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※ ChatGPTを利用し、要約された質問です(原文:「長い物には巻かれろ」は、元は中国の伝説から?)

長い物には巻かれろは、元は中国の伝説から?

dayoneの回答

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  • dayone
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回答No.4

こちらこそ、よろしくお願い致します。 何時も新鮮な刺激をいただき感謝しております^^ No.2&No.3投稿の勝手な申し出、誠に申し訳ございませんm(_"_)m 中国の俚諺(故事成語・故事成句・四字熟語・他)などにつきましては、 例えば『淮南子(巻十八・人間訓)』の中の「塞翁馬」の話に基づいて 後世の煕晦機が詩文で「人間万事塞翁馬、…」などに変化するパターンもありますが、 ふつうは「完璧/城不(L)入臣請完(L)璧帰(L)趙」などのように 原文の一部がそのまま残るのが通例のように思います。 その観点で『唐傳奇』「<<蔣武>>裴铏」を捉えた場合、 全体を見れば「象(の依頼)に巻き込まれれば良いことがある」話ではありますが、 原文から一部を抽出となりますと 「…象骨與牙,其積如山,于是有十象,以長鼻各卷其紅牙一枚,跪獻與武,武受之,…」 この場面の一部になると思いますが、どうも決め手がありません。 何より上記のフレーズを使った俚諺は中国・日本ともに見当たりません。 また、『唐傳奇』「<<蔣武>>裴铏」に限らず、ほかを当たって見ましても、 「長いものには巻かれろ」の字(長・物(者)・巻・捲など)が使用され、なおかつ、 2種類の意味の何れかに当てはまる中国の俚諺は見つかりません。 (限られた範囲内に過ぎませんので、存在しないとまでは言い切れませんが) あと、前記の字のほか「象」「鼻」などまで範囲を広げて、 前掲『全訳漢辞海/三省堂』『漢語新辞典(故事成語索引)/大修館書店』のほか、 「SHARP電子辞書版『故事ことわざ&四字熟語』」、『新明解四字熟語辞典/三省堂』 など手元の辞書類で調べてみましたが、該当事例はありませんでした。 なお、「2種類の意味の何れか」から離れたとしても、 「象」字を含む俚諺は意外と少ない様子も伺えます。 以上 途中ではありますが、No.2&No.3投稿と此処までの事を纏めて見ますと、 2種類の意味の何れかを問わず、『唐傳奇<<蔣武>>裴铏』であれ、 また「提示伝説」には別個の古典書籍が存在するものと仮定しても、 何れの場合でも直接「長いものには巻かれろ」(字句を含む)に繋がる中国側の俚諺が 確認出来ない以上は、『唐傳奇』「提示伝説」ともに中国俚諺とは無関係と考えざる得ません。 また、○私の実践中国語(11)日中成語・ことわざ http://www.toho-shoten.co.jp/business/gakushu/jissen/jissen11.html の<日中成語・ことわざ対訳>によれば、「長い物には巻かれろ」は 「大树底下乘荫凉。依附权势最保险」だとか。 その結果、日本側の俚諺調べに移ることになりますが、 例えば『俚諺大辞典/中野吉平/東方書院/昭和8』 http://kindai.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1453041/340 <340/768>(663頁中段) ・【長い物には巻れる】・【長きには巻かれよ、太きには呑まれよ】の2項目の解説文中には、 〔孟子〕の「小固不可以敵大」「以小事大者畏天者也」などを類似例として 取り上げているところをみますと、これらも「『唐傳奇』「提示伝説」ともに 中国俚諺とは無関係」の一つの傍証にはなるかもしれません。 それよりも気になるのは、【長きには巻かれよ、太きには呑まれよ】のフレーズ、 1645(正保二)年刊とされる松江重頼編の俳諧書『毛吹草 二』の中に 「ふときにはのまれよ ながきにはまかれよ」が見出せます。 (※ただし、下記の出版書写年は残念ながら1672年のものです。) 『新版増補 毛吹草.巻1-5/重頼[編]/寛文12[1672]/西沢太兵衛、洛下』 http://www.wul.waseda.ac.jp/kotenseki/html/he05/he05_02925/index.htmlhttp://archive.wul.waseda.ac.jp/kosho/he05/he05_02925/ <17/37>左側(二の十五丁表/左端2行) http://archive.wul.waseda.ac.jp/kosho/he05/he05_02925/he05_02925_0002/he05_02925_0002.pdf 上記の『毛吹草』(1645年刊)の時点には既に 「太きには呑まれよ 長きには巻かれよ」の俚諺が存在したことは確かなようですが、 これは「太きには呑まれよ」と「長きには巻かれよ」とが元々別個のものが対になったのか、 元々一つなのかも定かではありませんが、 これ以上遡るのはド素人の私には荷が重過ぎます(><) ところで、果たして「長いものには巻かれろ」が日本独自の俚諺と仮定した場合、 象が関係した言葉として解釈可能なのかを考えてみますと、 たぶんきっと、既に御存知で熟読済の論文資料かとも思いますが^^ ・「明治前動物渡来年表/磯野直秀」 『慶應義塾大学日吉紀要.自然科学.No.41(2007.3)』(p.35-66) http://koara.lib.keio.ac.jp/xoonips/modules/xoonips/detail.php?koara_id=AN10079809-20070331-0035 「応永15(1408)」「天正3(1575)」「慶長2(1597)」「慶長7(1602)」の4例では、 一般人の目に触れる機会は少なかったように思いますが、 「享保13(1728)●6・13到着~寛保2(1742)●12・12死」の広南(現ベトナム)からのインドゾウ 牡1頭(7-21歳)」に関しましては、長崎から江戸までの陸路行程とその後の経緯を考えれば 一般人が目に触れる機会は相当多かったと思います。 http://record.museum.kyushu-u.ac.jp/wakan/wakan-jin/page.html?style=b&part=18&no=10 ただ『毛吹草』(1645年刊)を基準にしますと、直接象を見た上での俚諺では無い可能性が高く、 また書籍の文字・図会等の情報から象をイメージしての余地は残りますが、 「太きには呑まれよ」のフレーズが邪魔をして先に進めません(><) だからと言って、安易に「蛇」の道を選択するつもりもありませんが^^ 仮に「象」などのような即物的な物ではないとすれば、 前出『俚諺大辞典/中野吉平/東方書院/昭和8』の 〔米谷漫筆〕「禅僧曰、三界を一つに丸め呑む時は、…」の如く、 莫として掴み所のない長く太く大きい或る種得体のしれない 観念的な事を指すのではないかとも… 段々と収拾がつかなくなって来そうなので、 ここらあたりで一区切りとさせて頂きますm(_"_)m 以上 少しでも疑問解消の糸口に繋がれば幸いです^^

