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四元数群
四元数群Q={±1, ±i, ±j, ±k}について、Qから上への準同型写像φ:Q→Kをつくることのできる群Kは同型を除いて2つある。2通りの場合についてそれぞれKの乗積表と、準同型写像φ:Q→Kの例を少なくとも一つ与えよ。 という問題です。四元数群は、通常のi^2=j^2=k^2=-1をみたすものです。 同型でないもので全射、かつ準同型写像なのですが、うまく例を与えることができません。どなたか知恵を貸していただけないでしょうか。。
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- muturajcp
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四元数群Q={±1,±i,±j,±k}とし、Qから上への準同型写像f:Q→Kとし ker(f)={x∈Q|f(x)=1}とすると 剰余群Q/ker(f)とKは同型となり ker(f)はQの正規部分群となる Qの正規部分群ker(f)は {1} {±1}=(-1から生成される位数2の巡回群)(x(±1)x^{-1}=(±1)等から正規) {±1,±i}=(i)=(iから生成される位数4の巡回群)(ji(-j)=-i,ki(-k)=-i等から正規) {±1,±j}=(j)=(jから生成される位数4の巡回群)(ij(-i)=-j,kj(-k)=-j等から正規) {±1,±k}=(k)=(kから生成される位数4の巡回群)(ik(-i)=-k,jk(-j)=-k等から正規) Q の6通りあるがその内(i)と(j)と(k)は同型となる. KはQ/ker(f)と同型だから Q=Q/{1} Q/{±1}={1,I={±i},J={±j},H={±k}}=(位数4の(巡回でない)可換群) {±1}~Q/(i)~Q/(j)~Q/(k)=(位数2の巡回群) {1}=Q/Q の同型を除いて4通りあるがその内(fが同型写像の場合)Qと(fが零写像の場合){1}を除けば Q/{±1}と{±1}の2通りとなる. Q/{±1}={1,I,J,H},I*J=J*I=H=1*H=H*1,J*H=H*J=I=1*I=I*1,H*I=I*H=J=1*J=J*1,I*I=J*J=H*H=1*1=1 {±1},(-1)*1=1*(-1)=-1,(-1)*(-1)=1*1=1
- arrysthmia
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陳謝して、訂正。 { i, j } が生成する部分群は、Q そのもので、真部分群にはなりませんね。 もう1個は、二元群 { 1, -1 } でした。 どうやったら、系統的に探せるのか…?
- arrysthmia
- ベストアンサー率38% (442/1154)
「上への準同型写像φ:Q→Kをつくることのできる群K」とは 以って回った言い方ですが、要するに、 Qの部分群で互いに同型でないものは何通り? ってことでしょう? Qは { i, j, k } で生成され、かつ、i, j, k について対称なので、 { i } が生成する部分群(および、それに同型なもの)と { i, j } が生成する部分群(および、それに同型なもの)の 2通りです。
- kabaokaba
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>四元数群は、通常のi^2=j^2=k^2=-1をみたすものです これだけじゃないでしょう? ijk = −1 も必要. 「同型でないもので全射、かつ準同型写像」は 「自明なもの」がかならず一個あります. それをいれて二個?それとも入れないで三個? 考え方だけ・・・総当たりでみてもつらくはありません. まずKはどんなに頑張っても要素は8個未満. そして,要素数1の群は自明な群だから「自明なもの」 要素数が奇数の群,2,3,5,7は巡回群しかなく, 要素数4の群は巡回群かクライン群のみしかなく, 要素数6の群は巡回群か3次対称群のみです. 結局全部で9種類のみです. さらに四元数群の乗積表を書いて見たり, 四元数群の「生成元」に注目するのも大事でしょう.