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原子力発電所を・・・
今から10年以内に、日本のすべての原子力発電所を、火力や水力などの代替発電に切り替えるとすると、どのくらいの費用がかかると思いますか??また、どの様なことが起こるでしょうか?? 私が予測しているのは、二酸化炭素の排出量の増加、海に放出される熱の減少、電力の不足なのですが、もしこれについて詳しい資料や根拠があれば教えてください
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>どの様なことが起こるでしょうか?? 仰る通りに、二酸化炭素(CO2)の排出量の増加と、電力の安定供給に苦労します。 ただ、海に放出される熱の減少については、原発が無くても、日本海や太平洋などの大洋の海水温は上昇するでしょう。 これについては、次の質問と回答を参照して見て下さい→ http://oshiete1.goo.ne.jp/qa4584136.html あと、電力の安定供給に苦労するとは、原油価格の乱高下で電気代もかなり変動することも含まれます。 柏崎刈羽原発の長期間の停止によって、日本のCO2の排出量は増加しました。 http://www.nikkei.co.jp/news/past/honbun.cfm?i=AT3S1801V%2018112008&g=E3&d=20081118&bzb_pt=0 発電時にCO2を排出しない原発が停止したので、発電時に大量のCO2を排出する火力発電稼働させました。 電力需要が多くなる夏では、首都圏において節電を呼びかけるCMが放送され、 電力不足による停電を回避する為に休止中だった火力発電を幾つか復活させてフル稼働させて乗り切りました。 環境省 パンフレット「STOP THE 温暖化 2008」 http://www.env.go.jp/earth/ondanka/stop2008/index.html 世界と日本の排出量の推移 http://www.env.go.jp/earth/ondanka/stop2008/16-17.pdf が示します国民一人当りの二酸化炭素(CO2)排出量をみますと、 アメリカが一位で、つまり、アメリカ国民は世界で最も大量にCO2を排出しています。 次にオーストラリア、カナダ、ブルネイ、ロシア、シンガポール、ドイツ、日本の順に。 非常に興味深いことに、日本では「流石ドイツだ!ドイツに見倣って脱原発と風力と太陽光だ!」云々と 環境先進国としてもてはやされるドイツが日本よりもちょっと多く、フランスは日本よりも少ないです。 実は、フランスは原子力発電大国です。 電気事業連合会 主要国の電力事情 http://www.fepc.or.jp/present/jigyou/shuyoukoku/index.html http://www.fepc.or.jp/present/jigyou/shuyoukoku/sw_index_03/index.html 海外電力調査会 各国の電気事業 http://www.jepic.or.jp/data/ele.html これらの資料が示すように、フランスは電力生産の約八割が原子力発電です。 一方、ドイツは、アメリカと同じく、約五割が、CO2排出量が多い石炭火力発電です。 日本はフランスほどではありませんが原子力が三割程で依存度が高い方です。 ドイツは脱原発で風力や太陽光などの再生エネルギーやリサイクルに力を入れているにも拘わらず、 結局、風力や太陽光などの再生エネルギーでは電気を安定的に大量供給出来ないが為に 石炭火力発電への依存度が高くなってしまい、CO2排出量が意外に多くなってしまっているのです。 フランスとドイツは隣国同士で人々のライフスタイルには大差が無いにも拘わらず、 原子力の依存度がかなり高いフランスの方が脱原発のドイツよりも国民一人当りのCO2排出量が少ないという厳然たる事実、 これが地球温暖化対策として原子力が見直しされている理由なのです。 なお、原発を増やしても、火力発電は減らしても完全全廃にはなりません。 電力生産の基礎―24時間365日電力を生産するの―を原発に任せて、 夏の正午などの一時的に電力を必要となる場合―電力需要の変動分に対しては火力を稼働させる方が 経済性に優れているそうです。 これについては、つぎの質問と回答を参照して見て下さい→ http://oshiete1.goo.ne.jp/qa4478394.html
