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自衛隊の次期戦闘機は米国製で今後数十年使うとは?

この戦闘機はそれほど価値のあるものなのですか。

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回答No.5

F35 は F4EJ の後継機ですが、その F4EJ は 1971 年に導入されて、当時の初期購入費は 20 億円、F35 は 2018 年に導入される予定で初期購入費は 100 億円……1971 年の大卒初任給が 4 万 6 千 4 百円で 2012 年のそれが 20 万 1 千 8 百円であることと比較すると「まぁ妥当な価格なのかな?」と……勿論、三菱重工が License 生産する頃は (当初の費用でも直接購入の 4 機と合わせて 6 機で 1200 億円余ですので License 生産機は 300 億円?) 倍以上の価格になるでしょうが、F4EJ も License 生産価格は最終的に 4 倍以上の 80 億円 (F4EJ 改は 120 億円) になりましたので、まぁ時代相応の価格かと……。 F35 の性能は実は他に比較のしようがないほど高性能なのですが、幸か不幸か一般人にはその高性能さがよく判らないところがあります(^_^;)。 一般人が戦闘機の性能を考える時は最高速度とか Radar の探知距離とか格闘戦時の運動能力の高さといったことを先ず第一に考えるもので、その点での F35 は、最高速度は F4EJ よりも遅く、Radar の探知距離は現行の F15CJ よりも短く、格闘戦時の運動能力も F15CJ とどちらが勝るのかよく判らないものですので、大抵の人がその能力に疑問を抱いてしまいがちです。 しかし戦闘機の最高速度というものは数分間しか使用できない After Burner によって得られるものであって M2.5 の最高速度を誇る F15CJ と言えども 10 分以上も M2 以上を維持できるものではなく、普段は M0.9 程度しか巡航できません。 一方 F35 は After Burner を焚いた最高速度こそ M1.6 程度に過ぎないものの使用時間制限のない巡航推力で最大 M1.2 強を維持できますので、いざ戦闘状態となった際には最高速度が勝る F15CJ と言えども常に超音速で飛行し続けられる上に Radar に殆ど映らない Stealth 機である F35 は侮れません……と言うより、多分 F15CJ では F35 に殆ど勝てないでしょうね。 当然ながら Mig23~31、Su27~35 では F35 に歯が立ちません。……X Band Radar に対する Stealth 能力を無効化できる L Band Radar を併せ持つ Su50 ならば F35 の強敵となるかも知れませんが、低周波の L Band Radar は高周波の X Band Radar よりも ECM で惑わせ易いものですし……。 Radar 探知距離は F15CJ よりも短い F35 ですが、そもそも Scramble 発進は AWACS 等の Radar 探知によって行われ、Scramble 機は AWACS 等に現場まで遠隔誘導を受けるものですので Radar を使用する必要がありません。 F15CJ は攻撃する際に Radar を On にする必要があり、その際に相手にこちらの Radar 照射を気付かれてしまうものですが、F35 は Radar を照射しなくとも AWACS 等の他機が照射した Radar 情報に基づいて攻撃を行えますので、相手は撃墜されるまで F35 の存在に気付かないままです。 この能力は Scramble で相手機に近付く際にも如何なく発揮されますので相手は Stealth 機である F35 の接近から身を躱すことはできません。 F35 と同じ第 5 世代 Stealth 機である F22 が空自の F15CJ と同じ米軍 F15C と 100 回以上も模擬空中戦を行って F15C は 1 度も F22 に勝てなかったという記録からも F35 が如何に優れた戦闘機であることが伺えます。 将来の空中戦は「有人機よりも無人機の方が有利」という時代になるでしょうが、Scramble 発進のような Delicate な任務は有人機を用いるしかありませんので、F35 のような超音速巡航 Stealth 戦闘機は必需品と言えるでしょうね。 また F35 は日本の F2 戦闘攻撃機のように対艦攻撃能力を持っていますので、空対空戦闘機としての第一線を退いても対艦攻撃機として運用し続けることができ、航法 System に Sea Skimming 航法能力を追加する等の Software Update を行なうとか、開発元の Boeing 社が構想しているようにいっそのこと無人攻撃機にしてしまうといった、更に高い付加価値を追加できる能力を持っています。 ……とは言え 42 機しか採用しないものですので数の上では日本の主力戦闘機とは言えず、共に 100 機以上配備している F2 や F15CJ の後継機が日本の主力戦闘機になるものですので、それまで「減損して行く F4EJ の穴を埋める繋ぎの戦闘機」に過ぎません。 後々 (第 6 世代戦闘機の時代) にも Update で使い続けることができる第一級の戦闘機としてはこれ以上に価値のあるものは他にないでしょうね。 空自は当初 F15CJ の後継機も視野に入れて F22 の導入を希望していたものの米国が製造を中止して販売も拒否してしまったことから F35 の導入を決めた背景があるのですが、その米国も製造を中止してしまった F22 の不足分を新規の戦闘機開発で補う必要が生じてくることから日本の次期主力戦闘機は米国との共同開発になる可能性があります。 防衛省次世代研究機である心神の試験が山場を超えて大出力 Engine 開発が始まればこの Engine と GE (General Electric) 社または PW (Pratt & Whitney) 社の次世代 Engine とを共通で選択できる第 6 世代戦闘機を日米共同開発する可能性は否定できません。 License 生産費、訓練 Simulator 費、運用中の修理交換部材費等々の費用を含めると数兆円規模の機材費となりますので、第 6 世代戦闘機を導入するまでの間、三菱重工等の日本の航空機産業を高い技術 Level に保つ環境を維持するためにも F35 は価値の高い航空機だと思いますよ。 まぁ主力戦闘機は 100 機以上導入するものでしょうし、その必要性があるような世界情勢にならないことには導入されるものではないでしょうが、その時まで日本の航空工業力を維持するための布石としては充分な価値を見出せる航空機ではないでしょうか。……第 6 世代戦闘機の価格は数百億円が当たり前になるのでしょうが、その頃には安価に感じられるようになった F35 の無人機を補うことで主力戦闘機の総数を 100 機以上にする一方、第 6 世代有人戦闘機の数を減らすという策も採られるかもしれませんね。 そうした先を見越した軍事、政治環境を考えると F35 を 42 機ほど導入し、第 6 世代戦闘機が開発された頃には支援攻撃機として運用するのは価値あることだと思いますが……。

