• ベストアンサー

陰陽道からくる風習や行事を教えて下さい。

川原 文月(@bungetsu)の回答

  • ベストアンサー
回答No.1

こんにちは。 私は、自称「歴史作家」です。 次のサイトなどはいかがでしょうか。 http://homepage1.nifty.com/haruakira/onmyoudou/f_13.html (よもやま話) 方位除けも「陰陽道」からきています。 (1)方位神(ほういじん) 九星術から生じたもので、その神のいる方位に対して事を起こすと吉凶の作用をもたらすと考えられた神である。 方位神は、それぞれの神に定められた規則に従って各方位を遊行する。吉神のいる方角を吉方位といい、凶神のいる方角を凶方位という。 平安時代には、自分が行こうとする方角が凶方位である場合に、一旦他の方角へ行ってから目的地へ向かう方違え(かたたがえ)が盛んに行われました。 (2)鬼門(きもん) 北東(艮=うしとら:丑と寅の間)の方位のことです。陰陽道では、鬼が出入りする方角であるとして、万事に忌むべき方角としているのです。他の方位神とは異り、鬼門は常に艮の方角にある。 鬼門とは反対の、南西(坤 ひつじさる)の方角を裏鬼門と言い、この方角も忌み嫌われます。 鬼門は、古代中国の書物『山海経』にある物語が元となっており、北西(乾)を「天門」、南西(坤)を「人門」、南東(巽)を「風門」、北東(艮)を「鬼門」としたことによるものです。 江戸時代には、鬼門の方向への造作・移徙(わたまし=貴人の引越)は忌むべきとされました。また、人々は家の鬼門の方角に桃の木を植えたり、鬼門とは反対の方角が申(さる)であることから、猿の像を鬼門避けとして祀ったりしました。 京都御所の北東角には屋根裏に木彫りの猿が鎮座し、鬼門を封じています(猿ヶ辻)。 現在でも、家の中央から見て鬼門にあたる方角には、門や蔵、および水屋・便所・風呂などの水を扱う場所を置くことを忌む風習が強く残っている。 また、都市計画においては、平安京では大内裏から鬼門の方向に比叡山延暦寺が、裏鬼門の方向に石清水八幡宮が置かれ、江戸では江戸城から鬼門の方向に東叡山寛永寺が置かれました。 例えば、家の真ん中に階段があると「凶相」。これは、どこからも「光」が入らず暗くては危険のためですが、どこかに明り取りの窓などを取り付けるだけで解消できます。 昨今は、建売住宅などで、玄関が「鬼門」を向いている物件もありますが、これも、塀の門扉を少しずらして、回り込むようにすれば解消できます。 (3)方違え(かたたがえ、かたちがえ) 陰陽道に基づいて平安時代以降に行われていた風習の一つ。方忌み(かたいみ)とも言われます。 外出や造作、宮中の政、戦の開始などの際、その方角の吉凶を占い、その方角が悪いと一旦別の方向に出かけ、目的地の方角が悪い方角にならないようにしました。 また、外出または帰宅の際、目的地に特定の方位神がいる場合に、一旦別の方角へ行って一夜を明かし、翌日違う方角から目的地へ向かって禁忌の方角を避けた。 例えば、仕事先から西の方にある自宅へ帰ろうとしたら、西の方角に方違えの対象となる天一神が在していたとする。この場合、真っ直に家へ帰ると天一神のいる方角を犯すことになる。そこで、一旦他の方角、例えば南西の方角にある知人の家で一夜を明かして翌朝家に帰ることにすれば、移動は南西方向と北西方向になって、西への移動を避けることができる。 また、造作を行う際、その工事場所が家の中心から見て禁忌の方角に当たる場合に、一旦他所で宿泊して忌を移してから工事を行った。しかし、天一神のように数日で移動する方位神ならば良いが、同じ方角に1年間在する金神などが工事をしたい方角にいる場合もある。その場合には、その年の立春に一旦方違えになる方角に移動して一晩明かし、翌日自宅に戻れば当分は方違えしなくても良いとされた。 方違えの対象となる方位神は、以下の5つである。 天一神(てんいちじん、てんいつじん、なかがみ): 同じ方角に5日留まる。 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%A4%A9%E4%B8%80%E7%A5%9E 太白(たいはく): 毎日方角が変わる。 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%A4%AA%E7%99%BD 大将軍(だいしょうぐん): 3年間同じ方角に留まるが、5日単位で遊行する。(陰陽道の大将軍の項) http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%A4%A7%E5%B0%86%E8%BB%8D 金神(こんじん): 1年間同じ方角に留まる。 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%87%91%E7%A5%9E 王相: 王も相も1か月半同じ方角に留まる。続けて来るので3か月間ひとつの方角が塞がることになる。 http://www.ffortune.net/calen/calen/yomi99/yomi043.htm 総じて、現代の神仏の行事(特に、神道)や占いの多くは、「陰陽道」を原点としているものも多いかと思われます。

