- ベストアンサー
土用シジミと寒シジミの種類は違うの?
土用シジミと寒シジミの種類は違うのですか? それとも同じ種類で旬が年2回あるって事ですか? 教えて下さい。
- みんなの回答 (1)
- 専門家の回答
質問者が選んだベストアンサー
しじみは、「土用しじみ」として夏に食べられ、「寒しじみ」と言って冬にも食べられます。一年を通じて賞味されるので、「四時美」とも書かれます。(昔はそうだったらしい。)普通は、「蜆」という字が書かれますが、これの起源は分かっていません。 一番美味しい時期は冬で、秋に栄養をたっぷりとり、身が引き締まっています。 土用の頃のしじみは、子を持っているのもあり、冬につぐ美味しさです。 しかし、黄疸や肝臓の薬と言われ、精力増強にも役立つため、夏の強壮食として食べられます。 しじみの美味しさの主成分は「コハク酸」で、貝類の中で一番多く、0.4%含んでいます。 しじみの種類は4つくらいあるようです。(世界的に見れば、食べられないシジミも含めると、もっといっぱい有るようです。) 「瀬田しじみ」 ・琵琶湖と瀬田川で漁獲されますが、瀬田川の川ざらえや琵琶湖総合開発の影響で、瀬田川や南湖では、ほとんど漁がありません。 現在は、琵琶湖大橋以北の北湖での漁獲がほとんどのようです。 しじみ獲りの船にのせてもらい、漁を見せていただいたことがあります。 「おっかき」の大きいようなもの(ジョレンという)を湖底に投げ入れ、船でそれを引き回して、底をさらうようにして漁獲するのです。 私が行ったときは、ゴミが多くて、しじみはあまり獲れませんでした。 琵琶湖の底はゴミが多いと漁師さんは言っておられました。(綺麗にしないとダメですね。) 「瀬田しじみ」は、殻が厚く光沢があり、最高級とされていますが、冬場砂にもぐるため、砂かみが多く、苦情の原因になります。 「やまとしじみ」 ・普通、スーパーや魚屋で売られているのは、このしじみです。宍道湖や木曽川などが有名です。 最近は、中国から「稚貝」を輸入して海にまき、成長してから漁獲するのもあるようです。 「ましじみ」 ・淡水にすむしじみで、昔、江戸っ子が食べたのはこのしじみです。明治の頃までは、隅田川で獲れていたと言います。 ましじみは、雌雄同体の胎生だと言われています。(他のしじみ類は、雌雄異体の卵生らしい。)今は、九十九里浜などで漁獲されます。 「ひるぎしじみ」 ・今回、しじみの事を調べなおして、この名前を知りました。普通には、この名を耳にすることはありません。 奄美諸島以南に生息しているようですが、よくわかりません。もちろん、こちらでは一般に出回っていません。 青森県の十三湖は、有名なしじみの産地です。ここは、昔〃「十三湊」(とさみなと)とよばれて栄えたところです。 ここらへんは、南北朝前後の時代の歴史をひもとけば面白い地域です。(ここのしじみは、地元消費が中心です。) しじみ亭(青森・十三湖のしじみの案内です。)へリンク。 しじみは、漁獲された場所や季節により、特有の「臭い」がする場合があります。 これは、住んでいる土質の違いや、餌にしているプランクトンの違いによるもののようです。 これらの「臭い」のなかには、カビの「臭い」のようなものもあり、この場合はクレームの原因になりやすいです。
お礼
教えて頂き有難う御座います。