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平安人も文語文法を勉強した?

kadowakiの回答

  • kadowaki
  • ベストアンサー率41% (854/2034)
回答No.4

>平安時代の歌詠みも現代のように文語文法(古典文法)を勉強していたのでしょうか? まず、平安時代の歌人たちには、万葉集以来の和歌的伝統や教養なくして歌を詠めるとはとても考えられませんでしたから、今日の「古典文法」を学ぶようにではなかったにせよ、歌詠みたちの共有すべき基本教養(当時すでに古語と意識されていた言葉や和歌特有の修辞法等)をそれなりに「勉強していた」ことは間違いないと思われます。 ただし、それ以外の語法となると、たとえば『源氏物語』の地の文や会話文に関しては、当時の人々の話し言葉をそのまま文字化していたと考えられます。 要するに、『源氏物語』頃までは、たとえ当時の人々がそうと意識しなかったにせよ、基本的には「文語文法=口語文法」であったと考えられます。 ところが、平安時代も末期に近づくにつれ、すでに係り結びの法則に外れた表現が出てきたり、仮名遣いの乱れも散見するようになってきますから、当時の人々の間にも、『源氏物語』の文体が一種の「文語体」と意識され、それをお手本として倣おうという考え方が出てきていたはずと推察されます。 歌人たちについては申し上げるまでもないことです。 なお、鎌倉時代の代表作である『徒然草』となると、これは筆者の兼好法師が意識的に文語文体・文語文法に則って叙述しようとした、その意味では立派な「文語文」であります。

ekisei
質問者

お礼

ご回答に感謝申し上げます。 重みのある専門知識をご披露していただき、私の知識も増えました。 ありがとうございました。

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