kouki-koureisya
質問者

お礼

この質問の回答のために貴重な時間を割いて下さって誠にありがとうございます。 ドンピシャの解答を得ることができれば、それはそれで嬉しいことですが、自分がかなり調べて質問している場合、あっさりと解答されると正直言って自分の不甲斐なさにがっかりすることもあります。 今回の質問では、正解に近付けそうで近づけない状態が続いていますね。dayone様には申し訳ないですが、私としては、提示されたURLがとても面白くて、それを精読して新しい知識を吸収できたので、十分満足しています。 もちろん、dayone様の途中経過・結果にも満足しています。 (1)>途中ではありますが、No.2&No.3投稿と此処までの事を纏めて見ますと、 2種類の意味の何れかを問わず、『唐傳奇<<蔣武>>裴铏』であれ、 また「提示伝説」には別個の古典書籍が存在するものと仮定しても、 何れの場合でも直接「長いものには巻かれろ」(字句を含む)に繋がる中国側の俚諺が 確認出来ない以上は、『唐傳奇』「提示伝説」ともに中国俚諺とは無関係と考えざる得ません。 “中国俚諺とは無関係と考えざる得ません”説に納得しました。 (2)>その結果、日本側の俚諺調べに移ることになりますが、 例えば『俚諺大辞典/中野吉平/東方書院/昭和8』 ・【長い物には巻れる】・【長きには巻かれよ、太きには呑まれよ】の2項目の解説文中には、〔孟子〕の「小固不可以敵大」「以小事大者畏天者也」などを類似例として 取り上げているところをみますと、これらも「『唐傳奇』「提示伝説」ともに 中国俚諺とは無関係」の一つの傍証にはなるかもしれません。 なるほど! 孟子の「小固不可以敵大」等を類似例として示していることから、“中国俚諺とは無関係”の一つの傍証にはなるでしょうね。「衆寡敵せず」「寄らば大樹の陰」など似通ったフレーズがありますが、「長い物には巻かれろ」ズバリは出て来ないですね。 (3)>それよりも気になるのは、【長きには巻かれよ、太きには呑まれよ】のフレーズ、 1645(正保二)年刊とされる松江重頼編の俳諧書『毛吹草 二』の中に 「ふときにはのまれよ ながきにはまかれよ」が見出せます。 大いに気になります。 江戸幕府が安定し、封建制社会のしがらみの中で、「長きには巻かれよ」思想が多くの人びとにまん延していった、と想像して自己満足しています。 それにしても、早稲田のアーカイブの資料を隅々まで読まれたのですか。 そんなところにこのフレーズがあると目星を付けられたのですか、そして、探し出されたのですか、驚愕しています。 私の思いつきの質問にこんなにまで真剣に取り組んで頂いて誠に恐縮です。 ありがとうございました。 この「お礼」を書いている途中にNo.5のご回答を受け取ったようです。 まだ、No.5は読んでおりませんが、取り敢えずNo.4のお礼を申し上げます。

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