日本の報道メディアの誘拐事件に関する内外の対応格差は何が原因なのか？

質問

• 日本政府および都道府県警察管轄下で誘拐事件が起きた場合、警察から報道自粛要請があり、報道機関は人命尊重と状況提供回避を優先し、一旦は報道を中止する。
• しかし、海外で誘拐事件が発生すると、報道機関は事件解決を待たずに政府の対応を官房長官に質問し、犯人側に日本政府の動静が伝えられる。
• 日本の報道メディアの誘拐事件に関する内外の対応格差は、警察からの報道自粛要請の有無に原因があると考えられる。

回答No.10

23tomo-u

まず相手は国ではないので明確な窓口がありません。
「おれがイスラム国の広報担当だ」と言って出てくるわけではありません。
相手は四国と九州を合わせたぐらいの大きさの
場所に(兵士だけで)何万人かいて逃げたり隠れたりする必要もありません。
支配権のイラクのモスルや、シリアのラッカ、アレッポなどは
あちらでは大きな街なので一般市民も多数います。
また他国ですし(イスラム国はあの一帯は自分等の支配権にしてますし)、日本の警察がその中で潜入調査をするわけにはいかないですし、
仮に入れてもばれたら人質になって殺されますし、72時間という時間では到底なんともなりません。
軍事力で介入しているアメリカでさえ衛星を使って人質救出作戦を実行しましたが失敗しました。

日本としてはまず交渉のチャンネルを開くことで、
どこにいるかわからない相手に
日本は話をしようとしている、
ということを伝えなければいけないため、
むしろ大々的に報じる必要があります。
連絡がとれないと何にもなりませんので。

そしてそのやり方はイスラム世界でポビュラーなのは、
関係する部族長や宗教家に話を通してもらうことです。
向こうは宗教や部族間でのつながりが強いため、
イスラム国の人間でなくても同じ宗教の偉い人や部族長を通してコンタクトをとるのは当たり前のようになっています。
それ以外にチャンネルがないんで。

ここで間違ってはいけないことはその「内容」です。
内容が報道関係者にわかってしまうと、
デリケートな話でも雑にメディアに乗り
誤解を与えてしまうかも知れません。

なので日本は今、イスラム国と話し合いを望んでいる、
というのは知られていい事実です。
(内容は伏せて)

アメリカ・イギリスは「テロとは交渉しない」
というスタンスですが、
日本は「交渉する」というスタンスです。
交渉する＝身代金を払う、というわけではないですが、
代替え案が必要になります。
そういったものは報道自粛の必要があり、
そもそも外部には伝わらないものです。

お礼

犯人は日本のメディアを通じて、日本国中が犯人の動静に注目している事を知り（確認でき）さぞかし満足したでしょうね。