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- navyc
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No19さん。 これまで原子力発電を様々な理由で手控えていた多数の国家が続々と原子力発電所を建設し稼動させれば、有限な資源である貴重な原子力燃料がどんどん消耗されていく事になりますねえ。 原子力発電は「枯渇性」の原子力燃料に頼っていますから、そのエネルギーの寿命は有限で、次世代が「エネルギー危機」を乗り越えられる類のものではありませんが、今後更にその消費量が増加すれば日本の現在の原子力発電計画の再検討もしなければなりません。 原子力資源の世界的消費量が2倍になれば、資源の可採年数は1/2になる。 4倍ならば1/4になってしまう・・・ それに応じて原子力資源の価格も上昇するでしょう。 日本は既に原発大国ですから後発国の原発推進が有るとすれば、石油関連資源の損耗度減少を鑑み石油資源利用を増大させるのも長期的には可能となりますが、人為排出CO2量削減からその方向はありえない。(石油もやはり枯渇性エネルギーでもありますし) であるとすれば、ここはやはり現在の世界的潮流である「再生可能エネルギー」の大胆な利用しか手は無いのではないですか? 原発大国である日本は、今後新規の原発基地の建設は望めず、既存の原発基地内における増炉しか有り得ませんが、現実的にどの規模まで拡大できるのか。地元の了承も取り付けねばなりませんし。 現実的に日本における原子力発電量の飛躍的増加は、望めません。 世界的に、原子力利用が不自然に低かった海外諸国が、それまでの原発排除姿勢を転換させて、相応の原子力負担をする。と、こういうことです。 分かり易く言えば、「原発大国だけに原子力負担をさせるな。お前らもチョットは原発の放射線浴びながらでも原発作って、環境危機に対応しろ」とまあこういうことです。 国益や国民安全の為に原発を排除してきた国々を、いやおうも無くミチズレに引き込む、そして原発産業の日本国内での無責任な原発建設意欲を海外に広く向けさせて、難を逃れる、こういう意義が高いです。 付け加えておきますが、2009年になりましてからエネルギーの世界的潮流は突如として「再生可能エネルギー」に向かいました。 今や原発よりも「再生可能エネルギー」の方が儲かる時代です。
お礼
みなさん、回答ありがとうございます。 この論争(?)はこの事について様々な視点からみることができて、とてもためになりました!! 内容の深い回答をたくさんありがとうございます!
- pri_tama
- ベストアンサー率47% (678/1421)
私は詳しい事は言えませんが、現在の世界の潮流は原子力推進ではないのですか? 去年のサミットと連動して行われた主要8カ国(G8)と中国、インド、韓国を加えたエネルギー相会合で採択された「青森宣言」では原子力発電を推進する事が採択されたと記憶しているのですが…。 http://sankei.jp.msn.com/life/environment/080608/env0806081901000-n1.htm ニュース記事からの引用ですが >共同会見でも、長年にわたって原発から手を引いていたイギリスやイタリアの閣僚が「これから原子力に投資したい」「新しい原子力の時代に入ろうとしている」と指摘。約30年にわたって原発の新規建設から遠ざかっていたカナダも「新しい原発を建設しようとしている」と述べ、「原子力ルネサンス(復興)」を印象づけた。 単純な私には質問内容とは逆に、世界は他の発電方式を原子力発電に置き換えようとしていると読めるのですが違うのでしょうか?
