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設計における地震への考慮

今、建築における設計の真似事な様なことをしています 有り体に言えば アシスタント なのでしょうか、 やってて気になったのですが、 「地震への考慮」って、 どの位の強度見積もりが 求められるのですか? 仮設に対して、何G位を 縦、横に、各々含むべきか ご教示頂ければ、幸いです。 どうぞ宜しくお願い致します。

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回答No.2

日本の建築基準法で求められる、建築の構造設計における地震に対する基本的な考え方は、 ・まれに起こる地震に対して構造の主要な部分に著しい損傷がないこと まれに起こる、とは建物の耐用年数50年程度の間に1回は遭遇するであろう大きな地震のことです。この場合でも、大規模な補修を要する損傷が柱や梁に生じないこと(損傷)が求められます。これを、一次設計(許容応力度計算)と呼びます。 ・極めてまれに起こる大地震時にも建物が致命的な壊れ方をしないこと これは、数百年に一度起こるような地震が起きた場合でも、避難する間もなく人命が失われるような脆性的な壊れ方をしない(倒壊防止)という意味です。鉄骨が破断したり、建物が転倒したり、床が崩落するような事態は許容されません。これを二次設計(保有水平耐力計算)と呼びます。 このような2段階の性能を実現するため、実際に色々な力を加えてどのような壊れ方をするのかを計算するのが構造計算です。 具体的には、建築基準法施行令88条2項で定められている地震力の1.0倍の地震力に対して「損傷防止」を行った場合は耐震等級1、1.25倍の地震力に対して損傷防止を行った場合は耐震等級2、1.5倍の場合は耐震等級3となります。 同様に、88条3項の1.0倍・1.25倍・1.5倍の「倒壊防止」が耐震等級1・2・3となります。 学校などの避難施設となる可能性のある建物は耐震等級2、災害時の拠点となる防災センターなどの場合は耐震等級3が求められます。 この他にも、実際は本棚が倒れてきたりバルコニーが取れてしまったり窓ガラスが割れて飛散するという人命に関わる事故が起きる可能性がありますが、これは個別に細かく見ていくしかありません。 近年問題になっているのは天井の落下事故です。天井は躯体に比べれば格段に軽い部材で、意匠設計者(いわゆるデザイナー)が特に深く考えず設計していたのですが、落下して人にあたったら簡単に死ねる程度の重さがあります。こういう2次部材に対しては、構造設計者も積極的に設計に関わる必要があります。 また、超高層ビルや巨大プラントでは長周期地震動による被害が起きたり、免震構造の建物では通常とは全く異なる挙動をするため、一般的な手順では計算できません。こうした場合は、構造設計の専門家会議に諮り審査を受けなければなりません。 人の命と財産に関わる大事な仕事です。がんばってくださいね。

Nouble
質問者

お礼

迅速なご回答に痛み入ります。 有り難うございます。 現在の対象物件の立地が 普段から頻繁に 地震に曝される地域なのです。 仮設といえども 例えば 鉄筋組の折や、 コンクリート打設施工中などは、 施工される方が仮枠支補の上に 乗られるものと思います。 この際に 地震に襲われたら… 私の計算で、 彼の方々の 安全が保たれるのか、… 私の算出する 仮設材に対する必要強度は 十分なのか… 心配です。 如何でしょうか、 どのようにすれば 彼の方々の安心を、担保出来るでしょうか? 彼の方々の信頼に、答えられるでしょうか? お教えください。

その他の回答 (2)

  • kkanrei
  • ベストアンサー率23% (84/357)
回答No.3

No.1です。 どのような仮設構造物か知りませんが、仮設中に阪神淡路大震災、または東北地方太平洋沖地震クラスの地震が起きるとは考えにくいので、しばしば発生する震度4程度の地震に耐えられるようにすればいいと思います。 土木業界では前者をレベル2地震動、後者をレベル1地震動と言います。 レベル1地震動は鉄道総合技術研究所ないし土木学会で販売していたと思います。(耐震基準を買うとセットで付いてくる。) レベル1地震動を使って、【地盤応答解析】をして得られた地表面galを使って、設計震度を出すというのがいいのではないかと思います。

Nouble
質問者

お礼

有り難うございます

  • kkanrei
  • ベストアンサー率23% (84/357)
回答No.1

私は建築でなく、土木構造設計をしています。 それも地下鉄の構造設計です。 地下鉄の話をすると、以下の手順で耐震設計をします。 1.構造物建設地点の土質調査をする。 2.土質調査で判明した硬い地盤(深く掘れば必ず出てくる)に地震動を与える。【地盤応答解析】   注)地震動は、阪神淡路大震災で得られたポートアイランド波を各地方の活断層に合わせて、補正したものを使う。 3.地下鉄築造箇所の地盤の変位が【地盤応答解析】で得られるので、それを地下鉄に与える。  地下鉄は長方形が、ひしゃげたひし形になる。 4.ひしゃげたひし形になっても、地下鉄が致命的な崩壊に至らないことを確認する。 つまり、「何G位を与える」というのは阪神淡路大震災前の震度法による設計の話で、いまでは【地盤応答解析】をしなければならない。 簡易な耐震設計なら、【地盤応答解析】で得られた地表面加速度を用いて設計すればいい。 ただし、仮設構造物は耐震設計対象外です。もちろん、その仮設構造物の崩壊が人命に影響するなら、耐震設計をしておくべきです。 参考まで。

Nouble
質問者

お礼

迅速なご回答に痛み入ります。 有り難うございます。 現在の対象物件の立地が 普段から頻繁に 地震に曝される地域なのです。 仮設といえども 例えば 鉄筋組の折や、 コンクリート打設施工中は、 施工される方が仮枠支補の上に 乗られるものと思います。 この際に 地震に襲われたら… 私の計算で、 此の方々の 安全が保たれるのか、 心配です。 私の算出する 仮設材に対する必要強度は 十分なのか… まず、真っ先に 施工、安全創造の、 メインプレーヤーの方々に 安心して就労頂ける環境を 担保したく思うのです。 仮設は、確かに割と直ぐ 撤去されますが 工期期間内には 凡そ必ず何処かにあり、 ほぼ必ず常に 施工員の方々が、 関わられているものと思います。 故に人命が 常に関わるものと思います。 と、なると やはり仰られる通り 仮設にも耐震が求められる そんな気が 私もするのです。 で、 其の際の 見積もりは 地盤改良後の強度次第 と。言うことなのでしょうか?

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