スポット溶接の保持時間について

このQ&Aのポイント
  • スポット溶接の保持時間について質問です。弊社SPC材や亜鉛メッキ鋼板の0.6mm~2.0?程度の溶接が多いのですが、保持時間の設定サイクルの増減によってどの様な影響が出るのか解らずにいます。
  • 保持時間が短すぎると溶着が落ち着く前に上下電極が離れてしまい悪影響を及ぼす可能性があります。一方、保持時間が長すぎると溶接部の温度が上がりすぎて材料にダメージを与える可能性があります。適切な保持時間サイクルを選定することが重要です。
  • 推奨される電流、時間、加圧力の表は見つけられますが、保持時間まで乗っている資料は見つけられず、適切な保持時間の選定に関しては各材質や板厚によるものと思われます。最適な保持時間を決定するためには、溶接原理や根拠に基づいた情報を参考にすることが重要です。
回答を見る
  • ベストアンサー

スポット溶接の保持時間について

スポット溶接の保持時間について質問です。 弊社SPC材や亜鉛メッキ鋼板の0.6mm~2.0?程度の溶接が多いのですが スポット溶接において「保持時間」は通電した後に加圧を続けて冷却させることにてナゲットを安定させるための時間というのは理解しているつもりですが、加圧力、電流、通電時間などの条件変化は理解できるのですが 保持時間の設定サイクルの増減によってどの様な影響が出るのか解らずにいます。 保持時間が短すぎると溶着が落ち着く前に上下電極が離れてしまい悪影響を及ぼすのではないかと想像しますが、では適切な保持時間サイクルは?と聞かれると答えられません。短すぎる場合と長すぎる場合のデメリットや強度の影響などあるのでしょうか? 推奨される電流、時間、加圧力の表は見たことがあるのですが保持時間まで乗っている資料は見つけられず、 当然、材質や板厚の条件によるものとは思いますが最適な保持時間を選定すべく原理または根拠など御教授頂ければ幸いです。

noname#230358
noname#230358

質問者が選んだベストアンサー

  • ベストアンサー
noname#230359
noname#230359
回答No.3

軟鋼材やメッキ鋼板の場合、保持時間で影響されるのは「焼き色」です。 保持時間を長く取ると水冷の電極により十分に溶接部分が冷却されるので 焼き色が付きませんが、短くすると高温のままで溶接部分が放置されますので 焼き色が付いてしまうことになります。 強度は、0とか1とか極端に短くしない限りは影響はないと言っていいと思います。 ハイテン材などの高硬度鋼だと事情が異なってきます。 冷却時間は極端に短くする必要があります。長くても5までです。 冷却時間を長くすると、急冷により脆性が出てしまい強度が極端に低下します。 Hold-Time Sensitivity という用語があり、検索すれば情報が出てきます。

noname#230358
質問者

お礼

回答有難うございます。 やはり焼き色に影響があるものですか。 保持時間を長く試してみると色が薄くなり強度不足を心配してしまった経緯があります。 もちろんの事ですが見た目ではなく、破壊試験やナゲット径による判断を行いながらもう少し自社のデータを積み重ねたいと思います。 しかし、焼き色を気にする顧客に対しては有効かもしれませんね。

その他の回答 (2)

noname#230359
noname#230359
回答No.2

保持時間が無いと、例えば2枚の板が溶融部分の接点で繋っていて、外力が加わると変形します。 保持時間が短すぎると、前述の状態に近く、変形し易い状態になります。 保持時間が長すぎると、無駄な時間を消費することになります。 さて、他の回答者さんも記述しておりますが、スポット溶接の評価は溶接強度です。 板厚の厚い板や高張力鋼板では、ナゲットが出ないケースもありますが、通常はナゲット径 にて、溶接強度測定を代用しますので、適正なナゲット径が安定して出る最小値が最適な 保持時間となるので、テストで確認しデーター化して運用しています。

noname#230358
質問者

お礼

回答有難うございます。 三大条件での変化に対して保持時間の影響が直接的に製品に出てこない気がしてなかなか捉えられずにいました。 ?初めての材質でトライをする際のイニシャルの設定値 ?あと少し強度を増したいとき ?スポットの評価は当然見た目ではないのですが顧客様のなかには  「ナゲット径が出ているのはわかるがもう少し焦げ目がついてほしい」  と言う方もいます。 など、上記の際に保持時間で多少の調節が効くものかと思っていますが なかなか具体的なゴールを見つけられません。 ただし、自分の蓄積データが少ないのも事実です。 もう少しデータの蓄積に取り組みたいと思います。

noname#230359
noname#230359
回答No.1

保持時間とは貴君記載のとうり。 溶接部の変形防止と冷却です。 弊社の参考として保持時間は15サイクルでやってます。 保持時間の長短の影響は御社で条件を変え、ナゲット径、溶接強度を測定しては如何でしょうか。貴君のノウハウになります。 宜しく。

noname#230358
質問者

お礼

回答有難うございます。 おっしゃる通り、いろいろな条件を与えて変化を自分で結果を確認し、自社のデータを積み上げてく必要性は常々感じております。 今回の質問に至っては 弊社では通常8~10サイクルを基本としておりましたが ベテランの方に聞いても「昔からそれでやっているから」みたいな勘コツの精神に疑問を感じていた次第です。 同じ材料、板厚でも製品が変われば結果が変わってしまう事は良くある事です。もうすこし自分なりにデータを蓄積していきたいと思います。

