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円周率(π)が超越数であるということの意味は? そして真理とは?

stomachmanの回答

  • stomachman
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回答No.2

 やはりmori0309さんの見事なコメントには、ヤバイと分かっていて引っ掛かってしまうstomachmanです。(まず覆面確認。)  数学と物理は少し事情が違います。現代の数学は公理から出発する。つまりその冒頭は「『集合』在れ。」で始まる創世記です。しかし物理はまるでコーランのように、最も深遠的な啓示は最後のページに書かれているらしい。  stomachmanは「事実に意味などない」とは思いません。それどころか、事実の意味を読み解くこと、すなわち「どんなに美しい理論も、僅かでも事実と齟齬があれば捨て去る」ということによって科学は進歩してきました。カミオカンデと言うとニュートリノの事ばかり思い出されるかも知れませんが、その最初のミッションは「陽子が実はもの凄く長い半減期(~10^31年?)で自然崩壊するのではないか?」という理論的予測を検証することであり(陽子崩壊は見つかっていません。)、あの水の量はその予測値に基づいて設計されたものです。膨大な数の水素原子核の内のほんの幾つかが1年以内に壊れるかも知れない。それを見るために建設された。いわば事実への完全服従です。ですから「事実に情け容赦などない」ということなら首肯できます。ヒトが絡まなくては意味が生じないと認めたとしても、ヒトが勝手に意味を作っている訳ではない。  また「分析こそ賛美」とも考えません。仕組みを理解することの喜びは、謂わば賛美の右手であり、全体像の認識という左手と相補的であって初めて拍手ができる。従って、ろくに観察もしないで神秘的要因にさっさと還元し、分析を許さない、という自己撞着は「木も見ず森も見ず」ではないか、と言いたい。(この文に目的語「~を」がないのは、言うまでもなく、何を還元したかすら分からないからです。勿論mori0309さんを批判している積もりは毛頭ない。なにしろこの御質問を投げられたこと自体が、まさに木と森を共に見ようという意志をお持ちである証左ですから。)  至る所にアナロジーや啓示を見いだしてしまうのは、人間が持つ、知的・詩的動物としての「本能」であり、認識と学習のための基本的な様式であろうと思います。(だから実は、詩的であるのはヒトだけ、とは思っていないんです。)大昔のスポ根漫画の主人公は、日常茶飯事から何かしら「ヒント」を掴まなくては絶対に次の段階に進めないんだそうで、そこには目的に対する迷いはなく、単に技術的・戦術的なブレークスルーの探求だけがあった。ところが「巨人の星」でこの公式は崩れる。今ではあらゆる価値が相対化して、迷い自体が主題になってしまった。だから、数学や物理の鉄壁の法則の中に啓示を求めようというmori0309さんの嗅覚はむしろ正常。見事なセンスだと思います。この御質問を契機に、ルクレチウスの乾いた信仰や、南方熊楠の粘ばつく宇宙像などを思い起こし、アナロジーと分析それぞれの意味を改めて味わいながら、オッカムの剃刀を研いでおります。

参考URL:
http://oshiete1.goo.ne.jp/kotaeru.php3?q=27724
mori0309
質問者

お礼

す、すばらしい! 名文! stomachmanさんって覆面取ったら誰もが知ってる有名人?

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