kaitara1
質問者

お礼

お金とともに軍事的な条件も問題にあるのですね。

その他の回答 (4)

回答No.4

安部にとっては価値があるのでしょう。 しかもアメリカから押し付けられて買ってるだけです。 オスプレイも次期戦闘機もアメリカの数倍の値段でぼったくられてるって話です。 機体にじゃんじゃん予算を使うので、砲弾など買う金もなく戦争になっても十分に防衛できるほどの砲弾、ないそうですよ。

kaitara1
質問者

お礼

お金が諸悪の根源のようにも思えます。

  • GENESIS
  • ベストアンサー率42% (1104/2588)
回答No.3

価値があるというよりは必要だからです。 日本国近隣の軍事力に、譬え防衛という意味でも、同等またはそれ以上の戦力を持つ必要があります。その昔アメリカ軍を恐れさせていたゼロ戦も、今では当然勝ち目はありません。ちなみに陸自の最新式戦車10式は世界トップの性能だそうです。 自衛隊の戦闘機は、基本的に開発生産はアメリカです。ただ毎回全ての部品とかをアメリカから輸入するわけにも行きません。そこでライセンス契約を行い日本で生産しています(ライセンス生産)。F-4やF-15も同じです。日本の機種には”J”の文字が付きます。 さて、数十年使うということですが、あのF-4は配備からすでに45年経っています。でもさすがに機体自体はすでに限界に来ているようです。ライセンス生産ですのでライセンス料等々費用がかなり掛かります。たとえばF-4EJ改(改は改良型)の場合初期導入時は1機20億円掛かっています。新しい戦闘機はステルス性能等さまざまな機能が強化されています。当然開発にもかなり掛かっていると思われ、機体も高額になります。次期戦闘機のF-35Aは6機の購入で1249億円を計上するとか(1機あたり約208億円)。長く使わないと割が合いませんよね(そういう理由だけではないと思いますが…)。 戦闘機も導入して今までそのまま使っているわけではありません。何度か修理や色々な改良が行われています。最近の大きな改修は近代化です。F-4にしろF-15にしろ導入時の計器類等はアナログでした。それをデジタル化にして現代以降に対応させています。 国産戦闘機と言われているF-2ですが、アメリカのF-16をベースに日本で設計されています。ただ開発にはやはりアメリカが絡んでいます。でも日本には充分純国産を作る力はあると思うのですがね(MRJが心配ですが…)。