- anorack
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回答番号:No.4です。 環境問題、特に環境政策には、何人に対しても受け入れられる単純明快な解答は存在しません。 言い換えれば、○×式で決められるものでもありませんし、善と悪のレッテルを貼って片付けてしまえるものでもありません。 残念ながら、ネットにおいて、環境に関する質疑応答や議論に関して、そういうのが横行しており、 特に、信頼性が高い資料や科学的根拠を出さず、伝聞だけに依存した場合、感情論の応酬へと非常に醜い状況に陥りがちです。 そんな不毛な事を避ける為に、聡明な質問者さんは、質問文において何らかの出典や資料の提示を求められているのですね。 それに応じて、私は、回答番号:No.4において可能な限り資料を提示して回答させて頂きました。 また、書き込みなどのネットから得られる情報は玉石混淆で、鵜呑みにせず、「これは本当かな~?」と疑うことも重要です。 特にエネルギーや環境について「他と比較してどうなの?」と考える事が重要です。 例えば、最近、ネットでは原子力について次の様な意見が多くなりました。 (1)枯渇性のエネルギーである。 (2)膨大な排熱を海洋に対して行うために海洋から大量のCO2を発生させるから、CO2の大量発生源である。 (3)大量の有害物質を発生させる。 これらに対して次のように疑問を持って検証する必要性があるでしょう。 (1)について、 疑問:石油も枯渇性だが、石油と比較して早く枯渇するのか? 石油よりも早く、後十数年で枯渇したら原発は×と一理あるが、 そうじゃ無かったら? 石油よりも長持ちすれば、どうなんだ? 判断材料: 資源エネルギー庁の資料 我が国石炭政策の現状と今後の方向性2008年9月4日 http://www.enecho.meti.go.jp/policy/coal/images/080904.pdf の四ページ目の各資源の地域別埋蔵量及び可採年数 によれば、石油の可採年数が約42年、天然ガスが約60年、ウランが85年、石炭が133年となっております。 石油よりも先にウランが枯渇することは無さそうです。 また、http://www.enecho.meti.go.jp/genshi-az/pamphlet/pdf/japan_ene.pdf 優れた供給安定性 http://www.enecho.meti.go.jp/genshi-az/atom/stability.html >これは、原子力発電の燃料であるウランが、石油などの化石燃料と比べてごく少ない量で >発電が可能であること、燃料の備蓄が容易なこと、一度ウラン燃料を原子炉に入れると >少なくとも一年間は取り替えずに発電できること、 確かに、核兵器の凄まじい威力が立証する通り、石油や石炭と比べてごく少ない量で莫大なエネルギーが得られます。 (2)について、 疑問:(2)の根拠となった研究発表自体、CO2増加による気候変動を研究している科学者達の大半が 「教科書に載せても当然」と認定した真実なのか? (2)の根拠となった研究発表自体、同業の研究者達による十分な検証を受けていない一つの仮説に過ぎないのに、 原発×と信じ込んでいる人々が鬼の首を取ったように空騒ぎしているだけなのか? あるいは、(2)自体が自称科学者による疑似科学的な考えに過ぎないのか? (3)について、 疑問:確かに放射性廃棄物などの有害物質を発生する。が、しかし、その発生量自体は他と比較して深刻なものなのか? 産業廃棄物とその処分場を巡る問題に匹敵する程に大量発生しているのか? 他と比較してどうなのか? 原発施設内の体育館みたいな建物などに大部分の廃棄物が貯蔵されている一方で、 火力発電は大気中にCO2を大量に垂れ流しているが、原発みたいに、これらをドラム缶に詰めて施設内で貯蔵可能なのか?同じ量なのか? 風力や太陽光などの再生可能エネルギー自体は否定はしませんが、未だに決定打となるものが存在しておらず、 五年後、十年後に電力生産において再生エネルギーが火力や原発に取って代わって主役になるとは思えません。 米国と同様に石炭火力発電に五割程も依存しているドイツが、十年後に再生エネルギーが五割も占めているとは思えません。 例えば、燃料電池にしても、燃料は水素若しくはそれを含む炭化水素化合物―石油、天然ガス―など色々選択出来ますが、 電気生成に生じる廃棄物が理論上水のみになる水素がベストなのですが、 大量のエネルギーを使わずに―水の電気分解で水素を得る際に原発や火力からの電気を使わずに、 あるいは石油や天然ガスや石炭を原料にせず―化学反応で水素を得る際にCO2や有害な炭化水素化合物を多く発生させずに、 いつでも安定的にエコで大量生産出来て、しかも生産コストも安いという水素の生産方法実現への目処が全く立たず、 供給や貯蔵さえも、実用化への道は厳しいものがあります。 何十年も莫大な資金を投じてもなかなか実用化の目処が立たない核融合炉がたどった道と重ならなければ良いんですが。 実用化出来ればそれはそれで素晴らしいのですが。夢とか理想も大切だが現実も大切です。 結局、消去法で二十年後も電力生産の基礎として原発(核分裂)に依存して、各種再生可能エネルギーは補助的な位置付けになるのが、 現実だと思います。 いずれにせよ、私の回答はあくまでも参考であって、 ご自分の頭でじっくりと考えて、ご自身でご自身なりの環境問題の最適解を見出して頂ければ幸いです。