noname#82952
質問者

お礼

丁寧な回答をありがとうございます! またはってくださったサイト、どれもとても面白いです。 五節句や大祓なども陰陽道からくるものだったのですね。 そういえば京都下鴨神社や大阪天満宮の流鏑馬で 騎手が「インヨー(陰陽)」と叫びながら弓を射ていたのを思い出しました。 古事記の冒頭にも 「陰陽の二極が開けて、イザナギ・イザナミの命が万物すべてのものを生み出す祖神となられた」というようなことが書かれていたように思います。 日本神道そのものが陰陽道から創作されたと考えることができるかも、ですね。 歴史作家さんということなのでお伺いしたいのですが 平安時代の初期に平城帝が嵯峨天皇に譲位したのち 移転を繰り返していますが、これなども方違えが目的だったんじゃないかなあ、と思ったりしますが どう思われますか?

関連するQ&A

  • 三角形の和凧はあったのか。

    http://www.relnet.co.jp/relnet/brief/r18-8.htm 上のページは凧揚げや羽根つきと陰陽道との関係が記されていておもしろいです。 が、ここに 火気の姿である三角形のいかのぼり(凧のこと)を空高く上げることは、まさに火気をあおり、金気を制し、ついには木気をさかんにすることになる。 とありますが、三角形の和凧ってあったんでしょうか。 私は四角ややっこの形の和凧しか見たことがないのですが?

  • 流鏑馬と陰陽道の関係について

    流鏑馬と陰陽道の関係についての質問です。 流鏑馬では弓を射る際、「インヨー」と掛け声をかけます。 鎌倉時代の武士たちは陰陽道を思想に取り入れており 小笠原流の礼法・歩射・騎射は、陰陽道をベースにしており 歩射行事における設営法など、陰陽道の方位・数学に基づいているそうです。 http://www.ogasawara-ryu.gr.jp/outline/onmyo.html 流鏑馬の馬場は250m。 馬場元から35m地点に一ノ的 90m先の地点に二ノ的 90m先の地点に三ノ的が設置されるとのことです。 http://www.oyabu.net/yabu21.html ●歩射行事における設営法など、陰陽道の方位・数学に基づいている ということは、流鏑馬の馬場の設置法も陰陽道の方位・数学に基づいているのだと思いますが (1)なぜ的は3つあるのか。 (2)流鏑馬の馬場は250m。 馬場元から35m地点に一ノ的 90m先の地点に二ノ的 90m先の地点に三ノ的が設置されるのはなぜか。 これらを陰陽道的な方位・数学で説明するとどうなるのでしょうか。 推測でも結構です。何かヒントをいただけるとうれしいです。

  • お正月に外で凧揚げやコマ回しをしなくなったのは?

    昨今、お正月に外で凧揚げしたり、コマ回ししたり羽子板したりするのを見なくなりました。 子供達がこのような遊びをしなくなった理由はなんなのでしょうか? それとこのような現象はいつごろから始まったのでしょうか? 教えてください。

  • こんな風習

    私の友人(男)の婚約者(女)のことですが、B女は四国の田舎(山奥のすごい田舎)で生まれ育ち、両親は彼女が中学高校の時相次いで死んだため天外孤独と言っていました。 そんな彼女に友人が結婚を申し込んだ時、『御親(?)』に承諾してもらうため一緒に田舎に来てと言われました。 友人が『御親』って何と質問すると、はっきりとは答えず「親代わり」のような人とか言葉を濁らすような事しか言わないので、しつこく聞くと、やっと次のような事を話しました。 彼女の田舎では昔から、女の子が数えの8歳になると『御親』(親戚等の大人)を決め、数えの13歳(満で11~12歳)の時、祭祀(結婚の様に花嫁衣裳を着て『御親』と三々九度を行う)を行った後、初夜を共にした後、里帰りする。以降は『御親』の妻(家族?)として『御親』の家の祝い事等は一緒に家族として参加する。 その子が結婚する場合は『御親』に承諾を得て『御親』の家から嫁に行く。 最近では(子供もほとんど居ないけれど)祭祀としての形だけで初夜を共にする等は行っていないが、彼女のころは、行っていたそうです。 もっとも、実際に体の関係になるかは『御親』や周りの大人の考え方によりますが、彼女の場合は初夜は布団を並べて一夜過ごしただけでしたが、彼女に幼馴染の中には実際に体の関係を持った人もいるそうです。 本当はこんな話は、外の人には話していけないそうで、田舎の男の子に対しても大きくなるまで教えないそうです。 この話を聞いた友人が、本当にこんな風習が今でもあるのか私に聞いてきました。 こんな風習、聞いたことありますか。