kaitara1
質問者

お礼

やはり最終的にはお金の話になるのでしょうか。

  • eroero4649
  • ベストアンサー率31% (10498/33016)
回答No.2

難しいですね。今、「空軍」という存在そのものが岐路に立たされています。 21世紀の戦争というのは20世紀の二つの世界大戦のような正規軍と正規軍が正面衝突して総力をあげて決戦するという戦争ではありません。テロリストとの間のゲリラ戦のような地味な戦争です。こういう時代に、空軍特に戦闘機の出番がありません。テロリストは戦闘機はもちろん、空軍兵力そのものを持たないからです。 だから戦闘機同士がまともに空戦をした最後の大規模な軍事紛争は1982年のフォークランド紛争だと思います。1991年の湾岸戦争は空戦があったといってよいものか。 それに加えて、近年はドローン型の無人機が急速に発達しています。無人機の最大のメリットは、パイロットが死なないことです。空軍戦力にとっては機体そのものよりパイロットのほうがよっぽど貴重なのです。一人の戦闘機パイロットを育てるのに、それこそ何億円もかかりますからね。また高い高いというたところで、無人機はステルス戦闘機よりはるかに安価です。撃墜されたって物質的ダメージしかないので、そこまでステルス性にこだわらなくていいからです。 AIが更に発達すれば、どんどん無人機にとって代わられると思います。 ただ何十億円、何百億円というお金が動くのは、それを製造するメーカーや商社などの中間業者にとってはそれだけの規模のビッグビジネスだということもできます。100億円ならマージン1%でも1億円ですものね。 そのおこぼれにあずかれる人たちにとっては、価値のある存在だと思います。

kaitara1
質問者

お礼

すべてお金なのですね。

  • SPROCKETER
  • ベストアンサー率26% (2027/7573)
回答No.1

 防衛力しか必要としないはずの日本に、なぜステルス性能を持つ戦闘爆撃機が必要かという疑問がありますよね。  ステルス戦闘爆撃機というのは、敵国のレーダーに探知されずに攻撃目標を爆撃する為に開発された機体で、偵察・迎撃・戦闘には必要が無い機能であるはずです。  ステルス戦闘爆撃機を保有するようになると、レーダーに映らないのを良い事に、敵対国の領空内に侵入して偵察活動をおこなう事件が多くなり、撃墜されて責任の擦り合いになる危険も考えられますね。  米国の国防戦略が変わって、ステルス機しか作らなくなったので、日本の防衛も同じ政策に変えた結果、本来は運動性能さえ良ければ足りるはずの迎撃戦闘機が不要な機能満載の機体に変わり、防衛政策まで変わる結果になっているように思います。  ロボット兵器へ軍事力の基準が変わっている現在、有人兵器しか購入しようとせずに、世界の趨勢から取り残されていくばかりの日本の防衛政策に不安を覚える人も多いのではないかと思います。  今では偵察飛行なんて、ラジコン飛行機ぐらいの遠隔制御ロボット偵察機で足りる時代で、数百億円をするF35を買う理由はどこにもありません。防衛費の無駄遣いの為の出費でしょう。  高性能なF22を購入しようとして断られ、やむなくF35を購入する結果になったわけで、今では中国でもF22のコピー生産機を製造している状況なのに、時代錯誤な印象が拭えません。  役に立たない防衛力整備の為の無駄遣いが増えるだけなのを証明した形でしょうね。

kaitara1
質問者

お礼

どこかおかしいように思えますね。

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