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糖尿病は最後の最後まで血糖は上がりますか
糖尿病は重くなるとやせてきますが、それでも血糖は高いままなのでしょうか。
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病気解説の本などには、低血糖・高血糖・インスリンなどの用語解説が出てくる。しかしながら、体の仕組みから順を追った説明がされていないために誤解も生じやすいかと思います。 インスリン本来の働きは血糖値を下げるためのホルモンではなく、血中の糖分を細胞内に送り込んで「エネルギー産生」させるホルモンです。そうして糖がエネルギーに変換されるために、結果として血糖値が下がるわけです。 車のエンジンに例えるならば、ガソリンタンクに燃料が注入されて、ガソリンが送油管を経てピストンバルブを開き、ピストン内にガソリンを送り、圧縮・爆発・排気を繰返して運動エネルギーを生み出しますね。ガソリンがタンク内にあるだけでは車は走れないのです。 人の体も同じで、糖が満たされただけでは体は機能しません。糖をエネルギーにする為の最初の仕事は、インスリンが細胞内に糖を導き入れることから始まる。しかしそれでも、糖が細胞内に入っただけではエネルギーに変換されない。 細胞に入り得た糖は細胞内小器官のミトコンドリア内で、果糖→ピルビン酸→アセチルCoAへと代謝されてエネルギー産生回路(TCAサイクル)に入り→クエン酸→イソクエン酸→・・中略・・→リンゴ酸→オキザロサク酸へと8つの代謝を受けながら、その度にATPと云うエネルギーを作り出す。 人はATP(アデノシン三リン酸)無しには生きることができない。 此処に至る条件としては、備蓄の糖、糖新生を含めて"糖"が血管内を流れていること、インスリンが働くこと、代謝の度にビタミン類(ビタミンB1・B2・B6・ナイアシン・パントテン酸・酸素など)が消費されること、が条件となる。つまりこれらが欠乏すると、体の機能に変調が起こる訳です。 糖の欠乏、インスリンの枯渇はNo5に記した「ケトアシドーシス」に陥り、また、ナイアシンやビタミンB1の欠乏は「乳酸アシドーシス(ピルビン酸に変換されずに大量の乳酸が発生して酸性血液となり、易疲労・意識混濁・失神・昏睡・死)に陥ります」 > 本当に血糖が低いわけではないので、脳などは潤沢なグルコースを使えますから失神のような低血糖発作にはならないと思いました。 < 血管内に糖が溢れてもそれは細胞外のことであり、神経細胞、脳細胞内にもインスリンが働かなくてはエネルギーを作り出す第一条件すら満たされず、インスリン枯渇の終末像は「死」です。 補足として付け加えておきます。40mg/dlにもなった低血糖時でも、インスリンは2~3μU/ml 程度は分泌されています。因みにインスリン基準値は1.7~10.4μU/ml です。 低血糖になってもインスリンは分泌されています。その理由は、生命維持のためにです。
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- hatuyuki12
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運動療法を調べた方が効果がありますよ 食べ物の制限がきついのはわかりますが 電波をまき散らすのは迷惑です
お礼
質問の仕方が悪かったようです。ご意見ありがとうございました。
- hatuyuki12
- ベストアンサー率11% (29/242)
薬物治療を行っている場合か行っていない場合かがこの質問ではわかりません 薬物のコントロールを行っていない患者さんが (しかも重度) 自己慰安のために質問しているのであれば 社会的には反社会的行動と言わざるを得ません
補足
糖尿病の効果的な予防法を知りたいと思っています。インスリンが出なくなってしまうと糖が利用できなくなるというのではなく、むしろ体の中に蓄えられているグリコーゲンや筋肉や脂肪が浪費されてしまうのではないかと思ったのです。私個人としては薬物に頼らないでも大丈夫なように前もって注意するために正確な糖尿病の姿を知ることが大切だと思っています。
- higegie2
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神経細胞、脳細胞内にもインスリンが働かなくてはエネルギーを作り出す第一条件すら満たされず・・・と云う記述には間違いもありました。訂正します。 記憶回路を受け持つ「海馬」にはインスリンレセプターが存在し、また血糖コントロールホルモンとして知られるインスリンについて、最近新たな知見が集まってきました。インスリンは脳にも移行し、脳細胞にはインスリン受容体があり、PNAS(国立科学アカデミー誌)の電子版に拠れば、インスリンは学習と記憶に重要な役割を果たしている、との記述があり、脳全般にもインスリン依存性があると理解してしまった所為です。 http://d.hatena.ne.jp/appleflower/20090208/p1
お礼
素人にはもったいないほどの最新情報をいただきありがとうございます。社会的に活発なひとで糖尿病になる人もいるので、尿酸が脳を刺激するという説を思い出しました。
- higegie2
- ベストアンサー率62% (169/270)
> 低血糖の状態であるかのように反応 < 全くインスリンが出なくなった糖尿病患者の場合、血糖値は限りなく上がり、糖尿病性アシドーシスと云う病態 (糖をエネルギーとして使えなくなるために、エネルギー源として脂肪酸を活用するので、酸性血液になる) に陥り、意識混濁・失神・昏睡がおきるようになります。←まるで、糖尿病治療の医原性低血糖のような症状と感じられるかもしれません。 この状態を「低血糖の状態であるかのように反応」と表現されたのでは? と理解しました。 私の受取り方に間違いがあればご指摘下さい。 糖尿病の日常的な苦しみ、対応法、等々で模索されているなら具体的に記して頂ければ、質問者さんと一緒に考えることも可能かと思います。
