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pH=3の水溶液中におけるシュウ酸カルシウムの溶解度
- pH=3の水溶液中でシュウ酸カルシウムの溶解度を求める問題です。与えられたシュウ酸の酸解離定数とシュウ酸カルシウムの溶解度積を利用して、溶解度を計算する方法を考えます。
- シュウ酸の酸解離定数とシュウ酸カルシウムの溶解度積を利用して、pH=3の水溶液中でのシュウ酸カルシウムの溶解度を求める方法を考えます。
- 化学の問題で行き詰まっている人にも分かりやすく、pH=3の水溶液中でのシュウ酸カルシウムの溶解度を求める方法を解説します。シュウ酸の酸解離定数とシュウ酸カルシウムの溶解度積を利用して計算を行います。
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いきなり式を組み合わせた計算になっていますね。 溶液の中でどういうことが起こっているのか、どうして溶解度が決まるのかを考える手順が抜けている様に思います。 平衡定数が出てきたら必ずそれに対応する平衡の式を書いてみる必要があります。平衡定数が3つ与えられていますから平衡の式は3つあるはずですね。 まず式をきちんと書いていればKspの間違いにも気がつくはずです。 CaC2O4 ⇔ Ca^(2+) + C2O4^(2-) Ksp H2O4H2 ⇔ H^(+) + C2O4H^(-) K1 C2O4H^(-) ⇔ H^(+) + C2O4^(2-) K2 [H+]=1.0×10^(-3)M [Ca^(2+)]が分かれば溶解度は分かります。式が4つ、変数が5つです。1つ式が抜けています。 [Ca^(2+)]=[C2O4^(2-)]+[C2O4H^(-)]+[C2O4H2] これで解くことができるようになりました。 (最後の式は「物質収支の式」といいます。) 蓚酸カルシウムが溶けるとCa^(2+)とC2O4^(2-)が生じます。このC2O4^(2-)が平衡移動でC2O4H^(-)、C2O4H2と形を変えて存在することになります。その分、[Ca^(2+)]の値が大きくなります。 この問題では[H+]が指定されています。蓚酸以外の酸性物質があらかじめ加えられていると考えていいでしょう。 水に対する溶解度を求める場合であれば[H+]の指定はありません。 平衡の式と物質収支の式の4つでは条件不足です。 もう1つ式が必要です。中性のCaC2O4を中性の水に入れるのですから電荷の合計=0が成り立っていなければいけません。 2[Ca^(2+)]+[H^(+)]=2[C2O4^(2-)]+[C2O4H^(-)] 平衡の式からpHを求めたり、溶解度を求めたりする時はいつも平衡の式と物質収支の式、電荷の保存の式を考える事になります。 この問題のようにあらかじめpHが指定されている場合は未知の負イオンが存在することになります。[H+]の値は蓚酸の電離によるものと未知物質によるものの合算です。[H+]の値を使えば電荷の保存の式を作る必要はなくなります。
お礼
詳しい回答ありがとうございますm()m Kspの式の違いにも気付きました! それとこのような式があることに気付きませんでした^^; 新たな道が開けました。ありがとうございました~