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弱酸由来の陰イオンが完全に反応するのはなんで?
ものすごく単純な質問で申しわけないのですが、 弱酸塩に水を入れると たとえば、 CH3COO^- + H2O → CH3COOH + OH- のように反応しますが、この理由はなんでしょうか。 酢酸は弱酸とはいえ、多少は電離するので、 CH3COOH → CH3COO^- + H^+ となるので、多少はCH3COO^-が残るはずだから、 一方的な変化ではないと思ったのですが。
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>酢酸は弱酸とはいえ、多少は電離するので、 CH3COOH → CH3COO^- + H^+ となるので、多少はCH3COO^-が残るはずだから、 その通りです。酢酸の電離定数は2.0×10^-5くらいですので、 0.1mol/Lくらいだと電離度は0.014くらいです。 だいたい、100個の酢酸中に1~2個しか電離していません。 しかし、酢酸ナトリウムを溶かすとNaの強い電離能力によって、 ほぼ全ての酢酸ナトリウムが電離します。 CH3COONa → CH3COO- + Na+ すなわち、100個の酢酸ナトリウムがあれば、ほぼ100個が 電離します。ですから、CH3COO-も100個になります。 しかし、上記のようにCH3COO-イオンは多くが存在できない イオンなので水からH+をとって酢酸に戻ろうとするのです。 CH3COO- + H2O → CH3COOH + OH-