補足
早速ご丁寧にご教示いただきありがとうございます。私なりに考えていたことをもう細かく書かせていただきます。まず低血糖のようにと書いたのは、健康体の場合インスリンが出ないのは血糖が低い時だと思ったからです。糖尿病の場合必要なインスリンが分泌されていないと体はインスリンが出ていないのだから体は低血糖なのではないかと「錯覚」したようなことにならないかということです。しかし本当に血糖が低いわけではないので、脳などは潤沢なグルコースを使えますから失神のような低血糖発作にはならないと思いました。
- higegie2
- ベストアンサー率62% (169/270)
食後高血糖と糖新生について誤解されていますね。 II型糖尿病はインスリン抵抗性によって、血管中を流れる糖を細胞内に取り込み難い状態になる為に、食後には高血糖化する。 インスリン抵抗性とは、細胞表面にあるインスリンレセプターの変性などがおきて、インスリンに導かれた糖が細胞内に取込み難い状態を言います。 グルコースの元、ひとつは肝グリコーゲンなどが枯渇するとアドレナリン・ノルアドレナリン・成長ホルモン・グルカゴンなどのホルモンが分泌され、体のタンパク質を壊して糖に換える仕組みがある。これを糖新生と云います。 グルコースの元は体の中にたくさんある。例えば、アミノ酸(タンパク質構成物質)やグリセロール(中性脂肪の構成物質)を分解して糖を作り出すと、それはヤツレとなって体重減少が起きます。これを体蛋白異化亢進と云います。 > 糖尿病が重くなると・・・ < いわゆる未治療の糖尿病等では、空腹時血糖が250とか300に上がることもあり、体はその異常に緊急的対応を示します。 まずは、高くなり過ぎた糖をオシッコと共に捨て去る。この状態では、糖が血管の中でタンパク質にベタベタと張り付き、アマドリ化合物と云いますが、それは活性酸素の発生源と化す。体は、そのベタベタのタンパクもオシッコと一緒に捨て去る。 この状態では「高浸透圧尿」となり、カルシウム・カリウム・マグネシウム・その他ビタミン類も激しく尿中排泄させます。 血管の中は栄養成分に満ち溢れていて、腎臓は不要な老廃物と栄養成分を選り分けながらオシッコのみを排泄する筈なのに、高血糖による高浸透圧の為に大事な栄養成分を捨ててしまうことになる。 これこそが、糖尿病患者の「窶れ(ヤツレ)」なのです。 > 糖尿病は重くなるとやせてきますが、それでも血糖は高いままなのでしょうか。 < 結論としては、血糖値は高いままでしょうね。但し、末期で未治療のまま食事も摂れず、腎臓も肝臓も壊れ果て、・・・そのときには、低血糖になっているでしょうね。何故なら、食事による糖分補給もなく、肝臓や腎臓からの糖新生も儘ならないので。でも、果たしてヒトは其処まで生きていられるかどうか? ですけど。 きっと合併症でその前に亡くなることでしょう。
お礼
No2さんの補足で食前と食後を間違えました。ご指摘ありがとうございます。大変よくわかりました。ついででもうしわけありませんが、インスリンが出なくなった患者の体は、まるで低血糖の状態であるかのように反応しているのでしょうか。
- chie65536(@chie65535)
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糖尿病は「血糖値(血液中のブドウ糖濃度)が病的に高い状態」を言うので、太ってるとか痩せてるとかは関係ありません。 糖尿病は1型、2型、続発性と、色々な種類があり、ひとまとめに「重くなると痩せる」と言うのは乱暴過ぎます。 >それでも血糖は高いままなのでしょうか。 「血糖が高いのが糖尿病」なのですから、血糖が低かったら、それは既に糖尿病ではありません。
補足
No2さんへの補足と同じですが、グルコースのもとが枯渇してしまわないかというのが私の疑問でした。
- rh7fhg78rw
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正常ならインスリンの働きで細胞が血液中のブドウ糖を取り込んでエネルギー源として利用するので血糖値は下がるわけですが、高血糖であるということはブドウ糖を細胞が取り込んでエネルギー源として利用できないということです。 ということは細胞レベルでは飢えている、だから痩せてくるということで、それで痩せたとしてもブドウ糖を減らす要素がないので血糖値は高いままでしょう。 糖尿病の人が何もしないのにいきなり低血糖になることはないでしょう。インスリン接種や血糖降下薬の影響です。
補足
食後高血糖は肝臓の糖新生のためらしいですが痩せてきた段階では肝臓のグリコゲンや筋肉も減ってきていることによって血糖が下がってしまわないかと思いました。
- yuyuyunn
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こんにちは 低血糖の人ですと 低くなっていると思います
補足
非常に重い糖尿病の人でも低血糖になる時期があるということでしょうか。
補足
すみません。私の知識は曖昧なところが多いと思いますが、脳細胞はインスリンなしでもグルコースを取り込むと覚えていました。インスリンがないと糖を取り込まないのは筋肉と脂肪細胞と覚えていました。また糖尿病の場合にどうして脂肪酸からケトン体ができるかというと脂肪細胞がインスリンが少ないから低血糖なのだろうとせっせと脂肪酸を肝臓に送り込むからだと思っていました。ケトン体は肝臓が作るとしても主役は脂肪細胞ではないのでしょうか。