使われ方をします、 適当も「ある性質・状態・要求などに、ちょうどよく合うこと。ふさわしいこと。」が本来の意味ですが、いい加減とおなじように悪いイメージの言葉で使われます。 あなたはこの仕事において適当ですね と言われた場合「ふさわしい」と思う方はどのくらい居るでしょうか。 マスコミが使う「マジック・ワードによる印象操作」
お礼
そういういきさつがあったのですか。こだわるというのもその一例かと思います。こだわるというのを良い意味に使おうとしていたのはNHKではないでしょうか。今では定着しましたね。私は使いたくありません。これはこだわりでしょうか。
- ノーバン(@nobound)
- ベストアンサー率13% (297/2125)
がっちりとがっつくがくっついたような印象で、がつがつする感じを持ちますが、違う語源かもしれません。イメージ的に嫌いではありません。
お礼
イメージ的には嫌ではありませんというご感想ですね。
あなたの考え方でいいと思います。 新しい言葉が産まれ、それを使う人が増えたら定着する。言葉はそのようにして発達してきました。 一方で、言葉は生き物だからといって、古い言葉を否定する勢力が一定数います。しかし新しい言葉と引き換えに古い言葉を殺していいという話にはならないので、先祖から受け継がれてきた言葉を守ることも大事です。
お礼
使いたいと思わないのはこの言葉に慣れていないからでしょうね。
- double_triode
- ベストアンサー率26% (520/1997)
私は職業的に大学生とつきあっていますから,ときどき耳にしていて,自分でも使います(笑)。 「がっつり」のニュアンスは,抽象的にいうと「中身が充実した状態」をいう言葉だと類推しています。 ・「朝食をがっつり食べる」=トーストと牛乳などの簡便な食事ではなく,品数がおおく量もおおい充実した食事をする。 修飾する動詞は「行為」を示す「食べる」,「働く」などが続き,この場合は「しっかり」と置換可能。行為もなんでもいいわけではないらしく,「がっつり勉強する」とか「がっつり遊ぶ」は聞きませんね。 「状態」示す「がっつり固まる」のような使い方はせず,この場合は「しっかり」と置換不可能。 ・「がっつりした話」=半信半疑のうわさ話とかではなく,具体的で内容に信憑性が高い話。「しっかり」とは置換不可能。 「がっつり」の由来は知りません。
お礼
言葉に限らず新しいことを始めるのは若い世代だと聞いています。仕事として若い人と接触しているというのはうらやましいですね。
- 177019
- ベストアンサー率30% (1039/3444)
この「がっつり」は元々北海道で使われていた方言で、それを釧路出身のラジオDJが全国の番組で使用し広まったという説があります。「たっぷり」「しっかり」「十分」「思い切り」「思う存分」と同意に使われる言葉で、仰る通り「がっかり」とは無関係です。私も最近の若者言葉には本当に戸惑っています。特に当方のあらゆる事柄に対して「そうなんですね。」と市役所の受付の女性までが言うこの悍ましさ、正しい日本語では無いですよ。
お礼
聞きたくないような言葉や表現がありますね。私は、めっちゃというのもいやなものの最たるものです。
お礼
一見新しそうに見えるものでも、その起源は古いものであるという一例でしょうか。言葉は反復模倣されていくものですね。