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脳の機能が入れ替わることはありえるか?
TANUHACHIの回答
動物の脳をパソコンのパーツなどに比定したならば、上記や♯3の方の見解も成り立つとはいえますが、そうした考え方を突き詰めていきますと「ゲシュタルト崩壊」にも繋がりかねないといえます。 「ゲシュタルト崩壊」とはある事象の「部分」に着目するあまり、その対象を「全体像」として認識し得なくなる病態を称します。 「バラの花は赤い」といっても、そのバラの花が「赤い」とは、「どの様にして」判るのでしょうか。化学分析するならば、バラの花片の細胞や色素を調べることで「その要素」を説明することも可能ですが、それは「その色素の分子配列」などがどの様に並べば「赤色」の説明でしかありません。 その「バラの花の色」と「別のものの色」が似ていたり同じであったりしたならば、色としての価値は同じものであるといえます。これが「認識」と呼ばれる作業の一つの形です。 人間の頭脳は生物としての生命維持活動を司ると同時に認識を司る役割も果たしています。そこには「記憶」「累積」「分析」「類推」「判断」「表現」などの複雑な領域が同居しています。そしてその「認識の方法」にも「経験則」もあれば「それ以外の方法」もあります。 職人や宗教の世界では、秘伝や奥義などの形で親方や師匠が「これと決めた」弟子のみに技を伝授するスタイルも確かにありました。けれどもそれと「パーツの入れ替え作業」的な認識とは明らかに質的な隔たりもあります。 もしオカルト的な意味、もしくは質問者の頭の中でそのような言葉が聞こえるようでしたら心療内科の受診をお勧めします。
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