日本のリベラルは共産主義のこと?新左翼?共産党は?

質問

最近，日本のマスメディアで，ニュースの解説者などが言っている，『リベラル，リベラル派』って，共産主義のことですか？新左翼のことですか？日本共産党とは，違うんですか？日本共産党は，新左翼ではないんですよね‥‥？昔あった，村山さんの社会党って，何処に行ったんですか？今の社民党ですか？日本の右派（タカ派）は，現在の，自民党や，幸福実現党ですよね‥？公明党（創価学会）は，何で，いつも，自民党に，くっついているんですか‥？ちなみに，幸福実現党（大川某氏創設）も，公明党（創価学会；池田大作氏創設）も，宗教団体ですよね‥？日本の現在の政党や，リベラルの意味などが，分かりにくいので，お詳しい方，よろしくお願いします m(__)m 。

回答No.8

ShirokumaX

佐藤健志さんという方がその辺のことをよく本に書いていらっしゃるのですが。
日本には、保守政党というものは存在しません。ここにまずびっくりして欲しいんですが。
「自由・平等・博愛」って言葉がありますが、生まれついて自由で平等で博愛の精神を持つ人間たちを望むままに活動させていれば、いずれは理想の社会ができあがるというのが現代における仮説なのですよ。
中でも「自由」を重要視するのが自由主義陣営。「平等」を重要視するのが共産主義陣営。その考え方に基づく東西の横綱がアメリカとソ連でした。
日本という国は、開国して明治になって以来、欧米先進国に追いつくのが至上命題で、そのため政府がしばしば強権的になりました。話をざっくり省きますがそれが行き過ぎて開戦して敗戦、その後のWGIPの影響や時代背景もあり、政府というのはない方がいいのだという雰囲気が社会に広まります。
「存在しない政府」で国がまとまる、しかも自由で平等な社会ができる。この夢はある意味共産主義に託されました。日本だけではありません。世界のいろんなところでこういう運動は起こりました。自由で平等を目指しているのだから自分たちはリベラルだ、というのがいまの「自称」リベラルの考え方なのでしょう。実は戦後の混乱期に「りべらる」というポルノ雑誌がありましてあんまりいい言葉ではなかったのです。最近でこそその影響はなくなりましたが。
日本の共産主義活動の極めて奇妙な特色があります。世界の共産主義者たちは、ロシア革命をお手本に打倒政府の運動を展開しました。共産主義では暴力革命も是とされますので、いろいろ血なまぐさい事件も起きました。しかし日本の共産主義者たちは「革命を輸入する」ことを第一に考えたのです。自分たちで政府を倒すのではなく、共産主義の理想を実現した大国に日本政府をやっつけてもらおうと。その「大国」はソ連だったり中国だったりしました。日本でも武力闘争をやろうとした勢力がなかったわけではないのですが、一部にとどまりました。ですから日本の共産主義者たちはひたすら日本を貶めてソ連・中国あたりを持ち上げれば日本の帝国主義者たち（要するに「アメリカ側」のことですね）を駆逐してくれるだろうから日本も共産主義化する、こういう考えでした。ですから日本の共産主義者たちは「世界で一番怠惰な革命を目指している」と言われました。
散発的な武力闘争のため、共産党は市民の支持を次第に失います。ですので闘争路線を放棄して平和的手段で運動を展開すると発表するに至ります（が、いまでも共産党の綱領には暴力革命が謳ってあります）。「うたごえ運動」などというものが展開されますが、歌うことが革命となんの関係があるのかということで「リベラル」で「タカ派」の人たちは共産党から分離して独自の運動を展開するようになります。これが「新左翼」です。
ところで、自由で平等な社会っていうものを考えてみましょう。社会の始まりは人と人とが出会うこと。まず2人になったとき、一緒に行動する必要があるのなら行動の方針を決めなければいけません。どっちが偉いわけでもないのですから、まあ順当に話し合いましょうか。リベラル派の考え方が本当なら、話し合うことにより間違いなくふたりともが完全に満足できる結論に至るはずです。しかし人間というのはそんなに簡単ではなく、たった2人でもどちらかが折れる必要があります。でもリベラル派は「話し合えば満足のいく結論が出る」というのが大前提ですから、満足のいく結論が出ない場合は、相手が「話し合い」という絶対正義を拒絶している極悪人だと考えるわけです。こうして自称リベラルの人たちの方が偏狭で暴力的という状態ができあがります。
嘘みたいな話ですが、新左翼ができたあと、いろんな派閥（セクトといいます）にひたすら分かれていくのはこういう理由です。結局彼ら新左翼は、肝心の打倒政府運動よりかつて仲間であった別セクトとの闘争の方が忙しくなります。新左翼の中での暴力沙汰なので「内部ゲバルト」略して「内ゲバ」と呼ばれました。ゲバルトというのはドイツ語で暴力のことだそうです。
自称リベラルが、いったん意見を違えると互いに憎悪むき出しになるというのはつい数日前に有田芳生議員が希望の党合流をほのめかしたときにTwitterで全く同じ図式が見られました。「安倍は今後10年総理でいいけど有田は潰す」と言った人がいるんです、実際に。
右派＝タカ派というのはいろいろ間違ってますね。釘バット構えた写真を人に見せるのが大好きなNさんという自称リベラルに「釘バット好きってことは右派ですか？」と聞いたらシメられると思いますよ。
上でも述べたように日本に右派＝保守はいません。少なくとも、政党としては存在しません。保守というのは「変化に対して慎重である態度」ですので、自由主義経済に基づいてガンガン社会を変えていこうという自民党の姿勢は紛れもなく急進派です。ただ、意見というのは相違があって当たり前、だからリーダーシップの存在も必要だし時には国内に向けても国外に向けても実力行使はやむを得ない、と冷静に考えられる分だけ「少しでも意見が違えば潰す！」という「リベラル派」よりは穏健だと思うんですが、どうですかね？
日本共産党と日本社会党は社会主義（≒共産主義）を目指しているのだから仲いいだろうと思われるかも知れませんが、実はお互いに反目しあってました。「少しでも意見が違えば相手を全否定」の行動原理から言えば当然ですよね。
社会党は自民党と連立政権を組んだときに党員の大反発を招き、多くの末端党員が離反しました。社民党と名前を変えましたがいまでは「誤差の範囲」の議席しか取れません。
公明党は、いつも自民党にくっついてはいません。新進党というのができて勢いがあったころにはなんの迷いもなく乗り換えてます。ちなみにこの新進党の結党大会は見る人が見るとわかりますがモロに池田大作の好みでできてました。
幸福実現党は、イタコ芸でおなじみの大川さんが池田さんみたいになりたいと思ってやってる政治ごっこじゃないでしょうか。議席もないし、評価の必要もないでしょう。
最後にもう一度確認しますが、リベラル派とは本来「自由」を根幹に据えた社会を作る考え方です。典型的にはアメリカの社会でしょう。アメリカ人に「リベラル・デモクラシーは不要だと思いますか？」と聞いて不要だと答える人はほとんどいないと思います。対極が「平等」を根幹に据えた考え方で、ソ連が典型でした。ですがこれはもう歴史によって「失敗した実験」だと結論されたのではないかと思います。
ですが日本では「自由で平等な社会はあり得る」という純粋ですが無知すぎる人々がいまだ覚めない夢を見ていて、共産主義を輸入すればそれが実現すると心のどこかで信じています。ですから「リーダーは必要」「時には強権的手段もやむを得ない」などの言葉に反発するわけです。
日本ではこれらの言葉に余計な色がつきすぎています。そろそろ整理するべきでしょうね。
なおお勧め書籍として冒頭に名前を出した佐藤健志さんの『ゴジラとヤマトとぼくらの民主主義』という本を挙げておきます。残念ながら絶版ですが図書館等にはあるかもしれません。この著者はその後もたくさん本を出していますが内容的には同じことの繰り返しのような気がします。繰り返さなければいけないほど日本社会が成長してないのかどうなのか。