お礼
2度も回答ありがとうございました! ズバリ私が求めていたような回答で感動しました!! みなさんの回答をじっくり読んだ上で資料等と比較しながら考えるようにしたいと思います。
水力発電って結構環境破壊につながりますし、用地取得も簡単にはいかないので、10年間で切り替えるとなると切り替え先は天然ガスか原油での火力発電になると思います。 火力発電所も立地が制限されるので、10年間で原子力を代替するほど建設するのは無理だと思います。(ボイラだの発電機だのを作るのが間に合わないというのもありますし) もしも火力に全面移行したら、二酸化炭素の排出量は倍、温廃熱は原子力は火力の1~2割増しと言われているので1割減することでしょう。 火力以外のエネルギーに移行するとしたら... 代替エネルギーってまだ高いんですよ。家庭用太陽電池も補助金をもらわないとペイしないし、一時期はやった風車も赤字で保守ができなくなっているところ多いです(日本は台風や雷による風車の破損が多いからヨーロッパと事情がちょっと違う) 電気代が今の倍くらいになったら代替エネルギーでもペイするのでしょうけど。 発電所の廃熱を融雪に使うとかの「有効利用」は進めるべきでしょうけど、地域エゴで進まない部分もある(そりゃあ近くに発電所ができたらいい顔するひとは少ない。風車だって反対運動はある)ので、国民が「原子力をやめて、それにかかる不利益も受け入れる」と強い意志を持たないとどうもならないでしょうね。
- den4
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世界最大規模の原子力発電所である東京電力の柏崎刈羽原発は、2007年7月16日に発生した新潟県中越沖地震の影響で運転を全て停止しました。 東京電力の発電量の約20%に相当する電力が消失したのであり、この消失分をどこで補っていたのか。 電力は備蓄できず、保存できないために、別の手段で補うか、消費電力を抑えるかせずばならない。 最大需要期の夏季を含めどのように乗り切ったのであるうか。 そして今現在、柏崎刈羽原発は稼動しているのですか? ちなみに東京電力の主要電力消費地帯は東京です。 もしかしたらこれは、原発は要らないという実地例なのでは? 原発停止の不足分を別の原発地帯で補うとしたら、悲惨だが。 原発を必要とする人は、それならどこで原発運転させるか、それを考えなければならない。 どの原発地域でも反対運動はあり、過去には国・各種組織がその反対運動を強圧的に抑える事により原発は建設されてきたが、ここ最近は地方住民の発言力の増大と民主理念の発達により地域住民の反対意志が全ての新規原発の建設がストップさせている状況です。 既設の原発の停止運動もあり、恐らく今後は廃炉となった原発の再建築は技術的にも世論的にも難しいのではないか。 更にこの原発と若狭湾周辺の原発、その他韓国ロシアの原発軍により、日本海は特筆的に異常な海水温上昇が見られる。この海水温上昇は二酸化炭素放出に大きく寄与しているものと思われる。 そして原発排水口付近に見られる生態系の異常肥大化は風聞被害を恐れる地元の意向もあり伏せられる事が多いが、環境の安全に対する配慮が強く求められるものである。
- hajime1018
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火力発電所の建設費用が敦賀発電所の500000kwので1500億円の建設費用がかかってます 現在日本で原発の発電量が64880000KWです 単純計算すると64880000÷500000=130 1500億×130で195兆円 今発電所建てる場所なんて無いので、原発壊して立てるしかなくなるので撤去費用で其れの数倍の費用掛かるでしょうから1000兆円は予算的には掛かるでしょうね 立てるのも潰すのも同じ費用やそれ以上必要ですね 水力発電所なんて立てようものなら、住んでいるところ単位で住民の立ち退き費用とかで更に掛かる恐れもあります。 十年以内に建設するために立ち退かせるなら、なおさら高額の立退き料でも積んで移動してもらわないといけないので、膨大な金額掛かりますね あと十年以外にするのは原発施設壊したり、有害物質の調査などで時間的に100%不可能です 地球温暖化叫ばれてる時代に原発廃止なんてもってのほかです 今ある火力発電所全部原発に立て替えるのが地球のためだと思います 豊かさ求めたために人類が滅ぶのも其れは其れでいいと思います
お礼
回答ありがとうございます ものすごいお金がかかるんですね!! 参考になりました
お礼
たくさんの資料や関連した質問、ありがとうございました! 参考にさせていただきます