関連するQ&A

  • アルミナイズ鋼板のスポット溶接について

    アルミナイズのメッキ鋼板のスポットで一つの製品で3枚合わせと2枚合わせのスポットをしています。3枚合わせの方は安定したナゲット5φ程度がでますが、2枚合わせの方が安定したナゲットが出なくて付きが悪く困っています。 溶接条件は同じで、板厚は3枚合わせがt=0.4、0.6、0.8 2枚合わせがt=0.4、0.6です。 一台のスポット機35KVAで作業しています。インバーター式でアップスロープは使っています。加圧力2.5キロです。 通電22、保持15、アップ3、電流9500 現状条件は一つの条件で生産したいです。 どなたか考え方、条件の見極めの方向性をアドバイスいただきますよう お願いいたします。

  • ウエルドナットのスポット溶接について

    ウェルドナットのスポット溶接の調整に(条件設定)手を焼いています、M8、M10ナットですが、内バリ?、中塵が出てタップでさらっています、初期加圧 25、電流10500A、保持5、通電サイクル13、加圧3,4kgで設定しています、良い条件がありましたら、アドバイスよろしくお願いいたします。 母材を書き忘れました、spcc板厚は2mm位です

  • メッキ鋼板のスポットにおけるチップ溶着について

    溶接条件 SPCH1.0mmを電流10000A・通電時間35サイクル・加圧力 200kgfでバックバー(銅板付)油圧専用機の為加圧力を上げることが出来ません。 スポット溶接するとチップが溶着し抜けてしまいます 電極もアルミナ分散強化銅ばど変更してみましたが効果がありません。冷却水周りも見直しました。 チップが溶着してしまう場合の処置など有りましたら 教えてください。

  • SECC t=1.2 プロジェクション溶接

    SECC-C20/20 t=1.2を2点プロジェクション溶接していますが、ナゲットがばらつき安定した生産ができません。溶接条件を変えてTRYを試してみたのですが条件が厳しく、電極のもちが悪いです。その条件もたまにつかなくなってしまったりして困っています。 プロジェクションの形状が悪いのでしょうか? 以下、諸条件です。 プロジェクション形状   高さ:0.9? 球R2.2   深さ:0.7? 球R3.2 溶接条件   溶接電流:20000A   通電時間:20サイクル   加圧力 :2.0kgf/cm2   初期加圧:60サイクル 私は金型担当なので溶接は詳しくないので、質問の要領を得てないかもしれませんがよろしくお願いします。

  • 抵抗溶接の溶接強度について

    抵抗溶接において発生する熱量は電流の2乗と電気抵抗と通電時間との積で求められ、それが溶接強度に影響される・・・この式から見ると溶接3大条件である電流・通電時間・加圧力に起因してくるのかと思いますが、加圧力は熱量にどんな影響を与えるのか(電気抵抗に影響するのでしょうか?) 又、通電時間はあまり長くすると良くないと聞いた事があるのですがなぜでしょうか?ご存知の方、ご教示の程宜しくお願い申し上げます。

  • めっき鋼板の溶接について

    以前のこちらの回答でめっき鋼板ではパルセーションを使って最初に亜鉛を焼失させて溶接する方が効果的とありましたが、 ?具体的に材質、板組みによる第一溶接条件、第二溶接条件、また予圧、冷却、保持時間の算出方法があるのでしょうか? ?自職場の問題で、チップ交換後すぐに、めっき鋼板3枚合わせ(SCGA270D-45V X SCGA590-45 X SCGA440-45  溶接電流10.8KA 22サイクル 加圧力2550N)でチップ抜けが多いのですが、加圧力OK等の実測Ok、、冷却流量OK2,2ℓ/min、面直OKでした。そこで パルセーションは効果的なのでしょうか?また、2回通電にしたい場合の条件の振り分けは現在の条件の割合からどのように算出すればよいのでしょうか? ?めっき鋼板の溶接について詳しく書いてある書籍もしくはメーカーHP等々をご存知でしたら教えていただけませんか? よろしくお願いします。

  • めっき鋼板のスポット溶接について

    我社で使用しているスポット溶接機はコンデンサ式を使用していて、ここ最近ジンコート材のスポット溶接をすることがあるんですが、溶け具合が安定しません。部品はジンコート材1mm同士で10打点でナゲットが形成されないことがありました。通電時間が容易に変更できないという理由からコンデンサ式スポット溶接機はめっき鋼板には不向きな電源方式なんでしょうか?  

  • スポット溶接について

    スポット溶接の溶着の確認をする場合タガネチェック、ナゲット径の測定等で確認すると思うのですが、もっと確実で、ライン作業の組み込める検査方法は無いでしょうか??ラインの中に組み込めるような方法を探しています。よろしくお願いします!! 

  • NUT溶接の溶接条件決め

    電流・加圧・通電時間の崖を把握し、 安全な溶接条件を見つけたいのですが、 どのような手順でどのようなデータを取ればよろしいのでしょうか?

  • スポット溶接の電極について

    スポット溶接の電極が溶接後、鋼板と付着してしまい、シャンクから抜けてしまうことを溶着というのでしょうか?もしくはピックアップですか?正しい定義はどちらなのでしょうか。 また、電極が付着してしまう課程、原因そして電極、鋼板との間にどんな科学的な現象がおこっているのでしょうか?メカニズムを教えていただけませんでしょうかよろしくお願いします。

専門家に質問してみよう