• ベストアンサー

焼き入れについて

どうして炭素含有量が多く、焼きいれした鋼は硬くなるのかおしえてください。地球上で最も硬いダイヤモンドも炭素でできているが燃やすとなくなってしまうと聞いたので焼入れすれば逆に脆くなるのではとおもっているのですが誰かおねがいします。

質問者が選んだベストアンサー

  • ベストアンサー
  • SortaNerd
  • ベストアンサー率43% (1185/2748)
回答No.4

まず、炭素が燃えるというのは、鉄の内部にある炭素は外の酸素に触れないので燃えることはないでしょう。 焼入れの効果の話をする前に金属の変形の話から入ります。 もし金属原子がきちんと格子状に並んでいたら力をかけてもほとんど変形せず、計算上今の数百~数千倍の強度になるといわれています。 それが計算より弱くなる理由は、格子がいたるところで狂っている(格子欠損)からです。簡単に言えば、四角形を隙間無く並べてあるところに三角形が混じっているようなものです。三角形の隣の四角形は形が狂ってひずみが溜まります。 そのような格子欠損のある金属に力をかけると、狂った格子の隣にある原子が、狂った格子の原子と手をつなぎ替え、格子の狂いが移動します。先ほどの例で言えば、「三角・四角」と並んでいたものが「四角・三角」となるようなものです。 格子欠損の移動はひとつの原子が手をつなぎかえるだけなので非常に小さい力で起こります。原子がきちんと並んでいたら原子の一列全部手をつなぎ替えなければいけないのでものすごい力が掛かるわけです。 一つ一つの格子欠損の移動は小さくても、金属中にはたくさんの格子欠損がありますから、いろんな場所の格子欠損が移動することで小さい力で大きな変形ができるわけです。 この格子欠損をなくせば硬くなるわけですが、残念ながら今の技術では不可能です。そこで次善の策として格子欠損の移動をしづらくするということがあります。 格子欠損が移動する先に異物があると、そこで原子が手をつなぎ替えにくくなるため抵抗となります。 異物は炭素などの別種原子であったり、金属の結晶粒の境界であったりします。 というわけで、炭素を入れたり、急冷によって結晶粒を小さくすることによって硬さが増すわけです。

takaaaa
質問者

お礼

ありがとうございます。説明が詳しくてよくわかりました。

その他の回答 (3)

  • ojisan7
  • ベストアンサー率47% (489/1029)
回答No.3

鋼は焼き入れすることにより、結晶構造がオーステナイト(面心立方γ鉄)からマルテンサイト(体心立方α鉄や六方細密ε鉄)に、組織の一部が相転移するために固く、もろくなります。オーステナイトよりマルテンサイトの方が固くなるのは、鋼の特徴です。(一般的に金属は、マルテンサイトの方がやわらかい) 

takaaaa
質問者

お礼

わかりました。ありがとうございます。

回答No.2

焼入れをした鋼は硬くなります。しかし、確かに脆くなります。引っ張るとあまり伸びずにすぐ千切れます(当然人間が加えられるような力ではありません)。 焼入れをした鋼を顕微鏡で見ると、笹の形をしたマルテンサイトという結晶ができます。 力を加えると笹のとがった部分にその力が集中します。するとその部分から壊れやすくなります。なので、マルテンサイトは脆いのです。その代わり鋼でもっとも硬い状態です。 実際に使うときは焼ならしという工程を経て、笹のとがった部分を丸くします。そうすると、硬さがあまり落ちずに粘り強くなります。引っ張ってもすぐ千切れずにすこし伸びます(それでもいつかは千切れますが)。

takaaaa
質問者

お礼

わかりました。ありがとうございます。

  • eqw-102
  • ベストアンサー率24% (93/381)
回答No.1

酸化アルミニウムの分子構造を破壊するのは困難です。(ハンマーで叩いても無理) これを破壊するには、加熱して還元。 酸素の無い空間で冷却せねばなりません。 鉄と炭素の化合物です。 炭素は、周囲の鉄と手をつなぎ、化合物になります。 炭素は、 ピンホールのように有るのではないです ムラ無く、ほぼ均等に浸透しています。 (画面が、濃い、薄いと言う感じ)