  • 地域の風習

    夫は静岡出身、私は埼玉出身です。 夫の実家は県内でもとても辺鄙な場所にあります。 そのせいかめずらしい風習が残っています。 結婚してから、えっ?とか面倒臭っ!ということがたびたびあったので 他の地域はどうなのか興味が湧き質問しました。 私の体験(下記)は珍しいのか 何か他にも独特の風習があったら教えてください。 ・婚約後、婚約報告として夫の家で近所の人、親族を招いて宴会をしました。 ・結婚披露宴は都内のホテルでしたので  貸切バスで静岡から親族や近所の人を招待しましたが、  その帰り道にも料亭でもう一度パーティーを開いたそうです。  (私たちは出席していません。) ・各家庭に屋号があり、苗字でなく屋号で呼び合います。 ・お葬式の時、参列した人は全員が名前を呼ばれ、  決められた色々な品物を手渡され、それを持ってお寺まで行進します。  お通夜から葬儀まで参列者のための食事を女性総出で作って接待します。  (基本的に接待されるのは男性だけです。) ・今度子供が生まれるのですが、戌の日のお祝いに巨大ぼた餅を作って、  のしをつけ親戚、近所中に配りました。 ・お盆には神輿を作って若い衆が港から泳いで沖へ流します。  新盆の魂が乗っているそうです。(海沿いの町なのです) ・正月には港で紅白餅をまきます。みんなでキャッチしに行きます。 ・秋には新婚の男性を中心に数名が体に墨を塗ってお面をかぶって扮装し  集落を練り歩きます。(この中心者に選ばれるのは名誉だそうです。)  新婚女性は扮装者に男性性器に見立てた棒で股を突っつかれます。  家の中に隠れていても追いかけられます。。。 子供が生まれたらもっとおもしろい行事が増えそうな予感です。 みなさんの町はいかがですか?  

  • 家の前の道でこどもを遊ばせるのはいい?

    うちのお向かいのお家は、男の子3人兄弟で、いっつも外の道で遊んでいます。 親御さんが一緒の時もありますが、小学生になったくらいからか、近所のこどもたちが集まって、こどもだけで遊んでいます。 車がなんとかすれ違える道幅で、配達の大きいトラックなどもまぁ通ります。 結構こどもたちはクラクション鳴らされたりしていますし、それでもあんまり避けれてません。 うちは家の割りに大きい車で、位置関係とかで結構切り返さないと車を入れられないのですが、あんまりどいてくれないし、早く入れろ的な視線を向けられるので、こどもがいる時は外出したくありません。 うちにもこどもはいますが、私がフルで仕事をしている関係であまり近所付き合いもなく、私自身育った環境では道で遊ぶなんて考えられないので、遊ばせていません。 親御さんは、色んな行事にも積極的な方で顔も広いようなので、あまり問題も起こしたくないのですが、家の前で遊ばせるのをやめてほしいのですが… 直接はとてもじゃないけど、言えないので、なんとか方法はないでしょうか… それとも、家の前で子供を、遊ばせるのって普通のことですか? 私はマンション育ちで、マンションの広い屋上や目の前に公園があったので、道で遊ぶなんて考えられないのですが… ちなみに、そんなに遠くないところに公園はあります。 こどもたち、自転車に乗るのだから公園ちいけばいいのに… 我が家が外に出ると、じーっと見られたりするので嫌な気持ちになるのであまり出くわさないようにしています。

  • 神馬のいる神社

    お正月に神馬を歩かせて、馬が踏んだあとの砂を持ち帰り 家の庭に撒くと良い事があるという風習があるそうです。 どこの神社か御存知ありませんか? (先ほどの競馬関係者の質問に加えるべきでした、すみません)

  • 日本における男色と信仰には関係がありますか。

    日本における男色と信仰には関係がありますか。 http://www.spacelan.ne.jp/~yosimo/u-essay/ghistory.html 上記に 『日本書紀』の神功皇后紀摂政元年に阿豆那比之罪とあり これが、日本での男色の正史に現れる始めとされている、とあります。 皇后が紀伊国に行かれたとき、夜のような暗さとなって何日も経った。 その原因は小竹の祝と、天野の祝を合葬したことだった。 それぞれ別のところへ埋めると日の光が輝いて、昼と夜の区別ができた。 とあります。 この記事は陰陽道的なものの見方で書かれたものではないかと思いました。 陰陽道では陽と陽が重なると陰となる、と考えるそうなので。 (それで1月7日、3月3日、5月5日、7月7日、9月9日の節句には避邪のための行事を行うらしい。) 男色と信仰には関係があるように思えるのですが 皆様はどうお考えになりますか。

  • 陰陽道の呪文教えてください

    趣味で書いている小説に陰陽道の呪文を使おうと思っているのですが探してもなかなか見つかりません・・。 教えて欲しいものとしては 陰陽師物の本などでよくカタカナ表記されているような呪文、 急急如律令の前につく呪文、 (妖怪などを)封印、捕まえたりするときの呪文、 式神などの召喚の呪文。 等です。 出来れば意味や関連サイトなども教えてくれると嬉しいです。 では、よろしくお願いします。

  • 陰陽道の結界の貼り方を教えてください。

    陰陽道の結界の貼り方を教えてください。 陰陽道の封印呪いという業です。 やり方を教えてください。