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S45Cは焼入れして使うもの?
noname#230359の回答
普通焼入れして使うものですね。 既にご存じのように、SCの間にある数字が、その鉄に 含有するカーボン量%を示しているのですが、 カーボン量が多いほど(ある程度)焼入れした時の 硬度は上がります。しかし、焼入れしたままでは 脆い状態であり、通常は焼入れした後、焼き戻しをして (この時硬度も落ちるのですが)安定した鋼として使用します。 S45CとS60Cを焼き戻しまでして同じ硬度にした 場合、S60Cの方が、耐摩耗性・靱性その他おおよその 特性で良い方向に向かいます。 価格の話しで言いますと、カーボンが多いほど高価になります。 また、必要とする硬さは、作りたい部品が必要とする厚さの影響 もあります。厚いものほど負荷に対する強度もあがります。 ですから、鉄鋼材料として流通しているものは、S45Cなど は厚さ2?以上程度のものが多いです。 対してハイカーボンは、色々なケース(薄くしたい刃物・ 厚くても強度が必要な金型など)が考えられるものですから バリエーションも様々です。 S45Cの使用例をしては、例えば機械設備のパーツ・工具部品として 使われているケースが多いですね。 焼き入れが必要ない程度のものなら、高張力鋼板(SS400) などを使う方が、材料単価もさらに安価で、且つ焼き入れ工程も無い分、 はるかに良いでしょう。 注意したいのは溶接です。カーボンは、含有量が多いほど 溶接性が悪くなります。0.5%を越えると極端に悪くなりますので もっと強度が欲しいけど、やむなくS45Cに押さえる事も あります。 参考まで。
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