takaaaa
質問者

お礼

わかりました。ありがとうございます。

関連するQ&A

  • 浸炭焼入れ

    SCM435にて鍛造で部品を作成していますが、鍛造による表面の脱炭層が出来、焼入れが硬度が上がらないため浸炭焼入れを行いたいと考えています。しかし、私の認識ではSCM415、420等低炭素鋼は浸炭435の様に炭素量の多い物はズブ焼との認識があり、逆に高炭素鋼へ浸炭をすると 過浸炭となり脆くなるのではとの認識があります。 でも、聞くところによると435等炭素の多い鋼でも浸炭はしており、戻し 温度を高めでやれば腎性も上がり強いとの話も聞いたのですが実際のところ どうでしょうか?経験のある方の意見を聞かせてください。

  • 焼き入れと炭素含有量の関係について

    焼き入れ性が炭素含有量によってどう変化するか、教えてください。

  • 焼き入れと炭素含有量の関係について

    焼き入れと炭素含有量の関係を学校のレポートで書かなきゃいけないのですが、調べても分からなかったのでどなたか教えてください。

  • S45Cは焼入れして使うもの? 

    SC材。 例えば、S45C。このS45Cって一般的に焼き入れして使うものですか? それとも、焼入れしないで使うものなのでしょうか? 炭素含有量0.45%あるので、焼入れするには十分です。 勿論、硬さが必要なら焼入れすればいいし、必要ないなら焼き入れ無しで使えばいいのですが、一般的にはどういう使い方をしているのかしりたいです。 また、S45Cを焼入れしたときの硬さと、S60Cはどちらが硬いのでしょうか? 宜しくお願いします。

  • レーザ焼き入れ

    鉄鋼にレーザ焼き入れをした場合、焼き入れ深さと炭素量の関係は、 炭素量が増えると、深くなるという関係だと思いますが、これはどうしてですか?? 炭素量が多いほど、鉄鋼の熱伝導度は小さくなると思うのですが、このことと関係あるのでしょうか??

  • ジュラルミンの焼き入れ

    金属の熱処理について調べています ジュラルミンを焼き入れすると鋼などと違って、逆に硬度が落ちるそうですがどうしてそのようなことが起こるのでしょうか? どこを探してもわかりませんでした ご回答よろしくお願いします

  • 高周波焼入れについて

    初歩的な質問で恐縮です。 高周波焼入れする材料の前組織の違いによって同じ高周波の条件でも 焼入れ硬さが変化すると聞くことがあります。 パーライト組織や球状化組織、ベイナイトとパーライトの混合組織などで そんなに変化するものなのでしょうか?  小生の理解では焼入硬さは「炭素量に比例」と思っていますので、炭素量 が同じならば、高周波焼入れ後の硬さは変わらないと考えています。  ただ、高周波焼入れなので瞬間的な炭素の素地への溶け込みとなる分、組織 形態の違いで溶け込み速度が異なり、溶け込み不足が乗じて焼入れ硬度差が 生じるのではないかとも考えています。  しかし、実際に高周波焼入れ等の熱処理を行った事がないので、よく分かり ません。  高周波焼入れにお詳しい方、組織の違いで高周波焼入れ硬さに変化が実際に でてくるのでしょうか?

  • 片刃の焼き入れ時の反り

    出刃包丁やマグロ包丁のように鋼と軟鉄を鍛接した刃物を焼入れする前に、鋼が外側になるような反りを入れるのはなぜでしょうか。解説動画では焼き入れで鋼が縮むからと言っていましたが、焼き入れで鋼はマルテンサイト化して膨張するため、反りの向きが逆のように思うのですが。 https://youtu.be/Vc_puU9yyAs これの10:50からの部分です。

  • 焼入れについて

    焼入れの際,硬化能の小さい鋼(焼の入りにくい)には水による焼入れが一般的とききますが,硬化能の大きい鋼(焼の入りやすい)に油や空気ではなく,水を使うのはどうなんでしょうか?割れが発生しやすいんでしょうか?お願いします.

  • 焼入れ

    焼入れの際,硬化能の小さい鋼(焼の入りにくい)には水による焼入れが一般的とききますが,硬化能の大きい鋼(焼の入りやすい)に油や空気ではなく,水を使うのはどうなんでしょうか?割れが発生しやすいんでしょうか?お願いします.