お礼

ご回答下さり ありがとうございます m(__)m 日本の，1960年代～1970年代前半ですかに盛んだった，学生運動や，安保闘争，浅間山山荘事件などの，いわゆる，共産・社会主義などがブームになった，全共闘時代などを思い出しました..日本の国際空港である，羽田空港建設に際して，羽田空港建設などに反対した，新左翼の若者達などが，デモや，暴動を起こしていたとか‥‥当時は，アメリカと，旧ソ連や，中国共産党の，代理戦争でもある，ベトナム戦争なども有り，反戦運動なども，盛んだったらしく，日本の被爆者を中心とした，核兵器廃絶運動なども，有り，中国共産党の文化大革命など，革命思想が，流行っていて，日本の，当時の，インテリの若者達などの間でも，かなり，流行っていたようですね‥‥しかし，旧ソ連は，崩壊し，中国共産党も，人民服の支給を止め，一般の中国人の方なども，人民服を着なくなり，時々，習近平国家主席が着ていますが，資本主義経済などにシフトする中，いわゆる，バリバリの，共産・社会主義の国は，北朝鮮などに，絞られて来ましたし，北朝鮮は，拉致や，工作員など，まさに，ヤクザ組織のようです..以前，テレビで拝見した洋画；『レニングラード』でも，『共産主義でも 皆 平等ではない』というセリフがありましたが，確かに，共産主義国家にも，格差は，有りますし，差別も有ります..日本は，全体主義の，軍国主義国家などから，太平洋戦争敗戦後，アメリカの支援により，日本列島を，分断されずに，どうにか，立ち直り，やってこれましたし，様々な，アメリカ文化を取り入れ，日本人は，アメリカ文化が，大好きです..ただ はっきり アメリカに対して，日本政府が，意見を言ったり，主張したり出来ないのが，残念ですね‥‥‥

補足

すいません m(__)m ご回答者様への，お礼中の文章に，誤りが有りましたので，訂正致します..洋画；レニングラード→スターリングラード でした..