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SUS440Cの切削加工条件を教えてください
- SUS440Cの切削加工の加工条件について教えてください。
- 縦500×横450の板厚が6mmのプレートをエンドミルを使用して厚みを1mmまで削り込む加工を行いたいです。
- 切削水は水溶性を使用したいと思いますが、油性の方が良いのか、加工中に変形する恐れがあるか教えてください。
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440Cは、焼き入れされてなければ、そんなに神経質になる様な被削材質では無いハズです. 高炭素鋼なので、生でも硬いと言えば硬いですが、たぶん、304ほどに削り難くはないですね. 高クロム鋼なので、ねばいといえばねばいですが、ニッケルが無い分、304などよりは楽です. 基本的にオーステナイト系ステンレス鋼ほどの加工硬化は見られませんから、 一度滑ったらどうにも刃が立たない様な事も無く、低い送りでも意外と削れてしまいます. シンプルな高炭素高クロム鋼ですから、被削性はいわゆるステンレスという感じではないと思います. 鋼ですから、無茶な切削をしようとすれば変形はするでしょうが、 304みたいにグニャグニャした感じはなく、鋼としては変形し難い方だと思います. 冷却は水でも油でも構わないでしょうが、とにかくしっかりと量をかけてやる事ですね. 冷却が悪いと切り屑が変色してバネ性を帯びます. ビビリなどがなく、きちんと冷却されていれば、切削速度は結構上がるのではないでしょうか.
前の方々と重複する所も有りますが・・・ 加工による変形は切削時の抵抗が少なければ少ない程起こりにくいと思います。 各種工具形状にもよりますが工具径が小さい程それに合わせた加工条件になりますので切削抵抗も少なくなり、高速加工による高送り&低切り込みなら尚更少なくなると思います。 (他に指定回転数・送りの90%や80%にする等・・・) まあ、依頼品の完成時の要求品質がどのようになっているか不明ですので蛇足となるかもしれませんが・・・ 後は被削材の固定方法にも工夫が必要かもしれません。 被削材も最初から平面度が良い物ばかりではないので、多少歪んだ製品を 歪みの無いテーブルにシッカリ固定して加工し、加工後に固定解除すると元の形に戻った際にどうなるかはイメージできますよね? それと各種工具コーティングにより得意とする切削液が違う場合が有りますから、カタログで調べたり直接メーカーへ問い合わせする事も良いと思います。 カタログに材料が記載されておらず切削条件の判別に困った際は、材料の特性等類似項目等を読み実際に加工して条件を搾り出してみたり、使用予定工具メーカーへ使用条件等を聞いてみたりするのも良いのではないでしょうか? 様々な制約や条件等が有る事と思いますので自分で選んでみて下さい。
下記に加工例がありますが...φ8ハイスコーティングエンドミルで乾式でした。湿式なら油でも水でも、もっといけるはずです。 SKD11はよく削りますが、それより若干低めの条件でやります。 それと形状から、縦型マシンの場合、テーブルにベタ置きですね。 支持プレートを置いてクランプを避けて削り、その後クランプ位置を変えて削る方法です。これなら変形は多分大丈夫かと。 縦に置くと1mmまで削ろうとするとビビリ、変形のおそれがあり苦労します。 SUS440Cは焼き入れ前提の材料ですが、SKD11のように空冷でも可能とはならなくて、焼き入れ歪みが大きいはずです。 SKD11なら研削シロは0.25? それでは小さいかナと悩むところです。
KIYOHIKOさんの言うとおり、工具メーカーのカタログに推奨切削条件は載っていると思います。 当社ではSUS材の切削はしておりませんので、切削油の選定についてのアドバイスはできませんが、熱による変形を心配されるのでしたら、切削条件を落して加工するのが一般的です。 広くて薄いワークのようですから、切り込み量等を小さくして加工されてはどうでしょうか。
工具メーカーの、カタログに載ってませんか?
お礼
回答有難うございました。非常に参考になりました。 特に肉厚が1?と小さいの値なので、似たようなクランプの方法で加工を 行って行きたいと思います。 有難うございました。